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LUCK and MAGICIAN and KNIGHT the WORLD (運と魔術師と剣士の世界)  作者: 雪氷見♪
フリー『ギルド結成編』
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LMKW14

[2日目]

 俺はあの後、結局エビフライの軍団と戦い続けエビフライを500匹ほど狩った。時間も、もう12時を回っていたので昼ご飯を作るためにログアウトする事にした。

 水たまりに気を配りながら黙々と歩いて行く。黙って歩いて行く。ひたすら歩いて行く。湿地エリアを抜ける寸前の所で1人のプレイヤーがエビフライと戦っていた。まだエビフライが15匹ほど残る中、彼女のHPは2割を切っていた。・・・仕方ない助けるか。俺は迷わず戦闘に割って入る。


「大丈夫か?」

「は.......はい........」

「【ウォーターブラスト】!」


 指を鳴らしまくる!やべ、中指の皮向けてきた・・・俺はそんな事を考えながら座標指定することが出来るようになっていた。17体倒した所で敵の攻撃は止んだ。


「ふう、じゃあな。気を着けろよ。」

「え、あ.......ま.......」

「んじゃ。」


 そう言って俺は歩いて行く。何かカッコ良く決めたとかは思ってはいない。多分。そのして俺は町まで戻った。


カッカカカッカ・・・

たったたった・・・

カッカカッカ・・・

たったたった・・・


 なんかついて来てるし・・・1の町に転移してみる。着いてくる。商店街を歩き回る。着いてくる。これはアレだろうか。世に言う『ストーカー』と言う奴だろうか?俺は鏡の噴水に向かう。鏡の噴水の前で立ち止まると向こうも立ち止った。鏡に映った人物はフードを深く被っていて顔を見ることは出来なかった。チロチロと緑の髪の毛がフードから除いたが誰かは分からなかった。あと、よく見ると頭の上に名前が浮かんでいなかった。

 NPCじゃないよな?NPCでも名前は表示されるしな。うーん、声をかけるか?


「あ、あの.......」

「うおわ!」


 喋りかけてくるのかよ!!


「『紅翼ひよくの銀少女』.......様?あの、先程は......その、助けて頂いて.......その、あの、ありがとう.......ございました!」」

「お、おう。そうか。」


 さっき助けた女の子だったらしい。ペコペコと頭を下げてくる。礼を言うくらいならその2つ名で呼ぶのをやめて欲しいんだが・・・


「それで?何か用か?別に助けたからって恩に着る必要はないんだぞ?」

「あの.......コレ私の作った........ハイ・エンチャント・ポーション.......なんです。良かったら.......受け取って.......貰えますか?」

「お、おう。」


 そんな上目使いで頼まれたらことわれねぇ・・・あと、フードに隠れていた顔を見ることが出来た。緑の髪の毛、緑の目、そしてエルフの耳。ん?なんか何処かで聞いた事が有るような。


「私.....『フェイ』って.....言います......『碧緑へきりょくの薬師』って......呼ばれて.....ます。」


 その言葉と同時に彼女の頭の上に名前とHPゲージが浮かんできた。あと、碧緑へきりょくの薬師聞いた事が有った。と言うかさっきユウが言っていた有力プレイヤーの1人だろう。


「ああ、俺は『ユキ』。『紅翼ひよくの銀少女』とか呼ばれてるが、ただの男子・・高校生だよ。」

「良かった.....優しい.....人で......」

「それで用はもう済んだか?俺もLV上げに戻りたいんだが・・・」

「は、はい.........あと!......フレンド登録して......貰えませんか?」

「ん。いいぞ。」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 フレンド申請が来ています。


・LV. 22 「フェイ」 許可 拒否


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 許可っと。因みに知らない奴からのフレンド申請は度々来るが全部拒否している。


「んじゃな、お前も頑張れよ。」

「は......はい!」


 数分後、フェイからメールでハイ・エンチャント・ポーションが20個届いた。おっと、肝心なことを忘れてた。昼ご飯作るんだった。そしてログアウトすると・・・






干からびた嘉月が居た。時計の短針は1の数字を回っている。


「・・・そっとしておくか。」

「ひどいよ・・・お兄ちゃん」

「すまん、今から作るから許してくれ。」

「分かった........」


 そして嘉月は動かなくなった。




 昼ごはんはチャーハンと野菜炒めを作った。


「ほら、これで許してくれ。」

「うん、わふぁった(わかった)。」

「で、お前の方はどうなんだメンバー探し。」

「お兄ちゃん!!」

「お、おう。なんだよ。」

「おかわり!!」

「早ぇ!」


 結局嘉月は野菜炒めを3回、チャーハンを4回おかわりした。






 「GAME START]

 俺はログインして、また3の町への街道を進む事にした。


「【ウォーターブラスト】!」


 またエビを狩り続けていく。もうすでにウォーターブラストは対エビ用魔法へと至っていた。まあ、そんな種類の魔法は無いのだが・・・エビを片っ端から倒しながら俺は湿地エリアを進んで行く。そしてとうとう湿地エリアを抜けた。


 次のステージは地面から温泉が湧き出る湯原地帯だった。初の特殊ステージである。何が特殊かと言うと吹き出るお湯に直撃すると水圧でダメージを食らうという誰得なステージである。

 そしてこのステージからエビは居なくなるが代わりに別種のモンスターが2体出てくる。イアラと言う水でできた原形の無いモンスターと、マジック・タートルと言うカメ型のモンスターが出現する。此処で厄介なのがイアラには物理攻撃が、マジック・タートルには魔法が効かない。俺の様な特殊なタイプならソロでも進めるだろうが普通はパーティーで進むようなステージになっている。このゲーム本当に他のプレイヤーとの関わりが重要なゲームだなとつくづく思った。俺殆ど関わって無いけど。


「【爆裂】!【爆裂】!」


 取り敢えずイアラは出てきた瞬間に撃退。内側から赤く染まって爆発していく。マジックタートルは防御力もかなり高いので首や手、足を狙う。殻を上から砕くのはまだ無理そうだった。因みに大体の敵のLVは 28 ~ 30 だ。今、俺のLVは 37 なのでかなり楽勝だった。


「ふっふふ~ん♪ふふ~ん♪」


 鼻歌混じりに歩いて行く。すると1ヶ所だけ不自然に盛り上がった場所を発見した。登山感覚で登って行くとそこには・・・ボスが居た。真っ赤な翼に巨大な体、固い鱗に凶悪な鍵爪を持つドラゴンだった。ボスの名前はイグニス・ワイバーン、LVは 120 だ。最悪だった・・・


「マジか.......」

『キュキャアアアアァァァァアアアア!!!』

「グゥ!?」


 逃げ出そうと思った矢先に、ボスの叫び声が上がる。途端に体が固った。そしてイグニス・ワイバーンが俺に向かって尻尾を勢い良く叩きつける。本当について無いな。その瞬間、俺の意識は暗転した。


 明日は頑張って3話上げます!!

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