LMKW50
祝50話!!
[7日目]
竜巻が消え去った後、キガの姿は無かった。そして、突然現れる。アルファの後ろに。
「【ヴァイス・ランス】!!」
アルファの腹部に1撃で風穴が空いた。HPは一瞬で全損だ。
「勝者、キガ!」
ユウが判定を出したと同時にアルファは光の粒となって消えた。死に戻ったのか?
「おい、ユキ!影!次お前等だぞ~!!早く来い!!」
ユウに急かされて俺はフィールドに出る。と言うかさっきのは一体何だったんだろうか。
そんな疑問を抱えながら戦闘は始まった。
此処は1度切り替えるか。
「【火剣】付加」
影が武器に付加を施す。さて、俺は何を付加するか?やっぱりコレかな?
「【ショック】を異蛇双頭 2式に2重付加!!【虚無剣】!!
清水、神水、聖水、疎は純なる氷を産み出す素材なり【氷槍】!!」
異蛇双頭 2式にショックを付加する。そして左手には氷槍を掴む。異蛇双頭 2式と氷槍の2刀流。
・・・・・
もう取得する職業は二刀流で良いんじゃないか?
そんな事を考えているとすぐ目の前まで影が迫っていた。
何度か打ち合ってみた感想を言おう。槍は突きだから良いけどロングブレード片手持ちって難しい!!腕が驚くほど振り難い。
ただ吹き飛ぶのは影だ、ノックバックの威力3倍は伊達じゃない。
俺は影の剣を捌きながら有る事に気がついた。
思いついたら吉日だ。俺は影の打ち込みを異蛇双頭 2式で受ける。3度目のかち合いで影を後方に打ち飛ばす。先程までならこれで仕切り直しだったが今度は違う。俺は左手の氷槍を投げた。
思わぬ追撃に怯む影に俺はさらなる追撃をかける。槍を剣で防いだ影に攻撃を打ち込む。ただ狙うのは影の持っている剣だ。下から異蛇双頭 2式で打ち上げた剣は空を舞う。
俺は影の首元に異蛇双頭 2式を軽く当てる。
「参った。」
「勝者、ユキ!!よし、どんどん行くぞ!!次はむ、リアーノだぞ。」
地味に今、村上って言おうとしたな。俺と影が闘技場の外に出るのと入れ違いにアルファとリアーノが闘技場内に入って来る。アルファは恐らくユウの代わりの審判だろう。と言うかアルファ何時の間に戻って来てたんだ?
俺達がフィールドの外に出たのを確認して試合が始まった。
「ユウ対リアーノ!3........2........1..........試合開始!!」
「行くぜ!【解放】!!バーン【召喚】!!」
「【行動制限】!」
村上のその言葉と共にユウの足元から鎖が飛び出した。その鎖はユウの足に絡みつきユウの動きを制限する。文字通りの魔法だな。
「バーン!溶かせ!【熱溶】!」
バーン、昨日見た時よりデカくなってるな。大きさは1.5倍位に成っている。まあ、まだ、バーニングドラゴンとは差が有るけどな。
「くうぉぉおぉぉ!!」
バーンが声を上げると鎖が全て中間部から溶けて切れた。
ユウが鎧を着ているとは思えない速度で突撃する。豪速のシールドバッシュがリアーノ決まる。速度の乗った重い攻撃だ。リアーノのHPが一気に6割程に成った。うわ、痛そう。
「うぅ、【レビテーション】!」
リアーノが後方に大きく跳ぶ。重力緩和の魔法か何かかな?
「【グラビティーショック】!!」
追撃に走っていたユウがバットで打たれたかのように吹き飛ばされた。3m程後ろに転がる。HPが2割程減っている。ユウのHPが一瞬で2割ってかなり高威力の魔法だな。それともLV差か?
「ぐぅ、【制限解除】!」
更にユウの速度が上がる。驚くほど速い。
・・・・・
本当に人ですか?鎧を着ている人の動きじゃ無いのだけは確かだった。
可笑しな勢いでリアーノにユウが接敵する。リアーノにとってユウの動きはあまりのも想定外だったんだろう。驚いて詠唱するのさえ忘れていた。
「【フル・アタック】!」
ユウが1発の弾丸と化してリアーノに突進した。リアーノのHPは全損した。
「勝者、ユウ!」
「だー!疲れた~!アルファ回復!」
「分かりましたユウさん。【ハイ・ヒール】!」
アルファがユウの回復を終えると此方に来る。入れ違いで出て行くのは摩耶と山本だ。本当にジュぶじゅって凄いネーミングセンスだよな。
「3..........2.........1...........試合開始!!」
おっと、もう試合始まってるし。ジュぶじゅは確か弓だよな?弓と魔法の勝負か。面白そうだな。
「【ツインショット】!」
「【付与・MATK・DEF・SPD】!!」
番えた2本の矢が連射される。摩耶は2本の矢を2本の杖で叩き落とす。
「【エルブリット】!」
次は摩耶が風の弾丸を撃ち出す。その後も魔法と矢の押収は続いた。
「【ハイ・ヒーリング】!」
勝敗を左右したのはこの魔法だった。削り合いの結果は回復呪文の有無で決まった。最後に摩耶がエルカッターを討ち込み勝利した。回復呪文、便利だな。
「勝者、摩耶!ふぅ、ここ等で一旦休憩を挟むか。」
1回戦の前半戦は摩耶の勝利で終わった。そして1度1時間の休憩らしい。昼ご飯の為にログアウトした。
さて、何を作るか。
「嘉月?昼ご飯、何が良い?」
「うーん。何でも良いかな?今は試合の為に精神集束中だから。」
精神統一じゃないのか?
・・・・・
あえて突っ込まない事にした。
「じゃあ、もう適当に作るぞー」
「はーい。」
「ハイは延ばさない!」
「はい。」
昼ご飯は冷蔵庫の中を見て決めた。シンプルに野菜炒めだ。人参、白菜、もやし、長ネギ、キャベツを炒めて、味付けは醤油とオイスターソースと豆板醤だ。因みに比率は醤油3、オイスターソース1、豆板醤1だ。
「嘉月ー。出来たぞー。皿持って来い。」
「はーい。」
「だからハイは・・・
割愛
「それでフェイには勝てそうなのか?」
「うーん、如何だろ。」
「まあ、頑張れ。」
「お兄ちゃんは私の応援してくれるんだーやったー」
「まあな、会場ではフェイを応援する。」
「・・・・・」
嘉月が何とも言えない表情になった。




