表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
LUCK and MAGICIAN and KNIGHT the WORLD (運と魔術師と剣士の世界)  作者: 雪氷見♪
フリー『ギルド結成編』
12/96

LMKW12

 こっちも、祝5000PV!!

[2日目]

 俺はログアウトした後、朝食を作った。嘉月は「7時には、ログアウトする―!」と言っていたので。それまで数学の宿題を片す事にした。




 嘉月が5分遅れでログアウトしてきた。


「こら嘉月!ゲームをするので怒ったりはしないけど、遅刻はするなって言っただろ。」

「お兄ちゃんがお母さんみたいなこと言ってるよー」

「返事は?」

「はい。」

「よろしい。次に、遅れたらご飯は抜きにします。」

「・・・」


 その後、嘉月がご飯に遅れた事は無かった。閑話休題。


「それで嘉月、結局ユウ達と何してたんだ?」

「ん~とね。」


 嘉月が言ったことは殆どユウの言った事と同じだった。


「あ、あとユウさんが「ユキが来たら面白い情報教えてやるよ。」ってにやけながら言ってたよ。」

「うわぁ・・・嫌な予感しかしねぇ。」

「後は3人で決めた今後の方針もあるよ。」

「まったく何、決めたんだよ。」

「それも、4人揃った時まで言うなって言われたー」


 コッチも手を打たれていたようだった。こういう所だけ手回し早いよなアイツ。そのあと俺達は食器を片づけて、というか食器洗浄機に入れただけだけだが。各々の部屋に戻ってログインした。






 「GAME START」

 目を開けると2の町のポータルの前だった。ユウ達はログインしていなかった。取り敢えずミカヅキと合流することにした。


「お・に・い・ちゃ・んー!!」


 俺の背後からミカヅキによるタックルがクリーンヒットした。


「く八ッ!」


 かなり痛かった。分かり易く言うと俺のHPの半分が飛んで行った。もう1発食らったら死ぬな俺。いや、一回死んだらミカヅキも自分の危険性に気付くか?・・・無いな。取り敢えず回復薬を3本飲んで体力を回復する。


「ハァ、取り敢えず。LV上げに行くか?」

「さんせーい。」

「じゃ、行きますかっと。」


 俺は立ち上がってポータルに向かって歩いていった。




 1の町の街道で俺達は戦っていた。何と戦っていたかというと、


「カッ、金もってそうな上玉が転がり込んできやがったぜ。」

「兄貴行けますかい?」

「な~に、弱気になってんだ!!こっちは10人、相手は2人だぞ!!」

「そ、そうだ、そうだよな!」

「野郎ども行けるな~!!」

「「「「「「「「お~~~~~~~」」」」」」」」


 PKと戦うところだ。正直に言おう「物凄くめんどくさい」と。相手のLVは下っ端ポイのが全員 20、気弱な事を言っていた男が 23、眼帯を付けた盗賊の親玉みたいなのが 22だ。ってアイツが一番強いのかよ......因みに俺達のLVも上がっている。ミカヅキが28、俺が29だ。俺は夜の狩りに1人だけ参加していないが、マシュロンの時の貯金が有った。


