LMKW69
500,000PV達成!!ブクマ1500件!
更新遅れましたすみませんでした!!
[8日目]
強さの確認が済んだのですぐに元の初期装備Bに着替えた俺は、次に武器スキルの瞬閃を試していた。そして、結果、瞬閃は縮地スキルだと判明した。
1回に消費MPは 10 で最大10mの縮地が可能だった。ただし直線のみではあるが…… あと、連続して使えば焔翔を4重でかけた時よりも高速で移動が可能だった。
「でも、気持ち悪い・・・」
そしてこちらも、ただし、目の前の光景が連続して変わるので慣れるまで確実に酔うと付くが……
熟練度についても少し分かった。スキルや魔法を使うと少しずつ貯まって行くみたいで熟練度が満タンに成ると、次の魔法・スキルが出現するみたいだ。瞬閃を乱用して熟練度を貯めきると閃剣・刺突が出現した。
閃剣・刺突は名前通り高速の突きを放つスキルだった。瞬閃と合わせて使うとかなりの威力が出て良いスキルだった。
それと、熟練度が満タンになると媒体を装備しなくてもスキルや魔法を発動出来る様になるらしい。一度、月鏡刀をインベントリに戻して代わりに異蛇双頭 2式を取り出して瞬閃を使うと確かに使えた。
「これは・・・」
その後、俺は6の町への街道に人が来る前に急いで絶対零度の熟練度上げに奔走したのであった。
3時間後。結果は良好で絶対零度の熟練度がMAXになった。それと、閃剣・刺突も熟練度がMAXになった。焔翔転化:蒼の熟練度はまだ半分位だ。
そして絶対零度の次の魔法は氷の地獄だった。と言うか何故に地獄?ノリ的に天国じゃないのか?
「・・・やばいやばいやばい。運営の思考に毒されかけてたぞ。」
次に閃剣・刺突だが此方も乱用して熟練度をMAXにした。次のスキルは閃剣・一文字だ。的を垂直に斬るスキルでコレも瞬閃との相性が良かった。
こんな感じで順調に俺はLV 100 を越えた。その時のウィンドウはこんな感じ。
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戦闘終了
「撃破ボーナス」
・20,800 EXP+4,160 EXP 369/369
「ドロップアイテム」
・石×209 ・石ころ×246 ・無骨な石×35 ・綺麗な石×5
※LVが 100 に到達しました。『副職業』の枠が1つ増加されました。
※【識別】、【識別阻害】を習得しました。
※クエスト「コンビネーションアタックを習得せよ!! Part1」が出現しました。
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何やら色々出ていたが気にせず狩りを続行した。そして良い時間になったので夕食の準備をする為に俺は初期装備Bに着替え5の町に戻ってログアウトした。
「んーーー!!!肩凝ってるなぁ。」
大きく伸びをしながら体を動かしてみるとかなり体が鈍ってしまっているみたいだった。なので俺は運動も兼ねて掃除機をかける事にする。
グォォォオォオオォオオオオオオオンンンッ!!!
大きな音を出しながら全ての窓を全開にして端から家の隅々を掃除して行く。
1時間ほどかけてやっと掃除機を掛け終わると同時に家の扉が開いた。
「たっだいまーーー!!」
「ああ、母さん。おかえり。」
「はい、黒君お土産ー♪」
「ん。・・・また微妙な物を……」
とある有名店のイチゴ大福らしい。完全に季節違いだ。
俺はそれを台所に置いて掃除機に溜まったゴミを外のごみ箱に捨てる。そのまま掃除機を閉まって机の上でだらけている母さんに「LMKW」の中での事を聞きに向かった。
「ん?何で司会してたかって?」
「ああ、そうだよ!!何が如何なってああなったんだよ!?」
母さんの返答が適当な所為でなかなか話は進んでいなかった。
母さんは「えぇ~?」「ん~っとねぇ。」「まあまあ、そんなカッカカッカしないで。」等々の曖昧な返答で挙句の果てに「ん~!!このイチゴ大福美味しい!!」とお土産を食べ始める始末だった。
こうなると最終的に俺の質問の方向を向くのが、
「母さん、父さんは?」
「えっと、お父さんはもうちょっとしたら帰って来るんじゃないかなー?」
「何でそれは答えれるのに他の事は答えられないんだよ・・・」
「まあまあ、黒君。」
何とも頭痛のする話であった。そんなこんなで結構な時間を使ってしまい気が付いたら8時を少し越えた所だった。遅いが俺は晩御飯を作り始めたのだった。
「黒君、お母さんのピーマン多くない?」
「気の所為だって。」
「え~」
「つべこべ言わないで食べる!!」
「ぶーー」
「やったー!ピーマン少ない!お兄ちゃん大好き!!」
適当な返答にいらっと来たので鏡の酢豚はミカヅキの分のピーマンを母さんの方に乗せる事で地味に抗議したのだ。小さな抵抗とも言う・・・かも知れない。
「たっだいまー!帰ったぞ嘉月ー母さんー!!」
再び突然扉をはね開けて今度は父さんが帰って来た。親子揃ってハイテンションである。
「お父さんお帰りー!!」
「おう、嘉月ー今、父さんは帰ったぞー!」
「お帰りなさい、お・と・う・さ・ん♪」
「ああ、ただいま。母さん。」
「帰って来てそうそうイチャイチャしてんじゃねぇよ・・・」
やばい、本当に頭痛がしてきたぞ……
帰って来て早々イチャイチャしだした親に俺は頭を抱えていた。
父さんは普段は普通の「出来る営業マン」っと言った感じなのだが嘉月と母さんの前になると頬が緩みまくりになる残念な父親だった。唯一の救いは母さんと嘉月が居なければ真面に話が出来る点だ。言っては何だが母さんは救い用が無い。
「ほれ、黒夜。土産だ。父さんと母さんと嘉月の分を切ってくれ。」
「ねえ、俺は!?俺の分は!?」
「はっはっはー!一応、お前の分も入ってるから後で食え。」
「チッ!俺の分は一応かよ。っと重てぇ・・・」
イライラしながら父さんに渡された袋を開けると中には2パック分のお酒とクーラーボックスにイカが12匹入っていた。ん?イカは匹じゃ無くて杯だっけ?
取り敢えずイカ墨で真っ黒になったイカを洗って順番に捌いて行く。子供にイカを捌かせて、後ろでワキャワキャと家族の団欒を楽しんでいる父さん、母さん、妹がいるが無視だ無視。
こうして俺は無心で12杯もの以下を捌いたのだった。
「たっはー!やっぱわさびが鼻に抜けるぅー!」
4杯分のイカの刺身を食べながら嘉月と「LMKW」の話をしながら、母さんが寝室に向かって俺と父さんと二人きりになるのを待っていると何の脈絡も無く父さんがその話を切り出してきた。
「そう言えば黒夜。最近ゲームばっかやってるけど宿題は進んでるのか?」
「夏休みの宿題はもう終わった。」
「そうか、そうか。そりゃ良かった。」
「・・・・・」
父さんの妙な言い回しに何か嫌な予感を感じていると案の定、予感は的中する事と成る。
「今度、テレビCMの撮影するからLV上げとけよー」
「・・・は?」
「『は?』じゃねぇよ。俺達の息子なんだから当たり前だろ?」
「うえぇぇぇええええ!?」
「ちなみにもうとっくにお前の参加はOK出してるから。」
如何やら拒否権は無かった・・・
忙しいのは嫌だぁぁぁああああ!!!