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LUCK and MAGICIAN and KNIGHT the WORLD (運と魔術師と剣士の世界)  作者: 雪氷見♪
フリー『勇者と死神編』
73/96

LMKW68(挿絵有)

 ユキの焔翔転化:蒼とワンピース姿の2枚の挿絵が入っています。(共に白黒です。)

 450,000PV達成!ユニーク25,000PV達成!!ブクマ1,100件達成!!!2,400P達成!!!!

[8日目]

 家に戻った俺は早速、手にいれた装備を装備してみる事にした。


「と言ってもなぁ・・・」


 取り敢えず月鏡刀から装備するか。

 俺はインベントリから月鏡刀を取り出して腰に付ける。

 次は靴か。俺は開いたままのインベントリから清風深紅のスニーカーも取り出した。家で履くのは如何かと思ったが新品なのでセーフと判断した。


「後は魔法書類か。」


 さらにインベントリから黒魔術の魔術書、氷魔術の魔術書、風の魔法書、無からの生成ワールド・クリエイトの魔法書を取り出して。片っ端から本を開いて消費して行った。


 あとは変化の確認の為にステータスを開いてみるとLVが1つ上がっていた。

 まあそれは置いておいて・・・魔法書の効果で一番後ろに魔法書の欄が出来ていた。如何やら属性の魔法書や魔術書、魔導書にはLVがあって、その属性の魔法書、魔術書、魔導書の魔法や魔術を使うたびに徐々に項目に経験値が入って行きLVアップと共に魔法の威力が上がったり新しい魔法を覚えたりするらしい。


 そして魔法や魔術の名称の魔法書、魔術書、魔導書はその魔法を覚えられるだけらしい。何か属性の魔法書や魔術書、魔導書の方が良いモノに感じるが、名称の書は強い限定魔法や魔術が多いらしい。


 まあ取り敢えず属性の魔法書や魔術書からは、初級の黒魔術ブラックボールと氷魔術アイスボール、風魔法ウィンドボールに始める前にPKから巻き上げた闇魔法のダークボールの合計で4つの魔法、魔術を入手した。

 名称の魔法書からは無からの生成ワールド・クリエイトの魔法を覚えた。ただ、この魔法がとんでもない魔法だった。名称の書が凄いモノと言う感覚が突然込み上げて来るくらいには凄い魔法だ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


無からの生成ワールド・クリエイト……無属性の特殊魔法。聖級魔法。記憶魔法。意思反映魔法。範囲魔法。創造魔法。クールタイム有り。ゲーム内で1度見た物を消費魔力分の時間だけ複製する事が可能。生物は複製不可。複製限界の範囲は使用者の視界内の1点を基点にし、横10m×縦10m×高さ10mの立方体の内のみ。基点は発動前に「ターゲット」の一言で設定可能。「リンク」の一言で10m×10m×10mの立方体を視認可能。クールタイムは生成物の生成時間と同じ。

 詠唱……「生成:○○(生成物の名称、または種類)、○(生成時間)リミット【無からの生成ワールド・クリエイト】」

 消費MP……生成物の生成時間(時)×最大MP1割


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 験しに使ってみるともう一つ椅子が出せた。初回なので生成時間は1時間に設定しておいた。

