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LUCK and MAGICIAN and KNIGHT the WORLD (運と魔術師と剣士の世界)  作者: 雪氷見♪
フリー『ギルド結成編』
13/96

LMKW13

 ブックマーク50件到達!!

[2日目]


「んで?俺達4人が集まった時に話があるとか言ってなかったか?」

「お、その話な。有力プレイヤーの話と今後の方針どっちから聞きたい?」

「んっと、今ごっ........

「有力プレイヤーの話聞きたーい!!」

「ハァ、ミカヅキ人が喋ってる時に上から被せるのはヤメロ。」

「え?」

「・・・もう良い。」

「んじゃ、有力プレイヤーの話な。今、噂になっているプレイヤーは3人、『碧緑へきりょくの薬師』と、『殺人鬼ヘルキラ』、後『紅翼ひよくの銀少女』だ。」

「どれも聞いた事無いな・・・」

「まず、『碧緑へきりょくの薬師』から話すな。緑髪で耳はエルフ耳、名前は分かっていないらしい。で、何が凄いのかって言うと名前道理、回復薬の生産をしているらしいんだが。プレイヤーメイドのボーナスの入り具合が凄いらしい。」

「どのくらいだ?」

「普通の回復薬が50に対して彼女の回復薬は75回復するらしいぞ。」

「マジか。」

「ホラ、これ現物」

「ん。」


 ユウがイベントリから取り出したアイテムを手に取る。説明文を開いてみると確かに50+25回復と書いてあった。


「これは噂になるわな・・・」

「で、次が『殺人鬼ヘルキラ』な。こいつは本当にそのまんま何だけどPKで、名前はヘルキラ。」

「ホントにそのまんまだな。」

「んで、100人斬り達成したらしい。」

「桁おかしいだろ。」

「で、さい・・・ぷっ、くっくくくくく、ハハハハ!!」


 突然ユウが笑い出した。正直言ってすごく不気味だった。


「ユウ君笑っちゃダメでしょ!」

「いやー悪い悪い。もう我慢できなかった。」

「ユウさんならまだ行ける筈です!!」

「無茶言うなって。」


 何というかすごく嫌な予感がした。ユウがこの笑い方をした時は大抵良くない事が起こるし・・・


「じゃあ続き話すわ。最後は『紅翼ひよくの銀少女』。ココリスの森でボスを凍らせた後、炎の羽を使って空を飛び遥か上空から巨大な斧を召喚したらしい。」


 俺の顔から「サー」っと血の気が引いていった。


「さらにPKを撃退したり、マシュロンに襲われている人達を助けたり、して一部の人間には救世主呼ばわりされているらしい。」


 軽い眩暈がした。今の話はすべて聞いた事がった。というか俺だった.......そして話が全部あらん方向に進んでいる。

 まず俺は女じゃ無い。それに、巨大斧の話はミカヅキを運んで落としただけ。マシュロンの事もただ「いらっ」としてやっただけの放火。


「プレイヤー名は、『ユキ』だ。」

「薄々気づいてたよ.......」

「いやー、思い出しただけで、ぷっくっくくくっく。」

「ハァ、取り敢えず何ヶ所か突っ込ませろよ・・・」

「白君、言い出したのはユウ君じゃないから殴るのは我慢してね。」

「ああ、分かった。此処は摩耶の顔を立てておくよ。ユウ帰り道に気負つけろよ。」

「え?おう。」


 そういえばさっきからミカヅキの声を聴かないな?何故かと思い確認してみると。俺がストレイジから出したマシュマロ×5個を食べきっていた。まあ、「店で外から持って来たもん食うなよ」とか言いたい事はあるだろうがは今は置いておいてくれ。俺は机の上に新しくマシュマロを5セット取り出して置いておいた。


