LMKW25
評価200P到達!
[4日目]
「なあ、摩耶。」
「何?」
「いやさ、何で人の髪の毛を勝手に三つ編みにしているのかな?と思って。」
「え、フェイちゃんの頭を撫でてる白君を見たら何故か手が勝手に動いただけだよ?」
「そんな訳あるか。」
「アハハ、前から白君の長い銀髪を弄りたいと思ってたの。」
「ダメだ、反省の色が見えん・・・」
俺は、腰辺りまで伸びた銀髪を凄い速さで三つ編みにして行く摩耶に文句を言ったが聞き入れては貰えなかった。と言うか前から思ってたけどこの髪、戦闘中は途轍もなく邪魔なんだよな。切るか。俺はフェイの頭から手を離し、フェイからナイフを借りる事にした。
「フェイ、ナイフ貸して髪切るから。」
「ユキさんは.........そのままの方が.........良い。」
「えっと、フェイさん?」
「髪は..........切っちゃダメ.......」
「えっと・・・」
「白君、フェイちゃんの言う通りだよ。」
「お兄ちゃん切っちゃダメだよ!」
「ハァ、分かったよ。」
ミカヅキの麻痺が解けたらしい。と言うかミカヅキの後ろから今頃になって3人のプレーヤーが現れた。ミカヅキ1人で急いで来過ぎだろ。
「ミカヅキ、ちゃんとギルドメンバーを気遣え。」
「はーい。」
「だからハイを伸ばすな!」
「はい。」
因みに今の時間は10:05だ。ユウの奴、相変わらず遅刻しやがって・・・
「ミカヅキ、ユウが来るまでに3人の紹介してくれ。」
「分かったー『ルュミ』と『リオ』と『リナ』だよ。」
・・・・・
「それだけか?」
「?」
「妹がバカですまん、各自で自己紹介してくれないか?俺は『ユキ』だ。」
余談だがこの間も俺の髪の毛の三つ編みは量産されている。閑話休題。
「お久しぶりです、お兄さん。『ルュミ』です。」
「久しぶり?」
「はい。『るみ』と言えば分かりますか?」
「あー。るみちゃんか、いつも嘉月が世話になってるな。」
るみちゃんは嘉月の友達の1人でよく家に遊びに来ていた。
「兎に角、よろしくな『リュミ』。」
「『ルュミ』です。」
「『リュミ』。」
「『ルュミ』です!!」
「ル、『ルュミ』。ああ、言いにくい!!」
「はい。よろしくお願いします。」
そう言ってルュミは一歩後ろに下がった。因みにLVは 39 で、外見はミカヅキと同じくらいの身長で黒髪だ。
「私は『葉月 リオ』だよー」
「私が『卯月 リナ』だよー」
「ん?双子か?」
「「そうだよー」」
2人の容姿はリオが青色の目で、リナが赤色だ。髪は2人共、金髪だ。正直、目の色と名前以外で見分けが着かない。LVは共に 35 。このゲームって本当に容姿はランダムなんだよな?
その後、摩耶の所とも紹介し合う。そして、10:30になってゆうやくユウが来た。
「遅い!」
「あはは、悪い。」
ゲシッ!
