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LUCK and MAGICIAN and KNIGHT the WORLD (運と魔術師と剣士の世界)  作者: 雪氷見♪
イベント『夏休みスイカ割り大会編』
62/96

LMKW57

[8日目]


「フェイ、どのクエストが良いと思う?」

「ちょっと........見てきます。」

「ん。」


 現在、俺とフェイはクエストを見て回っていた。

 クエストボードを見て回るのは意外に有意義だった。6の町への街道にどんなモンスターが出るのかなどが見ていれば分かる。

 これからはもっと有効活用した方が良い・・・のかな?


 そして今、俺達が見て回っているのは主に討伐系のクエストを見て回っている。取り敢えず雑魚処理の依頼クエストだ。


「ユキさん.........コレなんか............如何ですか?」

「70,000Gか。取り敢えず保留で。」

「はい.........」


 出て来るのが分かったモンスターはオーク、モールシルフォン、グライブロック、サンシャインスピリットの4体。

 オークは定番のイノシシと豚鼻だったか?のモンスターだ。

 モールシルフォンは羽が縺れた毛糸みたいにもこもこした蝶型モンスターらしい。

 グライブロックは石型のモンスターで転がっている石に擬態しているらしい。そして、高防御力のモンスター・・・らしい。

 サンシャインスピリットは名前通り太陽の精霊らしい。基本的にノンアクティブなモンスターで、レア素材がドロップするらしい。ただ、かなり強いらしい。あ、後、物理無効らしい。

 何か「らしい」ばっかり言ってる気がするな・・・


「ハイ...........ユキさんコレ..........」

「うーん。サンシャインスピリットは後回しで良いんじゃないか?」

「そう........ですか。」

「確かに報酬は良いけどそれだけ強いって事だろうし、もう少しLVを上げてからでも良いと思うぞ。」

「はい.........!!」


 30分位、話し合った結果。これ等のクエストを受ける事に決まった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


   受注中依頼 (個人)


1.無し


   受注中依頼 (パーティー)


1.「オークの討伐」挑戦中0/50

2.「グライブロックの討伐」挑戦中0/50

3.「モールシルフォンの討伐」挑戦中0/50

4.「増えすぎたグライブロックの処理。」挑戦中0/50

5.「オークの皮を50枚、至急頼む」挑戦中0/50 残り時間 11:54

6.「無骨な石が足りない!75個!」挑戦中0/75

7.「風牙の木材の採集」挑戦中2/30

8.「嵐の芽吹き」挑戦中0/3

9.「サンシャインスピリットの討伐」挑戦中0/1


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 結局、最後帰る前にサンシャインスピリットと戦う事にした。どうせ、朝ご飯の為に一度落ちるしな。

 その間にデスぺナ喰らっても1時間あれば回復するだろうし。


「って事で朝まで狩るかー!」

「.......オー..........!」


 俺達は、早速 6の町への街道に向かった。





「数多いな・・・指痛ぇ」

「そうですね.........【クリティカルブレイク】!」

「あ、効果切れた・・・【ウォーターブラスト】!」


 かれこれ4時間が経った。そして現在、俺達は押されていた。敵はグライブロック。平均LVは大体80前後。そして、そこらじゅうに居る。3歩歩けば1.2匹は釣れる。大量の物量攻撃である。

 1匹辺りHPは約8~12位で、此方が受けるダメージは1撃で約50~70。

 攻撃方法はピョンピョンと体当たりでの攻撃。鳩尾みぞおちや足の小指に落ちるとかなり痛い。

 そして、攻撃が当たったら逃げる、ヒット&アウェイの戦法を取って来る。遣り逃げだ。ストレスが溜まる。

 因みに此方は両指を「パチパチ」鳴らしながら片して行っている。フェイはクリティカル(防御貫通効果有り)攻撃を多用している。


「ラスト3体!」

「【クリティカルブレイク】!........【クリティカルブレイク】!!..........【クリティカルブレイク】!!!」

「1体残ったか。任せろ。」


 ただ、あくまでクリティカル率は80%なので効かない場合も有る。俺はラスト1体を11回指を鳴らして撃退した。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


   戦闘終了


「撃破ボーナス」

・42,315 EXP+11,002 EXP 93/235


「ドロップアイテム」

・石×82 ・石ころ×45 ・無骨な石×56 ・綺麗な石×2


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 石、多いな・・・

 因みに、このグライブロック、100匹以上を1度に倒すと約1時間ノンアクティブに成る。

 なので、その間に他のモンスターを狩ったり採集をする訳だ。正直な話、3時間に1度位にして欲しい。


「ユキさん.........ユキさん..........」

「ん?何だ、フェイ?」

「両手.........出して。」

「ハァ、やるのか?」


 俺はフェイに向かって両手を差し出す。

 そこにフェイはポーションを垂らす。コレがかなり沁みる。


「ッツ!」

「ユキさん.........我慢して。」


 すると擦れて捲れていた指が綺麗に元通りに成った。

 ゲームだからと割り切っているが、地味に傷が急に治るのは痛い。

 だが、もう、コレは割り切るしか無い。


「ふぅ、治った。」

「はい..........完治..........」

「ありがとな。」

「はい.........!!」

「次に石が湧く前に採取終わらせてサンシャインスピリットと戦うか。」

「..........そうですね。」


 俺は近くの採取ポイントに向かう途中に、MPポーションを何本か飲んでMPを全回復する。

 フェイが採取している間、周囲を見張るのは俺の役目だ。

 ただ、何故か採取中は滅多に敵と遭遇しない。フェイの薬師の効果か何かだと思う。




 そんな感じで30分程、採取を続けた。

 結局、移動中にモールシルフォンが2匹現れただけだった。

 そして今、俺達はサンシャインスピリットを見つけた所だ。

 サンシャインスピリットは強い所為か数が少ない。だから、見つけるのも一苦労だった。

 唯一、良い所は基本ノンアクティブなので必ず先制攻撃が出来る所だ。


「フェイ、準備出来たか?」

「はい..........!」


 フェイはギルシュヴェルグを30本浮かして待機している。後、実は、ギルシュヴェルグは俺も使っている。フェイの様なスキルなどの補正は掛からないが使う事は出来るらしい。

 だから、最近は腰のベルトに常に7種類のギルシュヴェルグを刺している。

 そして、今回の作戦は俺が2本、フェイが38本のギルシュヴェルグを一斉に打ち込む予定だ。

 威力は試した事は無いが、かなりの物に成ると思う。


「フェイ、行くぞ?」

「ん.........」

「3・・・・・2・・・・・1・・・・・0!!」

「飛べ.......!!」


 合計40本のギルシュヴェルグをふんだんに使った一斉攻撃がサンシャインスピリットに命中した。


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