LMKW21
ボス戦の続きです。あと15,000PV達成!!
[3日目]
「くそ!!【ウォーターブラスト】!!」
「【ウォーターブラスト】を銀の剣に付加、【水流剣(魔剣)】!!」
俺が水流剣を発動すると同時に火の玉が間近に迫る。それを俺は左に跳ぶ事で避ける。余波で吹き飛ばされて仕舞ったものの、辛うじてHPは残った。火の玉は再び方向転換し俺に向かってくる。
俺は剣を振り上げ、斬った。
俺が剣を振り下ろすと同時に火の玉が真っ二つに成る。これがウォーターブラストを付加した水流剣の効果。俺の指定した場所に剣と同じ起動で水の刃を出現させてダメージを与える魔剣。威力は俺の振り下ろした剣のダメージに依存している。あと性質は水属性の魔法攻撃として扱われる。
「フェイ!俺が回復するまでの時間を稼いでくれ!!」
「はい.....!........任せて!.........ユキさん!!」
俺は片っ端からイベントリからHPとMPの回復薬を取り出し飲み干して行く。そこであるもの見つけた。フェイの作ったハイ・エンチャント・ポーション。使用者に掛かっている付与を上昇させるアイテム。魔法剣の付加にも効果が有るかどうかは分からないが一応飲んでおく。
「フェイ!回復終わった!!」
「........喰らえ!!!」
俺の声を聴いたフェイが、大きく口を開けたバーニング・ドラゴンの口の中を目掛けて銀のナイフを2本投擲する。口の中にナイフが刺さった事で痛みを感じ口を閉じるバーニング・ドラゴン。それがさらに威力を引き上げる。口の中で付加を施した銀のナイフが爆発する。一瞬の爆音とその数秒後に鼻と口から煙を上げて倒れるバーニング・ドラゴン。
『ぐおおぉぉぉおおおおお!!!』
「これで、終わりだあああぁぁぁ!!!」
俺は勢いよく剣を振り下ろす。鋭い水の線がバーニング・ドラゴンの首を走り抜け、バーニング・ドラゴンの首が落ちた。
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戦闘終了
「撃破ボーナス」
・0 EXP+0 EXP 0/0
「BOSS撃破ボーナス」
・7500 EXP+1950 EXP 1/1
「ドロップアイテム」
・バーニング・ドラゴンの右翼 ・バーニング・ドラゴンの左翼 ・レッドクリスタル
※LVが 50 に到達しました。「装備」の『服』が解放されました。『副職業』の枠が1つ増加しました。
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「勝ったのか?」
「勝った......と思う.......」
「ハァ、思ってた3倍きつかった・・・」
「でも、ユキさんの..........おかげで勝て........たよ......」
「そうか?俺1人じゃ多分負けてたぞ。」
「そうかな........?」
「そうだって。ありがとなフェイ。」
「うん.........♪」
無意識にフードの下のフェイの頭を撫でる俺。ボスを倒した後の恒例行事みたいに成らない様に気負つけよう、うん。そんな事を考えながらもフェイの頭を撫で続ける俺であった。
ボスを倒して少し休んだ後、俺達は3の町へ向かって進んだ。道中は大して変わり映えしない3種のLVだけが上がったモンスターを相手にしながら3の町に向かう。因みにボスを倒した後の変化は、大量の温水が湧き出し中央に温泉が出来た上がるというモノだった。
「ハァ、めんどくさいな。フェイ飛ぶか?」
「.........良いの?」
「ん。」
そう言って俺はフェイを抱え上げた後、焔翔を発動して3の町まで飛んだ。
俺達は3の町 《リギニス》の人目の少ない外部に降り、正面入り口に回って3の町に入った。
「ふぅ、着いた。」
「早いです.......ね........」
「そうか?」
「はい.......!」
「これからどうする?」
「取り敢えず........換金?」
「ん。」
そう言って不必要なアイテムを売った後、フェイと俺は素材系アイテムと鉱石系アイテムをトレードする。
「そういえば【爆裂】ナイフどうだった?」
「切り札と........して使える.........と思う。」
「じゃあ、この後10本程作っておくな。」
「.........良いの?」
「ん。」
フェイは回復薬とMP回復薬を作るために、俺は銀ナイフ作りの為に2の町に戻った。これでいつでも3の町に転移できるようになった。
2の町のホームに戻ると俺の家の左が次は工事中になっていた。誰かが買ったのかな?そんな事を考えながら俺は工房に入る。
「【ウィンドシュレッド】!」
俺はウィンドシュレッドで型を増やし溶かした銀を流し込む、銀が解けるまでに出来上がった型の数は12彫だった。
銀が固まるまでの間、時間潰しに鉄と玉鋼を組み合わせた剣を打つ。今回の剣は1時間と20分で出来上がった。よし、どんどん早くなって行ってるな。因みに今、俺の武器職人のLVは 12 だ。ナイフでかなりの経験値を稼げたらしい。
あと、もう予想はついているかもしれないが俺が剣に付けた名前は「ユキの打った剣part.3」だ。
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『ユキの打った剣part.3』(剣)
ステータス:攻撃力+30
付属効果:無し
耐久値:35/35
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うーん。攻撃力が5上がっただけか。まあ、上がってるだけマシか。
・・・・・
そろそろ短剣に付加施していくか。
「『ギリシュ・ヴェルグ3:【爆裂】』、『ギリシュ・ヴェルグ4:【爆裂】』、『ギリシュ・ヴェルグ5:【爆裂】』、『ギリシュ・ヴェルグ6:【爆裂】』で登録っと。」
「次は『ギリシュ・ヴェルグ7:【焔翔】』、『ギリシュ・ヴェルグ8:【焔翔】』、『ギリシュ・ヴェルグ9:【焔翔】』、『ギリシュ・ヴェルグ10:【焔翔】』で登録。」
「最後は『ギリシュ・ヴェルグ11:【ウィンドシュレッド】』、『ギリシュ・ヴェルグ12:【ウィンドシュレッド】』、『ギリシュ・ヴェルグ13:【ウィンドシュレッド】』、『ギリシュ・ヴェルグ14:【ウィンドシュレッド】』。」
一斉にウインドウが開いて行く。多いな・・・
兎に角、俺は片っ端に付加して行こうとしたのだが。
「5本に付加しただけでMPが切れた・・・」
・・・・・
「仕方ない、寝室使うか。」
俺の家の2階には寝室が有る。寝室の効果はMP.HP.状態異常回復だ。回復する量によって睡眠時間が変わるらしい。チャットでは約3倍速回復と言われている。取り敢えず寝るか。
目が覚めたら5分経っていた。MPは全回復している。これは意外に使えるな、うん。この後、俺は焔翔を残りの3本に付加し、ウィンドシュレッドを2本に付加してMP切れになりもう1度睡眠。起きたら残り2本にもウィンドシュレッドを付加した。
「ふぅ、やっと終わった。」
「ユキさん........私の方も終わったよ.......」
「ん。フェイか。」
どうやらフェイの方も終わったらしい。
「ほらコレ、【爆裂】と【焔翔】と【ウィンドシュレッド】を付加した短剣4本セット。」
「ユキさん........ありがと.......」
「これ.........ハイ・ポーションとマジック・ポーション.........です。」
「ん。サンキュ。」
そう言ってフェイからハイ・ポーションとマジック・ポーションを受け取った。
「じゃ俺、夜ご飯作るために1回落ちるわ。」
「はい.......私も一度.........食べてきます。」
そう言って2人共ログアウトした。