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LUCK and MAGICIAN and KNIGHT the WORLD (運と魔術師と剣士の世界)  作者: 雪氷見♪
ストーリー『4の町への街道攻略編』
42/96

LMKW39

 ブックマーク150件達成!!

 50,000PV達成!!

[5日目]


「ふぅ、そろそろ先に進むか。」

「そうだな。」

「ユウ君そう言えばここのボスって何なの?」

「えっと、確か木?」

「木?ユウお前頭大丈夫か?」

「お前に心配される筋合いは無い!!枯れ木型のボスって事だよ!!名前は『スモークウッド』だった筈だ!!」

「ああ、そういう事か。」


 スモークウッドか。何か燻製とか作れそうだな。今度やって見るか。


「へー、じゃあとっととボスの部屋まで進むか。」


 俺達は岩から降りて再び山道を登りだした。





「暑い・・・」

「ユウ黙れ、もっと暑く感じる。」

「お兄ちゃん何とかしてぇ・・・」

「人を青いネコ型ロボットみたいに扱うな!!」

「白君、本当に何とかならない?」


 そんな事言われてもな・・・ってあ!!


「ちょっと待ってろ。」

「え!!お兄ちゃん何とかできるの!!」

「良くやったユキ!!」

「白君、偉い!!」

「俺は猫、犬じゃねえぞ!!」


 くそ、腹立つな。まあ良い。今はこの暑さを何とかするのが先だ。俺はイベントリから鉄釜てつがまを取り出す。


「ハァ、やるぞ。清水きよみず神水しんすい聖水せいすい、疎は純なる氷を産み出す素材なり【氷槍ひょうそう】」


 俺は鉄釜目掛けて氷槍ひょうそうを放つ。氷槍ひょうそうが鉄釜の中心にヒットすると同時に先からひしゃげ、鉄釜一杯に氷が出来上がった。


「おお!!氷だ!!」

「お兄ちゃん、早く砕いて!!」

「白君・・・」


 もう、摩耶がグダってるな。速めに砕いて配るか。俺は1度鉄釜から氷を取り出し、空中に投げる。


「【ウィンドシュレッド】!!」


 イメージはケーキの様に縦横で4等分だ!2度風の刃が煌めき氷が4つに割れた。


「うぉわ!!」


 そしてここで想定外の事態が起きた。切った氷が空中で4つに割かれた。このままでは1つしか間に合わない!!俺は何とか氷を1つキャッチした。

 急いで他の氷を見てみると1人1つしっかりキャッチしていた。ミカヅキに関してはヘッドスライディングでだ。皆、そこまでして落ちて無い氷が使いたかったのか・・・

 結局、氷は無事に4つ出来上がった。


「ああ、冷たい・・・」

「きもちいよぉ・・・」

「最高・・・」

「疲れた・・・」


 上から摩耶、ミカヅキ、ユウ、俺だ。4人共、胸の前に氷を抱えて進む。もちろんタオル(俺の)にくるんでいる。


「ああ、快適快適。」

「お前等コレで戦闘するつもりか?」

「もちろん!!」

「マジか・・・」

「ユキお前は如何なんだよ。」

「・・・」


 いや、だってさ、暑いんだよ!仕方無いって!!熱中症には気負付けましょうって言うじゃん!!!まあ、ゲームだから熱中症には成らないけどさ。干からびて死ぬだけだけどさ!!


「白君、来たよ!!」

「分かった。【ウォーターブラスト】!!」


 こちらに歩いて来たゴプロに先制攻撃を叩き込む。


「だあ、くっそ!!こっちだ!!」


 ゴプロを引きつけて場所を移動する。一緒に追って来たミルロには摩耶達が後ろから攻撃する。上手く分断した後は地道にゴプロのHPを削るだけだ。


「4体か。」


 俺は氷を抱えたまま回避し、ゴプロのHPを削る。ああ、もう、指鳴らし難い!!


 氷が邪魔で倒すのに何時もより時間が掛かってしまった。まあ、それはミルロと戦っていた摩耶達も同じなのだが。


「戦闘になると氷スゲー邪魔。」

「そうだよな。」

「ボス戦のあと、もう1回作り直してくれ。」

「ん。」


 さすがにこれもってボス戦は無理だな。


「じゃあ、また進むか。」

「そうだな。」





 あの後、俺達は4回の戦闘を経てボスの部屋まで辿り着いた。因みに氷は半分ほど解けている。


「ふぅ、じゃあ名残惜しいけど氷とはここでお別れだな。」

「そうだな。」


 俺達は氷をボスの前の大部屋で捨てた。いや、もうホント名残惜しいよ。そんな事を考えていると、


「お、おいユキ!!」

「ん?」


 ユウがテンパりながら近寄って来た。


(おい、摩耶さん見てみろよ。)

(?)


 言われた通り摩耶を見て何が言いたいか分かった。氷を胸の前で抱えてたから服が濡れて下着が透けていた。ああ、そういう事か・・・


(いやー、眼福、眼福♪)

(お前な・・・)


 少し半眼でユウを見ながらも、チラチラと摩耶の方を向いてしまう俺であった。いやまあ、俺だって男ですから。あ、摩耶が気付いた。


「白君!!服乾かして~!!」

「え゛!?」


 いや、何で前隠さないまま俺の方に走って来るの!?普通隠すよね!!


「ちょ、おい、摩耶!前隠せって!!」

「あ、そっか。」


 いや、遅いから・・・さて、どうやって服を乾かすか。


・・・・・


う~ん。さっきみたいに魔法で何とかなるか?乾かすから火属性の魔法だろ。爆裂は論外だから。焔翔ひしょうかな?


ほむらよ来い【焔翔ひしょう】。」

「摩耶、少し熱いぞ。」

「え、熱いの!?」


 俺は焔の翼を摩耶の胸元に当てる。ああ・・・

 一応、焔翔ひしょうで出した翼には感覚が有るのでかなりこの状況は良くない。頼むから俺の理性よ持ってくれ・・・





「白君、ありがと。ちゃんと乾いた、けど暑いね。」

「ああ、それは良かった。」

「よし、じゃあ俺も準備するか。ユキ、摩耶さん、ミカヅキちゃん少し離れて。」

「ん?何するんだ?」

「まあ、見てなって。」


 取り敢えず俺達はユウから距離を取る。


「よし、バーン【召喚】!!」


 ユウが片膝を着いて、腕を上から下に振り下ろすと。小さいドラゴンがポンと言う音と共に表れた。大きさは50㎝位なので大きめのぬいぐるみみたいに見える。


「よしよし、よく来たなバーン。」


 ユウがドラゴンの頭を撫でながら言う。近所のオジサンか!

 それとどうやらバーンと言うのはドラゴンの名前らしい。LVは 10 だ。 1 じゃないんだな。


「戦えるのか?」

「もちろん。」

「なら良いんじゃないか?」

「よし、行くか!!摩耶さん達も行きますよ!!」


 俺達はボスの部屋に踏み込んだ。

 私用の連続により更新活動の一時休止を行います。活動報告にも書いておりますが。期間は7月25日~8月5日です。楽しみにしていた読者の皆様申し訳ありません。更新再開は8月6日です。

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