LMKW17
10,000PV達成!!
[3日目]
フェイを許可した後、家に迎え入れる。リビングに通してから気付く。出す物が何も無い・・・
「すまん。飲み物とか用意して無かった。」
「ハーブティー.....なら........有ります......よ?」
「本当に悪いな。」
「い.....いえ。」
「ほらこれ、マシュマロだ。」
イベントリからマシュマロを取り出す。フェイもグラスとハーブティーをイベントリから2人分取り出してくれる。
「『紅翼の銀少女様』.......これ.......手作りの........ハーブティーです.....」
「悪いんだけど、その呼び方は勘弁してくれないか?」
「何と.....呼べば.....良いん........ですか?」
「『ユキ』で良いよ『ユキ』で。」
「ユキ様......」
「すまん。様付けも勘弁してくれ。」
「ユキ......さん?」
「ん。それで頼む。」
フェイの淹れてくれたハーブティーを口に含む。・・・うまいな。すごく落ち着く味わいだった。落ち着いた所で疑問に思ってた事を2つ聞く事にした。
「ふぅ。ところでだけど初めて会った時、何で頭の上に名前が出て無かったんだ?」
「この服の.......付属効果........なん......です。」
「そんな付属効果あるのか?」
「はい......『認識阻害』って......言います。」
「便利だな。」
「そう.......なんです。」
1つの疑問は解けた。立て続けに俺は2つ目の質問をする。
「それで?何で3の町への街道を1人で進んでたんだ?」
「それは......」
「ああ、言いにくい事なら言わなくても良いぞ。」
「い、いえ!!私ちゃんと.......話せます......」
「そうか、じゃあ頼む。」
「私は......『薬師』って.....言うユニークの..........副職業を持って......ます。それで他の.......ギルドの人達に........」
「ハァ、妬みか。めんどくさいタイプの奴だな。それでハブにされて1人であんな無茶をした訳か。」
「はい.......」
「・・・・・」
「..........」
沈黙が流れる。この時、俺は決断した。フェイの居場所を作ると。
「次のギルドの宛はあるのか?」
「..........ありません.....」
「そうか、なら俺がギルドを作ったら入ってくれるか?」
「........私なんかが.......入っても........良いんです......か?」
「ああ、もちろん。それでどうする?」
「............入りたい......です!!」
「そうか。ならこれからよろしくなフェイ。」
「.......は、はい!」
この時、初めてフェイは俯いた顔を上げてくれた。その時の顔はとても清々しい笑顔だった。
「それで......ユキさん......どこに向かってるん........ですか?」
「ん?ああ、ギルドをもう結成してしまおうと思ってな。」
「今から.......行くんです......か?」
「おう。どうせすぐそこだし。早めに登録した方が経験値もギルドポイントもボーナス入るしな。」
「そうですね......」
「んじゃ。とっと済ませるか。」
そう言って俺は「ざっ」と書類を書いて行く。そして気付いた。今、6万Gしか持って無い・・・顔を青くしているとフェイが心配して訪ねてくる。
「ユキさん.....大丈夫です.......か?」
「すまん。金が足りん。ちょっと狩りに行ってくるわ。」
「大丈夫......です!!私が......半分だし......ますよ。」
「そ、そうかすまん。」
「ずいっ」と顔を近づけてくるフェイ。因みにフェイは160㎝程の身長なので俺は見上げる形になる。それと俺は、将来フェイが悪い奴にコロッと引っかかってしまうのではと無性に心配になった・・・
あと顔が近い、必死に伝えたいのだろうがこれでは俺の方が気恥ずかしくなってしまう。
兎に角俺はフェイから5万Gを受け取りギルド登録を完了した。因みにギルド名はフェイの案で『紅翼と碧緑』に決まった。
俺達はギルド結成のあと、互いのステータスを確認する事にした。因みに場所は2の町のポータル前、大きな湖の淵にいる。1の町の中心には噴水、2の町の中心には湖、あと3の町の中心には火山が有るらしい。あと3の町への街道のボスはイグニス・ワイバーンでは無く、バーニング・ドラゴンと言うドラゴンらしいLVは40。イグニス・ワイバーンは偶に出現が確認されるだけの伝説級と言うか天災級のボスモンスターらしい。
「フェイはどんな感じだ?俺の今のステータスはこんな感じだった。」
「私のは......こんな感じ.....です。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ユキ」LV. 44
「経験値」
・ 490 / 5000(78570)
「能力値」
・HP 540(-30) ・MP 311(-30) ・ATK 573(-10) ・DEF 199(-30) ・MATK 573(-10) ・MDEF 199(-30) ・SPD 518(-30)
「職業」
・魔導剣士(近、遠距離型)/ユニーク LV. 24
「副職業」枠+1
・武器職人 LV. 4 ・無し
「装備」
『武器』
・銀の剣
『防具』
《頭》無し
《首》無し
《体》無し
《腕》無し
《足》初期装備B
《靴》初期装備B
『装飾品』(枠9)
・聖雫のイヤリング ・無し・無し・無し・無し・無し・無し・無し・無し
「魔法・スキル」
・灼熱剣(魔剣)/ユニーク ・水流剣(魔剣)/ユニーク ・氷結剣(魔剣)/ユニーク ・疾風剣(魔剣)/ユニーク ・焔翔(魔法) ・爆裂(魔法) ・氷槍(魔法) ・ウォーターブラスト(魔法) ・エアスラッシュ(魔法) ・ウィンドシュレッド(魔法) ・剣生成(技)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「フェイ」LV. 32
「経験値」
・ 2650 / 2980(38450)
「能力値」
・HP 380(+0) ・MP 240(+0) ・ATK 270(+50) ・DEF 201(+0) ・MATK 193(+0) ・MDEF 187(+25) ・SPD 488(+40)
「職業」
・短剣使い(中距離型) LV. 15
「副職業」枠+1
・薬師/ユニーク LV. 17 ・調合師 LV. 14
「装備」
『武器』
・鉄の短剣 ・ナイフ×4
『防具』
《頭》黄泉の衣
《首》無し
《体》黄泉の衣
《腕》黄泉の衣
《足》ハイ・ソックス
《靴》ウィングブーツ
『装飾品』(枠8)
・薬袋 ・無し・無し・無し・無し・無し・無し・無し
「魔法・スキル」
・スリングカット ・投げナイフ ・クリティカルブレイク ・ウォルバライカ ・回復薬作成 ・MP回復薬作成 ・ポーション作成 ・合成 ・分離
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
俺は今、体と腕の装備を外しているが別に裸と言う訳では無い。と言うかそれだと大問題だ。
防具と言うのはあくまで服の上から着こむ防具の事を指しているのだ。因みに服を着替えるにはLVを 50 以上にする必要があるらしい。大変だな・・・
3話更新終わったー
明日も3話目指します。