LMKW63
ようやく用事から解放されました!!今日から更新再開です!すみません!
後、評価600P超えました!
[8日目]
「おーい、リーアー」
「怖いのです、怖いのです、怖いのです、怖いのです、怖いのです、怖いのです、怖いのです、怖いのです、怖いのです、怖いのです、怖いのです、怖いのです、怖いのです、怖いのです、怖いのです、怖いのです、怖いのです、怖いのです、怖いのです、怖いのです、怖いのです。」
「いや、お前の方が怖いよ・・・」
「怖いのです、怖いのです、怖いので……
その瞬間、視界が揺らんだ。目の前が暗くなり、意識が離れた。
気が付く俺は噴水の前にいた。
そしてそこに、アナウンスが入った。
「NO.1のスイカが破壊されました。」
その瞬間、周囲に怒声、歓声、哀声等の声が漏れた。俺はその声を聴いて思う、
「やっぱ、うるせー!!」
そんな事を考えながら周囲を見渡す。・・・リーアが居ない。
あんな状況の所を放置するのも忍びないが、そこはゲームと割り切る事にする。見捨てる訳じゃ無い。うん。
俺は転移で消えた焔翔を掛け直し、次の目的地の城に向かった。
城には5分程で着いた。
俺は全開で開いている城門を潜り抜ける。城壁の内側には以外にも大量のモンスターが居た。
目に付くのは夏デッドビーと夏ジャガーの2体。
夏デッドビーの見た目は巨大な蜂で……と言うか、以前戦ったデッドビーの名前が変わっただけだった。LVは大体約 35 。
夏ジャガーは虎?を大きくした様な感じだ。デッドビーと同じでLVは大体約 35 。
そんな感じのボスモンスターが城壁の中で暴れまわっていた。と言うか何処からボスモンスター軍団は入って来たんだよ・・・
そんな時、後ろから声を掛けれた。
「ああ、ユキ君じゃないですか。」
「えっと・・・」
誰だっけコイツ?顔を見た時に浮かんだ思考だった。
後ろから声を掛けたプレイヤーは青い髪にメガネ、弓を背負ったプレイヤーで地味な男。
つい最近も見た気がするが、印象に無さ過ぎて思い出せない。
「僕ですよ、轟ですよ!」
「ああ、摩耶の所のトド君か!」
「だから、そう呼ぶなって!!言ってるだろ!!」
青髪の地味メガネプレイヤー「轟」だった。って地味メガネプレイヤーって自分で言っててげんなりするな!?
「それで、如何したんだ?」
「ああ、クソ!・・・本題ですけど、この先の攻略は1人じゃ無理なんだ・・・ですよ!」
「ふーん。そうか。じゃあな。」
「って、おい!!人の話聞こえてるかぁぁぁ??」
「ん?」
取り敢えず、何を言ってるんだ?と言った感じで聞き返してみる。
「此処から先は2人じゃないと入れ無いんだよ!!」
「ああ、成程。んじゃ、次、探すか。」
「遠回しにメンバー誘ってるんだよぉぉおお!!見捨てないでくれよぉぉ!!」
「お、おう。」
俺は、大人の懇願に軽く引いた。あと、何でコイツ見た目地味なのにキャラ濃いんだよ・・・
轟は、あまり話した事の無い人物だが、何処の馬の骨と組むよりは良いかと思って割り切る事にした。
「それで、如何するんだ?」
「あ、はい、先ずですね。お城に入ってから決めましょう。」
「――ハァ?」
先情報について何の役にも立たない事にかなりショックを受けながら、俺は場内に踏み込んだ。
場内はシャンデリアで明るく照らされていた。雰囲気はお化け屋敷に近い。
入った時に扉が一人でに閉まったり。時計の針が「ギリギリ」言いながらつっかえていたり。踏込系の罠を踏んだ途端に花瓶が重力に逆らって飛んで来たりなどだ。でも、まあ、さすがに、シャンデリアが上から落ちて来た時は焦ったな。うん。