 験しに持ち上げてみたり、座ってみたり、振り回してみたり、撫で回してみたりした所、全く同じだった。節の位置まで同じだから驚きだ。


「さてと。ユウも帰ったみたいだし6の町への街道で狩りでもするか。」


 家に戻った意味ほぼ皆無であった。




 街道に着いた。

 移動中、転移ポータル前でユウとミカヅキがPVPをして派手に盛り上がっていて危うく鉢合わせる所だった。俺は2人にばれないように黄泉の衣を羽織って横を抜けて来た。


「さて、やるか。ほむらよ来い【焔翔ひしょう】!」


 そして、街道に着いた=グライブロックの集団に襲われるだった。

 ただ、空中からの一方的な嬲り殺しなので、ダメージが全く無い。なので意外に余裕がある。早速、新しい魔法を使ってみる事にした。


「【焔翔ひしょう転化:蒼】!!」


 ―――? 何も変わって無い? スピードにも翼の感覚にも変化が無かったので後ろを振り向いて確認して見る。


「別に氷の翼になる訳じゃ無いんだな・・・」


 背中には青くなった焔の翼が在った。ただ、間違いなく属性は変わったようで徐々に背中が冷たくなって来た。突進しようと頑張って跳ねているグライブロックを翼で打ち落としてみるとしっかり凍りついたので威力も折り紙つきだ。


「『凍結』ってダメージも出るんだな・・・」


 コレは凍りついたグライブロックを見て気が付いた事だが、凍結は移動の阻害だけじゃ無くチマチマと一定ダメージを与えているらしい。少しするとHPが尽きてグライブロックは動かなくなった。


「さて・・・誰もいないな。」


 グライブロックを片づけ終わった俺は周囲を見回しプレイヤーがいない事をしっかりと確認した。


・・・・・・・


 俺はインベントリを開いて唾を飲み込みながら聖純潔白のワンピースを装備した。



挿絵(By みてみん)



 そして俺はインベントリから随分前に買った鏡を取り出して適当な木に立て掛けた。


「似合ってて何も言えねぇ・・・」


 静かに頭を抱えたのだった。




 一応、装備したままでの戦闘もしてみた。

 敵はオーク12体。元々は5体だったのだが戦闘中に他の集団が合流してきた。因みに元居たオーク5体の内3体はもう倒した。

 今は9体のオークを相手している状態だ。


「【爆裂】!」


 今、8体になった。あくまで防御力を見るためなので焔翔ひしょうは使っていない。と言うかこの戦闘の前に焔翔ひしょうの転化を使って戦ったら後ろから襲いかかってきたオークが死んでいくという謎の連鎖が発生していた。

 あとユニーク装備だけあってこのワンピース、防御力は間違いなく一級品だ。本当に何故俺以外が装備出来ない・・・

 ただ、そこだけが悔やまれるのだった。


 そしてこの装備、魔法が桁違いに強い。

 オークの集団に突っ込んで行って発動すれば100体位は簡単に屠れる。欠点は威力は桁違いなのだが詠唱が長い所だ。あと詠唱がイタい。


「我、氷の女王にして最強の魔導師。全ての事象を捻じ曲げ氷の世界へ誘う魔女であり、万物を屈服させる魔導師なり。

 集え氷の精霊達よ。今、此処に我の意思を反映し具現化する。炎も光も闇も時も空間さえも凍てつかせろ。

 氷魔の世界へ誘え―――【絶対零度アブソリュート・ゼロ】!!」


 詠唱中はどんな事象を引き起こすかイメージし、詠唱を終えるとMPの3割を消費して発動する。

 今回は試し打ちなので前方の10体程のオークの集団に向けて放った。


 やはり威力は桁違いで俺の足元の草が全て凍りつきそのまま広がるようにオークに伸びて行きオークは気が付く事無く一瞬で氷漬けになった。そして氷は止まる所を知らずオークの後方にあった林一帯も氷柱にした。


「唯一の救いは氷が溶けるイメージをすれば溶ける事か。と言うか溶けるイメージをしなかったら溶けないとか酷いな。」


 因みにプレイヤーを凍らせたりした場合は徐々にダメージが蓄積されて死に至る様だ。試して無いので知らないが。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


   戦闘終了


「撃破ボーナス」

・20,800 EXP+4,160 EXP 34/34


「ドロップアイテム」

・石×13 ・石ころ×3 ・無骨な石×2 ・豚鼻×3 ・オークの鬣×2 ・モール×2 ・毛糸 ・上質な毛糸 ・太陽の石


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 2か月って早いですね・・・

 明日でLMKW開始から3ヶ月目突入です!

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