LMKW18
[3日目]
互いのステータスを確認した後、俺達は1度2人で1の町の街道から何処まで進めるのか試してみる事にした。取り敢えず1の町に転移し街道に向かった。
2人で街道を進んで行く。するとすぐにスライム3体とシギ2体が出現した。シギはチュートリアルにも出てきたサイ型のモンスターだ。
「そう言えば、フェイ。戦闘中そのフード取れたりしないのか?」
軽くスライムを剣で斬りつけて倒す。ここらのスライムは大して強くも無いので魔法で無くても倒せるのだ。
「はい.......大丈夫です.....」
「ふーん。便利だな。」
「そう......ですね。」
フェイはシギを細やかなナイフ捌きで斬りつけてダメージを溜めていく。なるほどヒット・アンド・アウェイで相手のHPを徐々に削っていく戦い方か。因みにフェイは戦闘中、黄泉の衣の内側に大量のナイフをストックしている。見せて貰うとかなり壮観だった。でもあれ、攻撃くらった時に自分に刺さらないか?自分のナイフで串刺しになるフェイを想像して「ゾッ」とする。
「なあ、フェイ?内側に装備してるナイフって自分に刺さらないのか?」
「はい.......黄泉の衣の........効果が切れない.......限りは大丈夫........です........」
「そうか・・・」
ちゃんとフェイも考えていたのか。ふぅ、良かった。ん?なんか俺フェイに過保護になって無いか?そんな事を考えているとスライムとシギが全滅していた。
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最終結果
「撃破ボーナス」
・30 EXP+7 EXP 3/7
「ドロップアイテム」
・青いスライム×3 ・シギの牙×2
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「フェイ、もうちょっと奥に行くか。」
「はい.......!」
俺達はココリスの森に向かいどんどん進んで行く。何度か戦闘を行ったがスライム程度では相手にならない。俺達はココリスの森についても敵を薙ぎ倒しながら進んで行く。
「ここら辺もまだ楽勝だな。」
「紅翼使わないん.......ですか?」
「アレ地味にMP消費激しいから、1回出したら出しっ放しにしておきたいんだけどここらで焔の羽とか使ってたら危ないだろ?」
「そう........ですね.......」
静かに俯くフェイ、焔翔見たかったのかな?ハァ、仕方ない次にマシュロンが出てきたら使うか。
因みに俺が焔翔を使わないのには2つ理由がある。1つ目は焔翔が無くてもある程度戦えるようにする為。2つ目は単純に他人に見られて騒がれるのがめんどくさいからだ。あと、MP消費が激しいの事実だが、危ないというのは嘘だ。焔が燃やすのは俺が燃やしたいと思ったモノだけで、無害なモノや味方を傷つけたりはしない。さわっても精々、「温い」程度だ。
結局ボスの前の大部屋まで来たがマシュロンは出てこなかった。ボスの部屋の扉は閉まっていて、中にはボスがいるようだ。ボスの前の大部屋では初心者が屯している。
「どうするフェイ?ボスも挑戦してみるか?」
「........はい!」
「おし、じゃあ行くか。」
特に順番待ちしている様子は無かったので2人でボス部屋に入る事にした。ボスのLVは変わらず 25 、今の俺なら多分1人でも倒せるだろう。だが今回はフェイを入れてのパーティー戦闘だ、フェイの実力を見ることが目的なので俺は後ろからの魔法でのバックアップに徹する。
「行きます.......!」
そう言ってフェイは沼の端を走り回りながら右手でナイフをボスに投げつける。しかもただ走り回っているのでは無く、緩急をつけて相手に狙いを絞らせないように動いている。あ、クウォーツ・アイが怒って泥を飛ばす攻撃から勢いをつけての突進に切り替えたみたいだな。走り回るフェイ目掛けて物凄い勢いで接敵するクウォーツ・アイ。すると、フェイが立ち止まった。
ん?フェイが何かを薬袋から取り出した?何かが入った瓶を空中に投げるフェイ。そしてそれにナイフを投げた。投げたナイフが瓶を割った瞬間、中から何かの液体が出てきてクウォーツ・アイに降りかかる。液体がかかった瞬間「ジュッ」っという効果音と共にクウォーツ・アイの絶叫が上がる。おいおい、今クウォーツ・アイのHPのゲージ2割一気に削ったぞ・・・
そしてもう1つおかしな事に気付いた、そう言えばまだマッドマン見てないな?よくフェイを観察してみる。そして気が付いたフェイは左手でもナイフを投げていた。殆どノーモーションで行っているので全く気が付かなかった・・・そしてそのナイフで沼から出てくるマッドマンの頭を吹き飛ばして行く。何というか、本当に変わった戦い方だな。
因みにもうクウォーツ・アイのHPゲージは3割近くまで削られている。うーん。これ俺が居なくても楽勝なんじゃないか?
結局フェイはそのままノーダメージでクウォーツ・アイを撃破した。
「おつかれー。」
「はい......ユキさん......やりました!.....」
「お、おう。」
フェイがキラキラした小動物的な目で俺の方を見つめて来る。・・・これはアレだろうか頭を撫でて欲しがっているのだろうか........仕方ない撫でてやるか。この男フェイにだけは異常に寛容なのであった。
フードの下のフェイの髪をそっと撫でる。因みに立ったままだと身長差が有りすぎるので2人共座っている。するとウインドウが開いた。
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戦闘終了
「撃破ボーナス」
・0 EXP+0 EXP 0/54
「BOSS撃破ボーナス」
・0 EXP+0 EXP 0/1
「ドロップアイテム」
・泥の塊×38 ・クウォーツ・アイの鰭
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短剣使い恐るべし!!フェイはナイフで54体のマッドマンとボスを倒してしまったらしい。この戦闘センスの高さも妬まれた理由に入ってそうだな・・・
「フェイ、そう言えばさっき使ったアイテムなんだ?」
「あれは........硫酸です........」
硫酸と来たか・・・ 俺はフェイの頭を撫でながら、「薬師ある意味恐ろしい職業だな」と思った。
「やっぱり薬師の職業で作ったのか?」
「硫酸は........調合師で作り.....ました。」
どうやら薬師じゃ無かったらしい。あと俺はフェイの戦い方を見て試してみたくなった事があった。
「フェイ、ナイフを貸してみてくれないか?」
「ナイフ.......ですか?」
「ん。ちょっと試してみたい事が出来た。」
「どうぞ........」
俺はナイフを右手に持つと、
「【爆裂】。【爆裂】を短剣に付加、【灼熱剣(魔剣)】」
当たったら爆発するナイフをイメージしてみた結果……ナイフが「ポキッ」と折れた。フェイの使っているナイフはクナイの様な形をしているのだが、細い持ち手の部分の中間から「ポッキリ」折れている。
「・・・すまん。」
「何で.......折れたの?」
「いや、武器に魔法を付加したら折れました・・・」
「そっか.......」