「ユキ君、足元に罠が有りますよ。踏まないで下さいね?」
「な!?え、何処。」
「右足ですよ、右足!」
辛うじて右足の歩着地点をずらす。
こんな感じで連携を取りながら・・・と言うか一方的に罠の場所を伝えられて踏まない様に、押さない様と発動させない様に気を着けながら進んでいた。
因みに罠を発見するスキルは副職業のシーフで得られるらしい。
「シーフねぇ・・・」
「ユキ君!跳んで下さい!」
轟の咄嗟の指示にジャンプする。
ユキが跳んだ数瞬後にユキの足元を何十本もの槍が通り抜ける。跳んでいなければ間違い無く串刺しだっただろう。
「ッツ!!危ねえぇ!!」
「ユキ君上です!」
着地して、すぐに上を向く。そこには大きなシャンデリアが今にも落ちそうに揺れていた。
「しつこい!【爆裂】!」
「ユキ君今度は前です!」
「って!ちょっとはお前も手伝え!」
「それも、そうですね。では、【ツイン・スナイプ】!」
轟はそう言って、前から飛んで来る2発の矢を撃ち落とした。
地味にいい仕事っぷりを見せる轟に少し嫉妬しながらも罠の対処に俺は全力を尽くす。
結局、罠が尽きるまで数十回の罠を突破し尽くした。
「ははは、笑えねえ。」
「確かにあの数は強烈でしたね。」
「何でお前そんなに落ち着いてんの?」
「いえ、僕が特に頑張らなくてもユキ君なら全ての罠を発動させて、全て破壊してゴールできるのでは?等と思って居ただけですが?」
「・・・」
日頃の地味さが、更に悪役方向にシフトしている轟であった。
「嫌な、信頼だな。」
「? 何か言いました?」
「いや、何も。」
流石に、罠全踏みで強引に突破は無理だと思うぞ。
心の中でツッコミを入れながら場内を探索する。
「あ、ユキ君。此処に隠し扉が在りますよ。」
「・・・何処?」
「此処ですよ、ココ!!」
轟が指差す場所、そこは白塗りの真っ白な壁。
早速、轟が「カチャカチャ」と音を鳴らしながら壁を開けようとする。
少しして、「――ガチャン!」と音がして罠が発動した。
罠は棘付きのローラーが左右から転がって来るという代物だった。俺は咄嗟に、まだ壁を弄っていて棘付きローラーに気付いていない轟の首根っこを掴んで空中に回避する。
そして、数秒後2つの鉄の塊が衝突する音が鳴り響いた。・・・挟まれたら完全に挽肉だな。
「ふぅ、危なかった。ありがとうございますユキ君。」
「ああ。」
轟がメガネの端をクイッと上げながらお礼を言ってくる。その態度に微妙なものを感じながら返事を返した。実際にメガネの端を持ち上げる奴初めて見たぞ・・・
「それじゃあ隠し扉の解除に戻りましょう。」
「・・・」
そう言っても扉の前には大きなローラー2つが鎮座したままだ。
如何するのかと思いながらも轟を廊下に降ろす。すると轟は壁を触り始めて、押し込んだ。
「此処ですね。」
「――!? トド!!先に何が起こるか言え!!」
「ぐえっ・・・」
床に落とし穴が開く。落とし穴は棘付きローラーや轟、俺も巻き込んで開いた。俺は落ちて行く轟の襟元を掴んで引き上げる。
轟が車に轢かれたカエルの様な声を上げたが自業自得だ。
取り敢えず俺は数十秒首つり状態で轟にダメージを与えた後、落とし穴の閉まった廊下に着地した。
「グエッホッ、ゴッホッ、グッフッ……」
「そのまま、一生咳き込んどけ。」
「ゴッホッ・・・酷いじゃないですかユキ君、グッホッ!」
「もうちょっと周りに気を使え!」
「結構、気を使ってると思うんですけどね。ゴホゴホ。」
額に青筋を立てながら、今度こそ俺は絶句した。
今回は、5文も喋っていなかった筈なのに周囲に以上に人気のある轟さんの話です。




