LMKW27
前話での公開時間ミスの件、申し訳ありませんでした。
[4日目]
「クハー、やられたッス」
「だから言ったじゃない、無理だって!」
「行けると思ったんッスけどね。」
「・・・・・・・・」
「無謀だと思う。」
「そうッスね~。アレは僕らにはまだ無理ッスね。」
「・・・・・・・・」
「分かったのなら良いわ、他の人が門を開けてくれるのを待ちましょ。」
「了解ッス!」
「私もそれで良いと思う。」
「・・・・・・・・」
1人1人が濃いな。
因みに「~ッス」の人の名前はれおん。ちょっと高飛車なお嬢様みたいな喋り方をする人はマリィ。ずっと黙している人はキビスミキ。「~思う」の人は皇だ。
「あ、次の人達ッスか?」
「ああ。」
「ボス倒して通れるようにして貰えると助かるッス!」
「ん、分かった。」
「じゃあ、頑張ってくださいッス~!!」
さて、れおん達の為にもボスを倒しますか・・・ 俺はイベントリからハイ・エンチャント・ボーションを取り出して飲んでおく。因みに効果時間は10分間。
「ユキ、行くぞ。」
「ん。」
「お兄ちゃん早くー」
「分かった分かった。」
「........ん.........ユキさん。」
ミカヅキが俺の左手を引っ張って行く、それを見かねたフェイが右手を引っ張った。そこまでは良かったのだが。2人共何故ボスの部屋とは違う方向に行く。
ミカヅキは左に、フェイは右に引っ張る。痛い痛い痛い。腕が取れそうだった。結局、勝負自体は直ぐにATKの差でミカヅキに軍配が上がった。ただフェイが倒れても俺の手を握ったまま離さなかったのでさらに左手に負担がかかった。やばい、そろそろ腕が外れる・・・
そんな状況を見兼ねてか摩耶が2人を止めてくれた。
「ふぅ、助かった。」
「悲惨な事に成ってたね。」
「ああ。」
「ユキ何してる。さっさと行くぞ。」
「ん。」
兎に角、ボスの部屋に入る事にした。と言うか、れおん達の視線が痛かった・・・
ボスは変わらずバーニング・ドラゴンで、LVは 40 。
取り敢えず後衛はユウを盾にしながら魔法を連射する。俺とフェイの2人は中距離からナイフを投げたり、魔法を放つ。ユウはヘイト値を上げながら、後衛を守護。ミカヅキはヒット・アンド・アウェイでスキルを打ち込んで行く。
「ユキ、ヘイト値上げ過ぎだ!」
「分かった。一時、後退する。」
「よし、その間にヘイト上げしとく。」
俺は開始1分で後退宣告された。気合入れ過ぎたな・・・
フェイは前と同じように一定の距離を保ちながらナイフを投げ続けている。因みにナイフ1発で 30 程のダメージが出ている。凄いな。1秒間に大体5本は投げてるな。俺も待ってる間、腕に魔力を溜めるか。
......10.......20.......30........40.........50.........60.......70........80........90.......100.......110.......120........130......140.......150
ねえ、誰か止めて?そんな事を思うくらい腕が痺れてきた。 240 を越えた辺りで脳が危険信号を飛ばしだした。俺は限界を感じたので 250 で止めておいた。さて、MPを回復したら戦線復帰するか。
MPを回復し終えて戦場を見てみると、ユウのHPが2割を切っていた。そして、ボスのHPは3割程が削られていた。ユウの奴は多分、火の玉の攻撃を喰らったのだろう。
摩耶がハイ・ヒールを使うのを横目に俺はボスに突撃する。右腕が軽い痙攣を起こしているので早めに放つ事にした。絶対に外したくないので至近距離で放つ事にする。懐まで全速力で走りこんだ俺は、上に向かって切り上げる様に右腕を振るう。
どっごぉぉぉぉおおおおおお!!
「グゥ!!」
俺は砂煙と共に吹き飛ばされた。うわ、超イテェ。俺のHPは3割まで減っていた。危うく自爆する所だった・・・HP回復薬を飲みながら摩耶にハイ・ヒールとハイ・ヒーリングを掛けて貰う。因みにハイ・ヒーリングは持続的にHPを回復する魔法だ。
「お前もうちょっと手加減しろよな・・・」
「ユウか?」
「ああ、ミカヅキちゃんもフェイちゃんも無傷だぞ。感謝しろよ。」
「ついでに俺も守れよな・・・」
そんな事を言いながら砂煙の向こう側にいるはずのバーニング・ドラゴンを見る。そして砂煙が落ち着いた時、バーニング・ドラゴンは「気絶」していた。HPは1割ほど残っている。因みに「気絶」の発生条件は強いノックバックダメージを与える事だ。約1分間は殴りたい放題である。
「ちょっといいか?」
「ん?何かするのか。」
「ボスにスキル使いたい。」
「良いけど、回復させたりするなよ。」
「そんな事しねえよ!!」
そう言いながらユウはバーニング・ドラゴンに近づく。
「調教鞭!」
ユウはスキルを発動させて剣をバーニング・ドラゴンに叩きつけた。それにしても奇妙なスキルだな。剣が鞭みたいに撓ってる。当たったら痛そうだな。
結局バーニング・ドラゴンは目覚める事無くユウの攻撃で消滅した。
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戦闘終了
「撃破ボーナス」
・0 EXP+0 EXP 0/0
「BOSS撃破ボーナス」
・7500 EXP+2400 EXP 1/1
「ドロップアイテム」
・バーニング・ドラゴンの核 ・バーニング・ドラゴンの尾
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「キタアアァァァァぁぁあああああ!!!」
「何だよ?ユウうるさいぞ。」
「フッフッフッ!!聞きたいか?聞きたいよな?」
「・・・別に。」
ユウのテンションが可笑しな事に成っていた。ウザいな。
「おい!そこは嘘でも聞けよ!」
「はいはい、それで?如何したんだよ?」
「これを見ろー!!」
そう言って無駄にハイテンションでユウはストレージを開いて、イベントリから卵を取り出した。
「おい、それってーー」
「おう!バーニング・ドラゴンの卵だ!」
「マジか・・・」
0.0005だったけ?引き当てたのか・・・これPVP大会かなりやばいんじゃないか。
俺は指で軽く卵を突き、ウィンドウを開く。
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「バーニング・ドラゴンの卵」孵化まで 24/24 時間 耐久値100/100
・バーニング・ドラゴンからのユニークドロップアイテム。
・獣使い(テイマー)が保持中のみ孵化時間経過。
・孵化後、【召喚】にてバーニング・ドラゴンを召喚可能。
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手に持って無いと孵化しないって結構、酷いな。24時間か・・・さらばユウよ。
「今、お前から憐みの視線を感じた気がしたぞ。」
「気のせいだ。」
「本当にか?」
「本当にだ。」
「そうか。それじゃあ、3の町に着くまで護衛しろよ。」
「はあ?」
「俺、卵持ってて戦えないから。」
ユウが役立たずに成りました。
余談ですが、れおん君達の次回登場予定は今の所有りません。まあ、出て来るとは思います。多分。




