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LUCK and MAGICIAN and KNIGHT the WORLD (運と魔術師と剣士の世界)  作者: 雪氷見♪
フリー『ギルド結成編』
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LMKW22

 ユニーク閲覧総数が1,500を超えました!!

 読んで頂いた後のブックマーク率は約5%と言った所です。取り敢えず10%を目指します!

[3日目]


「あ、お兄ちゃん!」

「嘉月か。」


 ログアウトした俺は部屋から出ると嘉月と鉢合わせた。と言うかまだ6時だぞ?


「なあ、嘉月何でログアウトしてんの?」

「はあ、お兄ちゃん・・・何でそういう事聞くかな・・・」

「ん?ああ、成程・・・いや、悪かった。」

「分かったんなら良いよ。それでお兄ちゃんはどうしたの?」

「食材が減って来たから買い物に行こうと思ってな。」

「そうなの?じゃあ、私も着いてく―!」

「ん。荷物持ち頼む。」

「え?」


 そのまま俺もトイレに行った後、2人で買い物に向かった。




「うーん、嘉月―?何、食べたい?」

「お兄ちゃん!?今度は何を要求するつもり!?」

「いや、何も要求しねえよ!お前は俺をどういう風に見てるんだよ・・・」

「アハハははは・・・うーんとね、牛筋煮込み!!」

「また、時間の掛かる奴を選ぶなぁお前・・・」

「ダメなの?」

「いや、聞いたら食べたくなったから作る。」

「やったー!!」

「ただし!手伝えよー」

「はーい。」

「一応、フェイにも連絡入れておくか。」

「フェイ?」

「あーこの間言っていた唯一のギルドメンバーだよ。」

「ムムム、お兄ちゃんに『女の影』が見えるよ・・・」

「そういうのじゃ無えよ。」

「うえぇぇぇぇん!!お兄ちゃんが他の女の人に取られちゃうよー」

「だから、フェイはそういうのじゃ無いんだよ!!!」


 何で変な方向に勘違いするんだよ!!何度もそんなツッコミをしながら肉や朝ご飯用のパン、無くなりかけていた醤油などを買っていく。


「お兄ちゃん?何と言うかこれは多いいんじゃないかな?」

「心配するな、持つのはお前だ。」

「酷いよ!?」


 2籠目に突入した。


「あと、玉ねぎに林檎にオレンジジュースにあとひき肉買っておくか。」

「まだ増やすの!?」

「おう、まだまだ行くぜ!」

「お兄ちゃんもしかして、怒ってる?」

「俺は怒ってないぞ、これはフェイの分だ!」

「何、言ってるの!?」


 結局、帰る時には袋6つがパンパンになった。




「腕があぁぁぁああああ!!!」

「じゃ、ちょっとフェイにメール入れてくるわ。」


 俺はそう言ってログインし、フェイに「ちょっと時間掛かりそうだから適当に時間潰しておいてくれ。」とメールを入れてログアウトした。


「んじゃ、作りますかー」

「腕が上がらないよぉぉぉ」

「はいはい。」


 鍋にお湯を入れて沸かし、その間に牛筋を切って投入する。灰汁を出し切ったらお湯から取り出して・・・




「ふぅ、やっと出来た。」

「お腹減ったよー」

「まあ、もうちょっと待ってろ。」


 作った牛筋煮込みをお皿に入れて行く。最後に汁を注いで終わりっと。


「ホイ、完成。」

「やっとご飯だ―――――!!」

「お、おう。」


 お皿を並べている間にご飯と牛筋煮込みが無くなっていた。


「牛筋煮込みおかわり―!」

「だから、早ぇ!!!」




「くそ!余った牛筋煮込みを明日の昼ご飯にしようと思ってたのに全部食べやがった・・・」

「アハハハ。」

「仕方ないか・・・俺もうログインしたいから食器洗浄機の電源点けといてくれよ。」

「えー」

「文句言わない!」

「はーい。」

「ハイは延ばさない!」

「はい!」

「じゃ、あとよろしくー」

「誘導された!?」






 「GAME START」

 ログインすると2通メールが入っていた。1通はユウから、もう1通はフェイからだった。

 ユウからのメールには「明日の10時に4人のギルメンの顔合わせするから、ギルメン連れて1の町の噴水集合な。」と書いてあった。

 フェイからのメールには「分かりました。ログインしたらメールしてください。」と書いてあった。

 俺はフェイのメールに「ログインしたぞー」と返信した。取り敢えず家に向かう事にする。


 家に入るとフェイが居た。ん?


「どうしたんだ、フェイ?」

「あ、ユキさん........」

「おう。」

「暇だったので.........ゴロゴロして........ました......」

「そ、そうか。」


 何で俺の家で何だ?とは色々と怖くて聞けなかった。特に怖かったのがフェイの目がいつもと違ってかなり細くなっていた。こういう時はあまり深く踏み込まないほうがいいんだよな・・・因みに何故そんな事を知っているのかと言うと摩耶も偶にそうなる時が有ったからだ。


「あ、そうそう。フレンドにギルドメンバー紹介するから明日、俺のギルドメンバーもつまり『フェイ』を連れて来いって言われたんだけど一緒に来て貰えるか?」

「........良いですよ?」

「何故、疑問形?」

「そんな事.........聞かれなくても.......ユキさんとなら.........一緒に行きます.......」

「そ、そうか。」


 うーん、こういうコメントへの反応の仕方が分からん。取り敢えず誤魔化しておくか・・・


「フェイ、それで今からどうする?」

「1の町の外れに............行きませんか?」

「何か欲しい物でもあるのか?」

「あ.......はい。ココリスの森の外れ........にいる『ワリシュナ』って......モンスターから.......ドロップする素材です。」

「へー、何に使うんだ?」

「新作の......ハーブティーの.........素材です。」

「ん。じゃあ、行くか。」

「........はい!」


 と言うかハーブティーってモンスタードロップで作ってたんだ・・・

 俺達は1の町に転移し街道に向かう。街道に着いたらいつも通りまっすぐ向かう。雑魚を倒しながらココリスの森まで向かう。


「此処です......」

「うーん、特に変わった所は無いけどな。」


 フェイが示した場所はただ茨が生い茂っているだけの場所だった。


「行きます........!【スリングカット】!」


 フェイが体を捻りながら茨を切り裂いた。おー、後ろに道が有ったとは・・・全然気付かなかったな。と言うか誰がこんなの見つけたんだ?


「ユキさん...........進みましょう。」

「ん。」


 2人で茨を越えると茨が復活した。


「おー、自動修復した。」

「この先です.......」


 茨を越えた後にある道は真っ直ぐな1本道だった。ただ只管に真っ直ぐ、ハッキリ言ってフェイが一緒じゃ無かったら確実に引き返すくらいに真っ直ぐだ。

 その後、俺達はかなり進んだが未だに目的地に着かない。あんまりこういう事を聞くのは好きじゃ無いんだが一応聞いておくか。


「フェイ、ホントに何処まで続くんだ?」

「もう少しです.........多分。」

「そうか。」


 その言葉と共に拓けた場所が見えて来た。よかった・・・


「ふぅ、やっと着いたか?」

「此処ですね........」

『ウキュイイイィィィ』


 大きな叫声を上げながら大きな花のボスが出現する。名前はワリシュナ・・・ってボスかよ!!

 LVは 38 。まあ、何とかなるかな?


「大きい..........」

「そうだな・・・」


 そうなのだデカいのだ、大きさ的に5m程ある。一軒家かよ........


 前半はちょっとした息抜き回でした。

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