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LUCK and MAGICIAN and KNIGHT the WORLD (運と魔術師と剣士の世界)  作者: 雪氷見♪
ストーリー『2の町への街道攻略編』
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LMKW10

 話数2ケタ行きました!!

[1日目]

 金塊というアイテムがドロップした。多分、売却系のアイテムか何かだと思う。

 だがドロップした数が問題だ。3つ。俺達は4人なので分けることが出来ない。そうなると・・・俺の頭の中に浮かんだ選択肢は3つある。


 1.ユウ以外の2人にメールの添付機能で金塊を渡す。

 2.もともと魔法職だけでアイテム分配する予定だったんだからと摩耶にだけ渡す。

 3.誰にも言わず独占する。


・・・・・


 俺は2を選択した。


「摩耶さっきのドロップで金塊っていうアイテムが出たんだけど。1ついるか?」

「あ、それ私も2つ出たから別に良いよ。」

「はい、そうですか。」


 結局3になりました。すると前を歩いていたユウが、


「おーいお前等、もうちょっとで2の町に着くぞ」

「お、マジで?」

「おう、マジで。」

「案外近かったな。」

「そうか?」


 そんな事を話しながら俺達は森を抜けた。すると目の前には1の町 《エルダ》よりも大きい2の町 《シール》があった。

 俺達はココリスの森を出た後はまた街道を歩く。今気付いたが擦れ違うプレイヤーの数はかなり減った。ま、歩きやすくて良いけどな。


 あの後、俺達は5回の戦闘を行った。1の町の街道と殆ど変わったところは無かった。まあ、変わった場所を一つ上げるならば敵のLVが少し上がったことだろう。


「地味に遠かった・・・」

「『もうちょっと』とか言ったやつ誰だよ。」

「お兄ちゃん!次、何が出るかな~♪」

「お前は元気だなぁ・・・」

「だってLV. 100目指してるんだもん!!」


 それ、関係あんの!?まあ、そんな事は置いておいて......


「着いたーーー」

「お疲れ様ー」

「疲れたー」

「お疲れ―!」


 上からユウ、摩耶、俺、ミカヅキである。とりあえずこれで、何時でも1の町と2の町を行き来出来る様になった。

 左上のウインドウの時計を見ると丁度5:30だった。


「お前等、5時半だし今日はもう帰るか?」

「私はそうするね。」

「じゃ、俺も。」

「ばいばーい。」

「夜、時間があったらログインするね。」

「ん。分かった。」

「まっ、俺もそういう事で・・」


 2人が光の粒になって消えた。そして、これから俺とミカヅキが何をするかというと、


「お兄ちゃん、取り敢えずアイテム売って整理しよっか。」

「ああ、そうだな。」

「ってコラ、腕を引っ張るな。」

「あ、もしかしてお兄ちゃん照れてるー?」


 違ぇよ!!お前のステータス的な力が強くて腕捥げそうなんだよ!!公衆の面前で怒鳴りたくないので心の中で怒鳴ることにした。


「ハァ、取り敢えずアイテム売りに行くぞ・・・」

「はーーい。」

「ハイは伸ばさない!」

「ハイ!」

「よろしい。」


 そんな他愛もない話をしながら、店まで行って売るアイテムにチェックを付ける作業に入る。そして俺は固まった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


☑ゴブリンの骨×32  480G

☑スライムジェル×36  720G

☑スライムの核×2  300G

□マシュマロ×72  1×50G

☑矢×2  10G

□回復薬×50  1×10G

□金塊×3  1×150,000G


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 金塊1つ150,000G!?後で分かった話だがゴールドスライムはレアモンスターですぐに仕留めないと逃げてしまうらしい。

 いつも団体で行動していて出現率は1%偶々俺は広範囲魔法を使ったが、普通は1匹狩れれば上出来らしい。

 俺は迷わず金塊を売り払った。俺の今の所持金472,805G。

 一瞬で大金持ちになった。ユウ、ミカヅキ・・・お前等にはまた今度なんか奢ってやるよ、うん。まあ、取り敢えず今は、


「ミカヅキ一緒にマシュマロ食うか?」


 ビクッ


 何故だろう今、ミカヅキの肩が震えたように見えた。まあ、気のせいか。


「マシュロン一杯倒しすぎてマシュマロ余ってるんだよ。だから一緒にマシュマロ食べてくれないか?」

「一杯食べて良いの?」

「お、おう。」

「ホントに?」

「あ、ああ良いぞ......」

「最後の一つまで?」

「食べれるかは知らんが良いぞ・・・」

「・・・お兄ちゃん、大好き―!!」

「あ、ああ。」


 喜ぶのは良いんだが抱きつくのは勘弁して貰いたい。マジで体が「く」の字に折れ曲がりそうだから。

 やっとミカヅキに解放された俺はログアウトした。まあ、ミカヅキも一緒にだが。






「ふぅ・・・」

「お兄ちゃん!私、お風呂のお湯張って来るね!!」

「おう。」

「さて、俺も飯の準備するか。」


 1階に降りて台所に向かう。食卓の上に紙が貼ってあった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 黒君と嘉月ちゃんへ


 お母さんとお父さんはお仕事で1週間帰ってこれません。ここに食費を置いておきます。夏休みの宿題はちゃんとやりなさいよ!!


 追伸

 佑真君が「明日の朝9時、2の町の湖の前で集合な!!」と言って帰りましたよ?


            母より


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 張り紙の裏にお金の入った袋が有った。


・・・・・


「マジか」


 返事をしてくれる人はもう居なかった。そして俺は黙々とご飯を作ることにした。




 2人でご飯を食べて風呂に入った後、俺は無駄に多い夏休みの宿題をすることにした。


カキカキカッカ......


カキカキカキカキ......


ゴシゴシカキカキゴシゴシ......


カチャカチャカキカキゴシゴシパッパ.......


 ガタン!!


 真面目に勉強していると、大きな音を立てて嘉月が扉を開けて入ってきた。


「おわ!?何!?」

「お兄ちゃん、お兄ちゃん!!『LMKW』初イベント予告来たよ!!!」

「おお、そうか。」

「あれ?お兄ちゃん怒ってる?」

「ああ、そうだな、かなり怒ってるな。」

「ええっと、失礼しましたー」


 そう言って徐々に扉を閉めていく嘉月、俺はすぐに椅子から離れ嘉月を追いかける思考にシフトした。数分後、嘉月の笑い声が周囲に響いた。

 「何故笑い声か?」って?そんなの俺がコショバシの刑に処したからに決まってるじゃないか。

 そして俺達は疲れて2人して11時にはベットの上にいた。机の上には答えを書いている途中で、線が盛大に枠からはみ出した夏休みの宿題が有った。


 これにてストーリー「2の町への街道攻略編」終了です!!

 因みにカキカキ=文字を書く音、カッカ=机にシャーペンを打ち付ける音、ゴシゴシ=消しゴムで文字を消す音、カチャ=シャーペンの芯を出す音、ぱっぱ=消しカスを払う音です!!


修正 売却時のチェックを・→☑に変更。

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