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LUCK and MAGICIAN and KNIGHT the WORLD (運と魔術師と剣士の世界)  作者: 雪氷見♪
ストーリー『4の町への街道攻略編』
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LMKW40

[5日目]


「ホントに木だな」

「だから言ったじゃねえか!!」


 ユウの言った通りボスはホントに木だった。大体5m程ある木。幹は1m程ある。


「相変わらず、ボスはデカいな。」

「そうだな。」

「お兄ちゃん行くよ!!でやあぁっぁああ!!【アックスドライバー】!!!」


 ミカヅキがボスの幹に回転5連撃を叩き込む。木に対して斧だからか、ダメージが多い。1発目で 250 、2発目で 300 、3発目で 380 、4発目で 480 、5発目 600 だ。


「斧って強いな。」

「いや、ミカヅキアレは色々規格外だろ。」

「そうかもな。よし、俺達も行くぞ!!」

「白君!【付与エンチャント・ATK・MATK・SPD】!!」

「摩耶、サンキュ。」


 摩耶に付与を掛けて貰って、俺も突撃する。


ほむらよ来い【焔翔ひしょう】!!」


 初めから焔翔ひしょうの2重使用。ユウの横を突っ切てボスまで一瞬に接敵する。そのままボスの横も突っ切て行く。元論通りざまにボスを燃やしている。


「おお、枯れ木だから良く燃えるな。」

「ユキ!!てめぇ危なくて攻撃できねえだろうが!!」

「大丈夫だって!その焔、味方にはダメージ与えないから!!」

「そうかよ!」


 お、躊躇無く飛び込んだな。俺がユウの立場だったら確実に躊躇うけどな。


「結構、熱いじゃねぇか!!」

「気のせいだ。多分。」


 別にユウに悪意をもって行った攻撃じゃないから、ダメージは無いと思うんだけどな・・・


「ダメージは無いだろ?」

「この気温でこの熱さはやってられねえ!!」

「ああ、もう煩いな。ほら、清水きよみず神水しんすい聖水せいすい、疎は純なる氷を産み出す素材なり【氷槍ひょうそう】っと!」


 ユウが喚くので仕方無く燃やした部分を鎮火する。あのまま焼き続ければ倒せたのに。ボスのLVは 52 とあまり高くないので比較的楽だ。因みに最初の攻撃の結果HPを2割程減らしたらしい。


「バーン!【ファイア】!!」

「きゅううぅぅぅいいい!!」


 お、バーンが火の玉を使った。あれ、厄介だったんだよな・・・因みに威力は3の町への街道の時のボスの2割程度だ。って、


「お前も燃やしてんじゃねえか!!」

「いや、つい。」

「『つい』じゃねえ!!」


 たく、ムカつくな。俺はもう1発、氷槍ひょうそうをボスに打ち込んで火を鎮火する。ついでに新魔法のショックを試してみる事にした。


 パチン!


 指を1回鳴らす。ん?今、ダメージ 1 って出なかったか?


・・・・・


 パチン!


 うん、ダメージ 1 だ。えー・・・何この使えない魔法。今までで1番使えない魔法かも知れないな。


 さて魔剣だとどんな効果に成るのかな?


「【ショック】を異蛇双頭 2式に付加エンチャント!【虚無剣】!!」


 いつも通り付加エンチャントの完了で剣が光る。無属性は白か。

 使える効果で有りますように!!俺はそんな祈りを込めながら紅翼ひよくで急接近しボスの幹を勢い良く斬り抜いた・・・・・


 って、え!?剣で斬りつけたら普通、幹に刺さるだけだろ!!


 本当は剣がボスに触れると同時にボスが吹き飛んだだけだ。ショックの魔剣の効果はノックバック攻撃(強)の付加だ。当たれば敵を吹き飛ばす剣。周りから見ると凄い怪力に見える。


「ユキお前、攻撃力可笑しいだろ!!危うく潰されそうになったわ!!」

「・・・すまん。」


 ユウが下敷きになるのもそれはそれで見てみたかったりする。そんな事を思っていると蚊帳の外にされて怒ったのかボスが暴れ出した。幹から生えている4本の枝を伸ばし鋭い突き攻撃を放って来る。細剣レイピアみたいだな。


「白君!」

「お兄ちゃん、助けて!!」


 ユウは盾で防げるが摩耶とミカヅキには防御で精一杯らしい。俺は俺の方に迫って来る枝を燃やし、摩耶達の方に向かう。途中燃えた枝の邪魔が入ったがすぐに先の尖った部分を斬り落とした。その後、異蛇双頭 2式を背中に背負った。俺は再び速度を上げる。


「摩耶、ミカヅキ!手!!」

「白君!!」

「お兄ちゃん!!」


 2人の手を取り空中に逃げる。あ、やべ。さすがに2人は重い・・・


「う、うう。」

「白君、大丈夫?」

「お兄ちゃん、ファイトー1発だよ!!」

「・・・」


 そう言いながら2人はマジックシールドで追撃して来る枝を防いでくれる。


「ミカヅキ、久しぶりにアレやるか?」

「!?」

「よし、行くぞ!!」

「わぁ、お兄ちゃんちょっと待って!!」

「残念、待たない。と言うかもう手離したし。」


 1の町以来の「秘儀:ミカヅキ」落とし!!2回目と言う事も有り罪悪感は 0 だ。


「ああもうやだあああぁぁぁあああ!!!【大斧落】!!」


 前回の威力の約2倍、 9025 のダメージ。スモークウッドも、オーバーキルだ。


「ふぅ、勝ったな。」

「白君、容赦ないね・・・」

「そうか?」

「特にミカちゃんに対して・・・」

「・・・」


 コメントの仕様も無いな。俺は無言で摩耶を降ろした。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


   戦闘終了


「撃破ボーナス」

・0 EXP+0 EXP 0/0


「BOSS撃破ボーナス」

・13000 EXP+4160 EXP 1/1


「ドロップアイテム」

・ウッドスモーク×10 ・グリーンクリスタル


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 ウィンドウの上の時計を見ると時間は21:32だった。


「げ、フェイとの約束まで28分しかねえ。」

「白君、約束してたの?」

「すまん、先に4の町まで飛んで行って良いか?」

「良いよ。じゃあ、頑張ってね。」

「ん。」

「また明日学校でねー」


 飛んで行く間際に摩耶から不穏な言葉が聞こえた。


・・・・・


「そう言えば明日登校日だった~!!」




 俺は4の町のポータルから2の町のプレイヤーホームに戻った。途中に色々思いついたり、翼が消えて落下したり、ユウ達に氷を作るのを忘れていたのを思い出したりとホントに色々あったが間に合った。しっかり5分前だ。


「ふぅ、間に合った。」

「あ........ユキさん。」

「おう、フェイ。」

「丁度...........よかったです。」

「それで、コレから何するんだ?」

「LV 50 に.........成ったので.......新しい副職業.......取得するんです。」

「へぇ、何取るんだ?」

「『経営』です........」

「経営?」


 聞いた事無い副職業だな。


「見てて........ください..........」


 そしてフェイは副職業で経営を所得した。


「え!?な、ええ!?」


 俺の目には意外な物が映り込んだ。


 短いですがこの章はここで終了です。次章は5.6話続く予定です。

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