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LUCK and MAGICIAN and KNIGHT the WORLD (運と魔術師と剣士の世界)  作者: 雪氷見♪
イベント『夏休みスイカ割り大会編』
61/96

LMKW56

 イメージ画像2(フェイ・ヨミナ・轟・ルュミ)をキャラクター紹介1にアップしておきました。

 良ければ見て下さい!

[8日目]


「ふぅ、勝ったな。」

「ユウ、お前は何もしてないけどな。」

「・・・」


 「キリッ!」と言うユウがウザかったので取り敢えず黙らせておく。

 そう言えばプレイヤーのPKを見るのって初めてだな。前に見たのはNPCだった訳だし。そんな事を考えているとウィンドウが開いた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


   戦闘終了


「撃破ボーナス」

・3200 EXP+836 EXP 6/6


「PK撃破ボーナス」

・12000 EXP+3120 EXP 6/6


「ドロップアイテム」

・48,644G ・回復薬×12 ・MP回復薬×23 ・MPポーション×2 ・ハイ・ポーション ・リブ・ソックス ・黒のリボン ・ダークマター×2 ・祭の大盾 ・パジスト・ロッド ・風の鉱石×3 ・玉鉄 ・玉鋼×2 ・鉄鋼×2 ・石×32 ・バーニングドラゴンの翼 ……… ・杖技書 ・拳技書 ・斧技書 ・弓技書 ・闇の魔法書


※LVが 75 に到達しました。『副職業』の枠が1つ増加されました。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「長ッ・・・」


 上から下までスライドすると102個もアイテムがドロップしていた。下までスライドするのだけで、かなり疲れた。精神的な意味で。この量、取られた方もたまったもんじゃ無いな。


「ユキの方は何か良いの有ったか?」

「いや、何がレアアイテムか、とか知らないから。」

「えっと、祭の大盾か・・・プレイヤーメイドか?他にはフェニックスの羽だろ。後は最後の本シリーズだな。お、拳技書こぶしわざしょ!剣技書と交換しようぜ。」

「次から次へと・・・ああ、分かった分かった。」

「ッッシ!!」


 ウィンドウを閉じて、イベントリから拳技書を取り出す。そして、手に現れたのは本では無く、薄い見開きのモノだった。

 何と言うか本と言うよりレストランのレシピみたいだな。取り敢えず、俺はその本?をユウに投げ渡した。


「ほら。」

「っと。さて、どんなスキルが出るかな・・・っと!」


 ユウが掛け声に合わせて本?を開いた。

 一瞬ページが光り・・・消えた。


「よし。」

「それで終わりか?」

「おう。まあ見てろって。」


 そう言ってユウは鎧を脱いでイベントリに戻し真剣な表情で構える。


「【剛拳】!」


 ユウが腕を一度、溜める様に引き、放つ。

 ユウが腕を伸ばしきった瞬間に拳から拳位の大きさの赤い弾が飛び、先に在った木にヒビを入れて止まった。


「まあ、上出来か?」

「遠距離スキルか。」

「おう。技書で覚えた。」


 へー。技書ってスキル入手出来る本なのか。


「便利だな。」

「まあな。ほれ、お前の技書。」

「ん。」


 見よう見まねで俺も技書を開いてみる。

 技書が発光・・・あ、止まった。

 そして、止まった瞬間に覚えたスキルの情報が頭に流れ込んで来た。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


・ターン・スラッシュ……無属性の中級剣スキル。放つ体勢が整っている程、攻撃力上昇。斬りつけの後、返し切りを放つ。

 消費MP……30


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 よし、行ける!多分!

 覚えれたのが分かった気がした。


「覚えたか?」

「ん。」

「じゃあ、あの木に放って見ろよ。」

「分かった。」


 俺は木に向かって走って行き、すれ違いざまで軽く流し切りを行い・・・


「【ターン・スラッシュ】!!」


 左足を軸に体を捻って回し切りを放った。

 「カァン!」と言う良い音が響き渡り俺は剣を振り切った。おおぉぉ・・・スキルって素晴らしいな!


「ユキさん!!........危ない!!」

「ユキ逃げろ!」

「ユキさん!直ぐにそこから離れてください!」


 横からフェイにミカヅキの様な頭突きを喰らった。

 それと同時に俺のいた場所に木が倒れた。

 ッツ!危なかった!?


「っててて・・・」

「大丈夫.........ユキさん?」

「ああ、ありがとな。フェイ。」

「ユキ、お前なぁ・・・」

「ああ、分かってる。『もうちょっと周りを見ろ!』だろ。」

「そうだ。本当に次から気を着けろよ。後、もうちょっとフェイちゃんに感謝しとけよ。」

「分かった。本当にありがとうな、フェイ。」

「はい........」


 そう言って俺の上からフェイは立ち上がった。

 ん?俺が潰された場合やっぱり死んだのか?ステータスの差で生き残れる可能性が在ったんじゃ・・・言わないでおこう。助けてくれたフェイに悪いしな。


「そう言えばお前等、何でPKに襲われてたんだ?」

「何でってそんなのPKに聞けよ。」

「まあ・・・そうだよな。」


 何か物凄い私怨の混じった攻撃だったよな。

 思い出して軽く引いた。


「それでユキ。これから如何するんだ?」

「もう少し狩りした後に6の町への街道で本格的な狩りする予定。」

「は?お前何言ってんの5の町にまだ辿りつけて無いのに如何やってそんな事するんだ?」

「あ・・・いや、普通に此処で狩りする予定だ。」

「・・・・・」

「・・・・・」


 ユウの視線が痛い。物凄い半眼で見られているのが分かる。

 俺は取り敢えず目を逸らして置いた。


「お前何か隠してるよな。」

「・・・・・」

「吐け。」

「・・・」

「吐け。」





 で。洗い浚い吐いた。

 1の町の墓地に蘇生薬の素材を取りに言った事、そこでリグラ・シンに有った事。5の町に転移した事。関係無いけど、どんな遊びをしたか。等々だ。


「なるほど・・・ね。」

「ハァ、分かったか?」

「おう。じゃあ、墓地に行って来るわ。」

「はあぁ~?」


 自分でも思うが何とも間抜けな声が漏れた。

 そして、ユウは俺の制止も聞かず全力疾走で4の町へと走って行った。多分、解放は効果時間が切れていたと思う。


「ユキさん.........如何する?」

「取り敢えず狩り、続けるか。」

「はい...........!!」


 と言う事で、2人で再び街道を進む。

 そして、少ししてゾンビ3体、ゴーストが2体現れた。


「ユキさん.........」

「分かってる。【フラッシュ】!」


 フラッシュは唯、光球を出す魔法かと思って居たがそうでは無かった。

 ゾンビは弱体化、ゴーストは逃げて行く。

 他にもこのステージには蝙蝠と、影のモンスターが出て来るが、蝙蝠には効かなかった。ただ、影のモンスターは普通、攻撃時以外は影に潜っていて攻撃が当たらないのだが、フラッシュで影から出現させることが出来た。

 以外に使い勝手が良い。

 更に言えば、影に潜った状態でも剣にフラッシュを付加していればダメージを与えられた。

 ただ、剣がチカチカして目が痛かった。


「【光剣】付加エンチャント!【光剣】付加エンチャント!」


 俺はフェイの短剣と俺の異蛇双頭 2式に付加を施してゾンビに斬りかかる。

 昔、逃げ回ったのが嘘の様に簡単に倒せる。


「【ターン・スラッシュ】!」

「【クリティカルブレイク】..........!」


 結局、1時間と30分程狩りをして6の町への街道に向かった。

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