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LUCK and MAGICIAN and KNIGHT the WORLD (運と魔術師と剣士の世界)  作者: 雪氷見♪
ストーリー『2の町への街道攻略編』
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LMKW5

[1日目]


 くだらない痴話喧嘩の後、俺達は十数回の戦闘を行った。そのおかげで現在のLVはかなり上がっている。

 俺がLV. 10 、ユウはLV. 9 、ミカヅキはLV. 10 、摩耶はLV. 11 となっている。何故LVに差が出ているかと言うと、討伐数に差があるからだ。


「もうちょっと奥行ってみねぇ?」

「俺はいいぞ。」

「私もこの辺ならまだ大丈夫だと思うよ。」

「良いよー!」

「そういえばユキはなんで魔法使わねぇの?」

「あ、忘れてた。」

「次、使ってみろよ。」

「ん、了解。」


 そのままみんなで街道を進み、森の手前まで来た。


「ここから先に進むと敵の種類が増えて、もっと奥に行くと確かボスがいるんだったよね?」

「ああ、そうだったな。」

「そうだったねー」

「俺も話に混ぜてください!」

「アハハ、白君ごめんね。」

「それじゃあ、今日無理やりボス行っちゃう?」

「良いね良いね!!」

「いや無理だろ!!」

「前の時は適性LV. 12 だったから、皆で行けば行けると思うぞ。」

「お前ら本気か?」

「白君ビビりすぎだって。」

「ビビって無い!!」


 そういって皆で森の奥に進んだ。すると早速、敵と遭遇した。

 敵はグリーンスライム2体、ゴブリン4体、あとマシュロンというモンスター1体だ。マシュロンはかなり大きく、3mくらいあるキノコのモンスターだ。


「敵来たよ。私がグリーンスライムやるね。」

「じゃあ、俺はゴブ2体で。」

「私もゴブ2体で。」

「てことは、俺があのでっかいのか?」

「「「任せた!!」」」

「エ.......」


 敵のLVはゴブリンが一律で10、グリーンスライムは9と12、マシュロンは15だ。

 そりゃあんなん誰も相手したくないわな・・・そういえば魔法使ってみるか。


ほむらよ来い【焔翔ひしょう】」


 魔法の発動と同時に背中が熱くなる。


「熱っ!!」


 後ろを向くと背中に焔の羽が生えていた。説明書きを読んでいたから知っていたが、思ってた以上に熱い。取り敢えず羽に意識を向けて動かしてみる。

・・・うん、思い通りに動くな。そんな事をしているとマシュロンが目の前まで来ていた。そのまま勢いよく倒れてくる。


「危な!!」


 地面を蹴りながら、勢いよく羽を羽ばたかせる。火の粉を散らしながら、その場から空中に離脱した。飛べるって便利だな。


「あ・・・」

『きゅいぃぃぃぃぃぃい』


 マシュロンが燃えていた。そして連続的に頭上にダメージが表示されていく。 20 40 50 60 80 120 140 180 250 300 360 まで行ったときマシュロンが燃え尽きた。うん、酷いな......自分でも酷いと思う倒し方にマシュロンに同情してしまった。

 空中から他を見ると摩耶以外はまだ戦っていた。終わった摩耶は焼け死んだマシュロンを見て呆気に取られていたが。まあ、あれは不幸な事故だったんだよ......うん。取り敢えず摩耶の横に降り立った。


「終わったよ・・・」

「なんかすごい燃えてたね。あとその羽、何?」

「俺の魔法だよ。」

「それ絶対攻撃用の魔法じゃないよね。」

「多分・・・」

「ごめん、その羽消すまであんまり近寄らないで。」


 そりゃ、そうなりますよね.......ん?この羽どうやって消すんだ?そんな事を考えていると、ミカヅキの戦闘も終わったようだった。


「お兄ちゃんその羽、何!?」

「ああ、魔法だ魔法。」

「へー.......教えて!!」

「ごめん、さすがに魔法は無理だと思う。」

「お兄ちゃんのケチ!!」

「ミカちゃん、さすがに白君でもそれは無理だと思うよ。」

「うう、摩耶さんが言うなら仕方ないか・・・あきらめる。」

「よしよし、良い子ね。」


 なんか姉妹みたいだな。あと俺の言う事も普通に聞いてくれ頼むから。

 魔法の消し方は、ステータスの項目から確認することが出来た。


「焔よ戻れ」


 鍵言を唱えることで消えるらしい。ただ地味にきついのがMPを40も消費するところだ。お、ユウも倒し終わったみたいだな。目の前にもう一つウインドウが開いた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


   戦闘終了


「撃破ボーナス」

・450 EXP+54 EXP 1/7


「ドロップアイテム」

・マシュマロ ・ゴブリンの骨×2 ・グリーンゼリー 


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 テッテレーン♪


「疲れた~ 摩耶【ヒール】頼むわ。」

「はーい。」

「あ、LV 2つ上がった。」

「マジか。」

「ん。」

「というか、あの戦闘中に上がった無駄にでかい火柱、何?」

「いや、魔法使ったら思いもよらない副次効果がだな。」

「そんな事はいいから、危ないだろうが気負つけろ。」

「すまん・・・」


 実際あれに関しては、面目の仕様もない。次からは気負つけよう、うん。そう心に誓った。

 みんなの回復が終わると共に、奥に向かう。その後、何度か敵と戦闘を経て奥の開けた広間に出た。ボスの前の大部屋だ。


「なんか人が多いな。」

「そうだな。」

「摩耶さんは何か知ってますか?」

「さぁ、多分あの紙に関係あるんじゃないかな?」


 摩耶の指差した方向に紙が貼ってあった。取り敢えず近づいて読んでみる。内容はこんな感じだった。

 ボスのLVが15から20に変化。β版の時とは技も変わっているらしい。初見殺しだな。


「だってさ、ユウ、摩耶、ミカヅキ、どうする?」

「結構いい時間でおなかも減ってきたし、一回行ってみて無理そうだったらLV上げ。行けるならそのまま直行でいいんじゃないかな?」

「私もそれでいいと思うー」

「そういえばこのゲームって、デスぺナあるの?」

「あるよー」

「確か次のLVまでに必要な経験値の10%損失だよな。あと30分間の一時的なステータスダウン。」

「うん、あってるよ。」

「んじゃ、勝っても負けても昼ご飯だし。行くか。」


 そういって扉の前で並ぶ。ボスには1パーティーずつしか挑戦出来ないらしい。あ、また列が進んだ。あと3パーティーか。そんな事を考えながら周囲の声に耳を傾ける。


「おいおい、47グループ全滅かよ。」

「まあ、しかたねぇだろ。此処まで来てるのなんて実際β出身の奴らなんだから。自分なら行けると思ったんだろ。」

「そういうお前もな。」

「違いねぇ」

「「ハハハハハ」」


「くっそー、あんなのどうやって倒せばいいんだよ。初回討伐ボーナス欲しいのになぁ。」

「まぁまぁ、誰かが倒して進めるようになるの待とうよ。」

「どうせ後、1時間は無理だって。」


 周りの話を聞いて俺は思った。無理じゃね?


 初日更新第5弾です。明日は2,3話程頑張って更新するつもりです。

 後700PV超えました。イエイ!!

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