「で、次はこれからの事なんだが、ギルドを作ろうと思う。」

「ふーん。別に良いんじゃないか?」

「そうだよな!ってことで入ってくれ。」

「拒否する。」

「お前もかよ!!」

「お前も?」

「ああ、ミカヅキちゃんにも摩耶さんにも断られた。」

「ふ~ん。2人共何で断ったんだ?」

「私はそういうの1度、『自分で作ってみたいな』と思ってたから自分も作る事にしたの。と言う事でユキ君入ってくれない?」

「考えておく。」

「おい!俺の時と反応が違ぇ!」


 ミカヅキも何か言っていたが、マシュマロを口に入ながら喋るので何を言っているか殆ど聞き取れなかった。


「分かった!!じゃあこうしようぜ。今日から3日間で4人共ギルド結成して誰が1番人集めれるかで勝負だ!!」

「んもひろほう(おもしろそう)!!」

「私も別に良いけど、優勝賞品とかはユウ君が用意してくれるの?」

「負けた奴らが優勝者に5万Gずつ払うのでどうだ?」

「乗った~!!」

「私もそれで良いよ。」

「ユキはどうする?」

「ハァ、俺もそれで良いよ。」

「良し、決まりだな。」

「そういえば、ミカヅキちゃんとユウ君は100,000G持ってるの?」

「「10万G?」」

「ギルドの結成には100,000Gとメンバーが自分ともう1人必要なの。」

「私は7万Gあるから、貯めれば何とかなる!!」

「俺、今3万ちょっとしか無い・・・」


・・・・・


 不穏な空気が出てきたので俺は早めに退散する事にした。


「・・・じゃ、俺今からメンバー探しに行ってくるわ。」

「ちょ、ちょっとストップ!!」

「く、くそ!!服の裾掴むんじゃねぇ!!」

「頼むから待ってくれって!」

「いやだよ、また『金貸してくれ』って言うんだろ!!」

「分かってるなら貸してくれても良いじゃねぇか。」

「あのな、俺だって10万Gとちょっとしか残ってないんだよ!!」

「そこを何とか!」


 俺は手を振り払って逃げ出した。後ろは振り返らなかった。

 いちようメールで1万Gだけ送っておいた。これ以上はもう貸さないと心に決めて。




 俺は2の町にいた。因みにこれから何をするかと言うと、メンバー探し・・・・では無くLV上げだ。俺は2の町から3の町への街道を進める事にした。


 3の町への街道は湿地だった。何というかジメジメしていてあんまり好きではない。そんな事を考えながら街道を進む。すると地面にあった水たまりから何かがすごい勢いで飛んできた。上体をずらして辛うじて避けたが2発、3発と連続して出てきた何かは被弾してしまう。結構痛い。エアガンで撃たれたくらいの痛みが有った。そして俺に一体何が当たったのかと言うと『鉄砲エビ』ではなく、エビ型のモンスター名前を『エビフライ』・・・運営もうちょっと何か無かったのかよ......

 そんなふざけた名前のモンスターの割に一撃一撃が地味に重い。次から次へと打ち込まれるエビフライの弾幕。かろうじて避けるが何発かは避け切れず被弾する。ちょこまかと、かなりウザい。そんな事を考えているとHPのゲージが3割を切っていた。こうしてても仕方ないので新しく覚えた技を使う。


「【ウォーターズラスト】!」


 指を1鳴らしする。すると飛んできたエビフライの1匹が吹き飛ばされる。指を何度も慣らして飛んできたエビフライを片っ端から、吹き飛ばしていく。20匹倒した辺りで攻撃が止んだ。そして戦闘終了。ウインドウが開いた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


   戦闘終了


「撃破ボーナス」

・1380 EXP+276 EXP 23/23


「ドロップアイテム」

・エビの殻×40 ・生エビ×3 ・砕けたエビ×20


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 ふう、助かった。普通に死ぬかと思った。やっぱLVは上げておいて損はないな。あと、ウォーターブラストは思ってた以上に使い勝手が良かったな。


 実は本人は気付いていないのだが場所にも恵まれていた。ウォーターブラストは水蒸気を膨張させて衝撃を起こす魔法。普通ならエビに影響が出るほど強い魔法では無いのだが湿地だったために威力が通常の8割増くらいになっていたのだ。

 そんな幸運も味方に付けてユキは3の町への街道の初戦を突破した。


 エビフライの弾幕ってw

 すみません、作者が寝不足で悪乗りしました。

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