「突撃ィィィいい!!」

「「「「「うおおぉぉぉ」」」」」


 下っ端が5人突っ込んできた。


「ミカヅキ、めんどくさいからとっと終わらせるぞ。」

「了解ー。お兄ちゃん、先行くよ?」

「ん。」


 そういうとミカヅキが5人の中に突っ込んで行く、敵目前で急ブレーキをかけて止まった。


「「「「「かかれ―――!!」」」」」


 一斉に襲い掛かる下っ端軍団。そしてそのタイミングを狙っていたミカヅキは、


「【アックスドライバー】!!」


 斧を逆手に1回転、2回転、3回転、4回転........襲いかかってきた敵を細切れにしていく。歩く凶器だな......おっと、そろそろ俺も行くか。


ほむらよ来い【焔翔ひしょう】!」


 焔翔ひしょうを使い飛び上がる。群がってきた下っ端には、


「【爆裂】、【爆裂】、【爆裂】。」


爆裂の3連撃をお見舞いする。一瞬で下っ端のゲージを消し飛ばした。残っているのは、気弱そうな男と親分だけだ。


「く、くそ!!お前等何なんだよ!!」

「・・・そう言えば俺等ってそういうの考えた事無かったな。」

「まあいいや『ユキ』、俺の名前は『ユキ』だ。じゃあな、オッサン。【爆裂】!【爆裂】を剣に付加エンチャント、【灼熱剣(魔剣)】」


 左の指先に赤い光を宿して剣を撫でる。付加エンチャント完了。翼を羽ばたかせて一瞬で接敵する。力一杯剣を振り下ろす。相手も少しはやるようで剣で受け止める。だがそれでは防げないのが爆裂をエンチャントした灼熱剣。相手の剣とかち合った瞬間に俺の剣が爆発する。顔に被弾した相手は致命傷だな。


「ぐあああぁぁぁああああ!!」

「うわ、痛そう.......」

「ぐううぅっぅ・・・てめぇ、ぜってぇ殺してやる!!!」

「ごめん、それは勘弁で。」


 後ろにというか上空に退避する。仰向けから起き上がった相手に氷槍ひょうそうを連射、両手両足を拘束する。・・・?なんかデジャブ感が.......ま、いっかー


「うわああああぁぁぁぁぁあああ」

「お、おいちょっと待てって」


 弱気な男が逃げっていた。呼び止めても一目散に走り去っていく。うーん、俺的にはアイツとやりたかったんだけどな。あれ?なんか俺、戦闘狂みたいだな。深呼吸、深呼吸。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


   戦闘終了


「撃破ボーナス」

・1200 EXP+312 EXP 4/10


「ドロップアイテム」

・眼帯 ・山賊の帽子 ・1500G


※LVが 30 に到達しました。『副職業』の枠が1つ増加しました。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


そこにユウからのチャット通信が入る。


・・・・・


『はい、ユキです。』

『電話か!!んで今ログインしたんだけど、何処だ?』

『えっと、1の町の入口かな?』

『分かった、今から行くわ。』

『ん。』


・・・・・


 また電話音が鳴った。今度は摩耶からだ。


・・・・・


『あ、はい。ユキです。』

『あ、白君?』

『摩耶か。今さっき俺PKに襲われてさー』

『えー!?大丈夫だった?』

『おう、大丈夫。』

『白君じゃなくて、PKの人達。』


 そう言われて下を向くと、顔面を爆破された挙句、仰向けで氷漬けにされた。眼帯の厨二くさいオジサンがいた。・・・色々と大丈夫じゃないなこれは......


『白君?』

『あ~大丈夫、大丈夫。でも、こういう場合ってどうすればいいんだ?』

『自警団に引き渡せばいいんじゃないかな?近くに自警団の人が1人がいるから連れて行くね。』

『あ、うん。お願い。』


 そう言って摩耶が通話を切った。翼を消してから俺は2人を待つことにした。




 2人が来てくれた頃には、かなりの人だかりが出来ていた。まあ、往来だし仕方ないと言えば仕方ないか。


「自警団の『デュエム』です。この度はありがとうございました。最近、急にこういう輩が増えて困ってたんですよ。この男『グード』は大規模な盗賊の頭の一人です。おかげで一つ悪の実を摘むことが出来ました。これで残っている大規模な盗賊たちのグループは残り2組です。それでは、本当にありがとうございました。」


 そう言ってデュエムさんがグードを手際よく縄で縛り上げ連れて行った。因みにデュエムさんはNPCだ。


 「クエスト【盗賊団の討伐】を受注しました。」

「あ、クエスト出現した。」

「とりあえず場所移さないか?」

「確かに、視線が痛い。」


 そう言って俺達は場所を移動する。移動したのはこの間の喫茶店だった。


 明日も2話更新です。明後日は頑張って3話目指します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