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LUCK and MAGICIAN and KNIGHT the WORLD (運と魔術師と剣士の世界)  作者: 雪氷見♪
ストーリー『2の町への街道攻略編』
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LMKW6

1日で1000PV突破!!

[1日目]


 前の2組も失敗したようで。広場に転送されてきた。今中にいるパーティーが死に戻りして来れば俺達の番だ。


「っし、やるか!」

「おー!!」

「おう。」

「ユウ君、肩に力入りすぎだよ。」

「オワッ」


 ユウが後ろから摩耶に肩を揉まれていた。顔赤いぞ、オイ。

 今の俺達のLVは摩耶と俺が 16 、ユウとミカヅキが 15 だ。LVも上がり難くなってきた。まぁ、まだ知れているが。


「ンじゃ行くか!!ユキ中衛、頼んだ。摩耶さんは支援、ミカヅキちゃんは特攻で。」

「お前は?」

「摩耶さんのナイトで!!」

「アホか、全然うまくないぞ。」


 ゴッ!!


 脹脛を少し強めに蹴っておいた。本当は頭に拳骨を落としてやりたいのだが、残念なことに身長が足りない。畜生。


「痛ててて、くそお前やりやがったな。」

「うっせぇ、今のは間違いなくお前が悪い。」

「まあまあ、2人共喧嘩しないでユウ君は守護お願いね。」

「任せてください!!」

「ハァ、そろそろ出てくるだろうし、今のうちに付与かけといてくれないか?」

「はーい。」

「じゃあやるね。ユウ君からいくよ【付与エンチャント・ATK・DEF】、次ミカちゃんね【付与・ATK・SPD】、その次は白君【付与・ATK・SPD】で、最後に私っと【付与・MATK・DEF】、これでヨシッと。」

