LMKW82
タグに神刀の王を追加しました。
他にも増えてる?
それは今後のお楽しみです。
あと、今回少し短いです。
[9日目]
「で、何処に行けば良いんだ?」
「へっ?あ、はい!西通りのお店ですぅ」
ん?てっきり3の町か4の町辺りだと思ったんけどな。まあ良いか。
俺は町の入口近くまで飛んで行き、焔翼翔を解いてシェロを放して町に入った。あと、全く関係ないが焔翼翔の効果時間は20分だ。焔翔よりちょっと短い。
早速、西通りまで歩いてきた俺達は目的のお店に入った。お店の張り紙にはこう書いてあった。『魔術陣・魔法陣等々!! 各種取り揃えております。』。ふむ、そうですか。
俺は張り紙をチラ見した後、ベルの着いた古びた扉を開けた。
「おんやぁ~?お客さんかい?」
そこにはTHEお婆さんと言う佇まいのお婆さんがいた。
「何をお求めかえぇ?ふむぅ、お前さん……魔術陣か、魔法陣かの?」
物凄くキメ顔で言うお婆さん。えっと……違うんですが・・・やばい物凄く言いだし難い。
俺はチラッとシェロを見た。
目が合う。
そして、逸らされた。うん、完全に見捨てられたな。シェロ、後で覚えとけよ!
「すみません違うんです。今日欲しいのは錬成陣なんですが……置いてますか?」
「おんや?そうかいそうかい。お前さん強力な魔導師かと思ったが気のせいじゃったかな?」
「いや、まあ、魔導師で間違いは無いんですけどね?」
「カッカッカ!!良かったばい、わたしゃの目もまだ曇っちゃおんらんねぇ~」
何ともキャラが濃いNPCだな。まあ、錬成陣を売ってくれたら問題無いんだけどな?
「お前さん錬成陣なんて何に使うんじゃい?まぁ、教えたくなかったら言わんでもええぞ?」
「いえ、別に良いですよ。神刀の作成に使う積りなんですが最上級の全属性錬成陣9枚ずつで幾らになりますかね?」
あれ?お婆さんが固まってるんですが?俺、何かマズイ事言ったか?
・・・・・
あのー、お婆さん?おーい、息してますか?
「ハッ!すまんかったの、少し息が止まっておったわい。まさかこの目で神刀の作り手を見られるとはなぁ・・・」
いや、何かそんな「感極まったり!!」みたいな顔されても困るんですけど・・・あと、本当に息止ってたのかよ・・・
「あのーそれで有るんですか?」
「おお、そうじゃったな。有るぞ!もちろんじゃ!9枚ずつじゃったな。」
「あ、はい。」
「取って来るから待っておれ!」
そう言って奥に駆けて行くお婆さん。あ、走れたんだ。しかも結構速い。
「【識別】」
気になってお婆さんに識別を掛けてみた。
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「モノマロ」LV.160
種族:人間 女 NPC
職業:光魔法師LV.150 黒魔術師LV.150 時空魔導師LV.23
副職業:陣作成師LV.150 調合師LV.150 道具職人LV.150 配合師LV.150 錬成師LV.150 錬金術師LV.150 経営LV.96
攻撃特性:打・魔法
主属性:光・黒・時空
弱点属性:-
弱点特性:打・斬・破・突・撃
主武器:杖 ロッド
状態異常:無し
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げ、このお婆さん俺よりLV高いし。
ちなみにこのお婆さん昔はブイブイ言わせてた、ちょっと裏では有名なお婆さんだったりしたり、しなかったり・・・
閑話休題
お婆さんが戻ってきた。手には何枚ものポスターの様なものが。持つ人が持ったらオタクの出来上がり!みたいな感じだ。
「処でじゃが、お金は足りるかの?」
「あ。」
「その顔を見るとちょっと心配じゃのぉ・・・1枚で30万Gじゃが足りるかの?」
「ま、マジですか。」
こんな所で思わぬ出費が……9枚買ったら所持金のほぼ全額飛んでくな・・・
「取り敢えず1属性分、9枚買います。けど、その前に……家にお金取りに行って来ます・・・」
「ユキさん金持ちですね。」
「あ、シェロ居たんだな。」
「グフェ!!」
あ、何かシェロが綺麗な2回転スピンを決めて地面に這いつくばった。何かぴくぴくしてるんですけど。
コレは・・・・・変態?それとも何かの傷を抉ったか?
取り敢えず俺は地面に倒れたままのシェロを放置してホームにお金を取りに行った。
帰って来た訳だが……何属性の錬成陣を買うか迷っている。そしてシェロはお店の隅で落ち込んでいる。何か「ずぅ~ん」とか言う効果音が聞こえて来そうだ。うん、見なかった事にしよう。
「さて、何の錬成陣にするか・・・」
「へっ、私なんて所詮『空気』ですよ。えぇ、もう・・・そうですよ……『空気』です。『空気』は何時の間にかいなくなるんです・・・・・」
「うーん。悩むな……」
実際、俺が何の迷宮を一番早く攻略するかも分からないし・・・如何するか・・・まず越しそうなのは赤か?いや、緑か?うーむ。
「ふふふ『空気ぃ』」
青も捨て難いな・・・いや、やっぱり赤か・・・いや、でも、みど……り・・・
「なぁお前さんや?そんなに悩むならまた今度買いに来るのでも良いんじゃないか?」
「あははははは・・・」
「ああ、成程……分かりました!また今度来る事にします。」
「『空気』『空気』『空気』『空気』『空気』」
「ありがとうございましたー」
一礼して俺はお店を出たのだった。
そして、シェロは弟と同じ末路を辿ったのであった。
5の町に転移して来た訳だが、
「えっと、何でプレイヤーがいんの?」
「5の町への街道...........突破された.........そうです........」
「ああ、別にフェイに文句言った訳じゃ無いからな。」
「大丈夫です..........分かってますから...........」
何か日に日にフェイからの信頼が重たくなってきている気がする。良い傾向……なのか?
「さて、奥まで行ってみるか。」
「.........はい!!」
俺達は6の町への街道攻略に移った。
「あとコレ..........MP回復薬です..........」
何事にも準備は大切だった。