反省が見られなかったので横腹を蹴っておいた。ユウの後ろにいる人たちが少し驚いていたが突っかかって来る様な奴はいなかった。まあ、突っかかって来た場合返り討ちにするのだが・・・
「それで?何で遅れた。」
「いやークエストで思ってた以上に時間食った。」
「ハァ、メール位入れろよな。」
「ははは、悪い。」
「で、結局何人集まったんだ?」
「12人。」
「多!!」
「見るに摩耶さんが3人、ユキが1人、ミカヅキちゃんが3人か。」
「ああクソ、負けた~」
「てっきりお前はめんどくさがって誰も誘わずに1人で来ると思ってたんだけどな。」
「まあ、最初はそのつもりだったんだけどな。」
「それで、どんな子なんだよー」
肘で突くなウザったい!俺はユウの尻を蹴り跳ばした。
「いててて、取り敢えず紹介してくれよユキ。」
「ハァ、絶対に迷惑かけるなよ。」
「分かった、分かった。」
「フェイ、自己紹介頼む。」
「.........『フェイ』です........」
「フェイ!?」
ユウが驚いたような声を上げた。ホントこいつの情報網どうなってんだよ。
「ハァ、やっぱ知ってたか。」
「碧緑の薬師だよな?」
「ああ。」
「思い出した!!ユウ君に言われるまで気付かなかったわ。」
「摩耶も知ってたのか。」
「うん、チャットに書いてあったのを読んだから。」
「嫌な事思い出した・・」
「お前もしかして自分のチャット読んだのか?」
「・・・・・」
「沈黙は肯定だぞ。」
そうだよ!読んだよ!悪いか!!
「それで、お前の方も紹介しろよ。」
「諸事情で4人いないが、そこは許せよ。」
「はいはい。」
「まずサブギルドマスターの『アルファ』だ。」
「初めまして『アルファ』と申します。よろしくお願いしますね、ユキさん。」
意外にもユウのギルドに女の人がいた。絶対いないと思ったのにな・・・因みにアルファのLVは 41 でユウよりも高い。見た目は大人しそうなおっとりした女性で、水色の髪色は見ていて落ち着く。ホントに何でこんな人がユウのギルドにいるのだろうか?
「次にこいつは『影』だ。見た目とは違って職業は魔法剣士だ。」
「俺の魔導剣士に似てるな。」
「実際、魔導剣士の劣化版だ。」
「お前もうちょっと言葉をオブラートに包めよ。」
ホラ、影さんすげー半眼になってるじゃん。その後もユウのギルドのメンバー紹介は続いた。
「っと、こんな感じだ。」
「長かったよー」
「それでユウ?これからどうするつもりだ?」
「俺の目標としてはこの4ギルドで24人の4パーティーレイドとか遣りたいんだけどな。」
「ふーん。ユウにしては良い目標なんじゃないか?」
「取り敢えずギルドの交流もかねてPVP大会とか2ギルド合同3の町への街道攻略とか遣りたいな。」
「3の町への街道攻略なら俺達もうやったぞ。」
「2人でか?」
「おう。」
「本職ユニークずりい!!」
「こればかりは運だから仕方ないな。」
「そう言えば魔法剣士はユニーク職業なのか?」
「魔法剣士はただのレアだぞ。」
「だから、ただのとか付けるなよ!」
「んじゃ、取り敢えずPVP大会で良いか。」
「何時やるんだ?」
「まあ、3日後かな。」
「妥当な所か。」
「摩耶さんとミカヅキちゃんの所もそれで良いか?」
「良いよー!!盛り上がってきたーーー」
「私の所も全員参加出来そう。」
「よし、じゃあ決定な。」
「詳しいルールとかメールで送れよ。」
「分かった、分かった。」
雑なメールが来そうだな。
「よし、お前等解散して良いぞ。」
「「「「「はーい。」」」」」
ユウがそう言ってギルドメンバーを解散させた。影とアルファは残ったようだ。
「さて、此処からは個人的な時間な訳だが。」
「じゃ、俺等は帰るな。」
「ちょ、待て待て。」
「何だよ。」
「今から3の町への街道攻略するから手伝えって!」
「めんどくさいな・・・」
「摩耶さんとミカヅキちゃんも一緒にどう?」
「行く行く~!!」
「私も参加しようかな。」
どうやら強制参加らしい。正直な所、フェイと2人で4の町への街道を進んだ方が効率が良い。結局ヨミナ以外はこの場の全員参加する事になった。ヨミナはこれから用事が有るらしい。物凄く残念そうにしていた。最後にフレンド登録だけして別れた。
これで2章は終了です!!
3章突入の前に1度キャラのステータス紹介とキャラ紹介をを行います。1.2話とる予定です。