「はいこれ。」


 そういって僕は摩耶にMP回復薬を3本渡した。


「ありがと白君。丁度切れてたんだよね。」

「いえいえ。」

「お、前のグループも死に戻りしてきたみたいだぞ。」

「じゃあ行くか。」

「やったー」

「ミカヅキ、まだ勝ってないぞ。」

「みんなで、頑張ろうね!」

「「「おー」」」


 摩耶の掛け声で音頭を取り、俺達はボスの部屋に入った。




 ボスの部屋の中は予想していた物とは違った。中央に沼地が有り、そこの中心で魚が泳いでいた。名前はクウォーツ・アイというボスだ。

 まさかの森林地帯で水属性ボスかよ!!思わず突っ込んでしまった。LVは 25 だった。


「おい、聞いてた話と全然違うぞ!」

「何でだろうね?」

「多分、最初に入った奴が初回討伐ボーナス欲しさにデマを流したんだろう。それで後から入った奴もそれに従じたって感じじゃないか?」

「ああ、そういう事か。」

「タチ悪いなーもう。」

「でもまあ、やるしか無いでしょ?」

「だな。」

「っし。」

「行くよー!!」


 ミカヅキがクウォーツ・アイに突っ込んでいく、それを皮切りにクウォーツ・アイがこちらに向かって泥を泳いでくる。


「うわぁ、何コレ!」

ほむらよ来い【焔翔ひしょう】」


 俺が魔法を発動すると同時にミカヅキが慌てた声を出す。俺が空に飛び上がりながら見てみると、ミカヅキの足が泥に沈んでいた。


「ミカヅキ!手を出せ!!」

「お兄ちゃん助けてー」


 泥に沈んでいくミカヅキの手を取り空中へ引き上げる、そのまま泥の外にミカヅキを降ろして、再び高く飛ぶ。


「ミカヅキお前も摩耶を守っとけ!!」

「分かった!!お兄ちゃん頑張って!!」


 実際、泥に入ったら足を取られてしまう訳だし。俺以外ボスと戦える奴はいない。それとミカヅキを降ろした理由はもう一つあった。

 泥から沢山の人の形をした泥人形の様なモンスターが現れた。名前はマッドマンというモンスターだった、LVは 12 動きは遅いが集られたら厄介だろう。

 なるほど。

 泥の外から攻撃できる遠距離職はこいつ等に襲われる訳か。


「使うか・・・」

清水きよみず神水しんすい聖水せいすい、疎は純なる氷を産み出す素材なり【氷槍ひょうそう】」


 指先に白い光が集まる。そして剣の中心部を「スー」と撫でながら再び詠唱。


「【氷槍ひょうそう】を剣に付加エンチャント、【氷結剣(魔剣)】」


 詠唱完了。付加完了。よし成功した。剣が冷気を放ちだす。

 俺は真上からクウォーツ・アイ目掛けて一直線に降下する。クウォーツ・アイがこちらに気が付いたらしく、ひれを使って泥を飛ばしてきた。

 泥でのかなりの威力がありそうなのでしっかり回避する。

 だが、ボスの手前の所で焔の片翼が打ち抜かてしまった。俺はそれも推進力に変え、キリモミ回転しながら勢い良くクウォーツ・アイに剣を突き刺す。通ったダメージは 827 、1撃でゲージの3割を削ることに成功する。

 さらに氷結剣の副効果で氷化が発動し。クウォーツ・アイの4mはある全身が凍りついた。

 凍りついたクウォーツ・アイが泥の上に浮き上がってくる。取り敢えず俺は、クウォーツ・アイの上でMP回復薬を飲み焔翔を発動する。まだ戦っているユウたちの所に向かった。


「お前等ミカヅキ借りるぞ!!ユウ行けるな?」

「もちろん!!」

「摩耶もう一度、俺にスピード、ミカヅキにもスピードと攻撃力の【付与エンチャント】頼む。」

「分かったわ。【付与エンチャント・ATK・SPD】【付与エンチャント・SPD】これで良い?」

「サンキュ!!ミカヅキ手出せ。」

「はーい!」


 ミカヅキの手を掴んだまま、上へ、上へ、上へ、2の町と1の町が見えるくらいの高さまで飛び上がる。そのまま、停止。


「ミカヅキ【大斧降おおおのおとし】使え!」

「お、お兄ちゃん?も、もしかして私の事、落としたりしないよね?」


 取り敢えず「ニコッ」と微笑んでおいた。すまん、妹よ。


「じゃあ、止め頼むな!!」

「待っ、う、うわぁぁぁぁぁぁあああああ!!!」

「【大斧降おおおのおとし】ぃぃぃぃいいいいいい!!!」


 うん。お兄ちゃんの話しをしっかり聞いてくれる良い妹だ。

 大斧降は自分の持つ斧の大きさと威力を一時的に10倍にするスキルらしい。あ、ホントだ。どんどん大きくなっていくな。

 そして斧の重さでどんどん加速する。ミカヅキには、本当に悪いことをしたよ、うん。凄まじい勢いで動けないクウォーツ・アイにミカヅキの大斧が突き刺さった。大きな 5024 という数字と共に、溢れ出る泥。

 そのあとは言わずとも分かるだろうが、ボス部屋にいたユウと摩耶はもちろん大部屋の人達もみんな泥だらけになった。

 中心にいたミカヅキと空中にいた俺だけが泥に塗れずに済んだ訳だ。


「うわぁぁぁ!!摩耶さん【ヒール】かけてー」

「大丈夫かお前等?」

「おいユキ・・・もうちょっと周りの迷惑考えろよ!!」

「ユウ君の言う通りだよ白君・・・」

「アハハ.......すまん。」


 その時、目の前にボス討伐のウインドウが開いた。それと同時にマッドマンが姿を消し、中心からどんどん綺麗な水が湧き溢れた。数秒でそれは広がりどんどん泥を浄化していった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


   戦闘終了


「撃破ボーナス」

・0 EXP+0 EXP 0/26


「BOSS撃破ボーナス」

・2500 EXP+300 EXP 1/1


「ドロップアイテム」

・泥の塊×30 ・ブルークリスタル


「BOSS初討伐ボーナス」

・聖雫のイヤリング


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