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氷雪の狙撃手  作者: ゆうかりはるる
20/40

3-6

 自称身長百五十センチの少女のほぼ九割が実際には百四十代後半である。

 という都市伝説はさておき、十センチ近くサバを読んでも自称百五十センチという、圧倒的に背の低いノカは、予想もしなかった人人人の波に翻弄されるやら阻まれるやらで、とてもではないがステージそのものはおろか、ステージ上の人物すら視界にかすりもしない。しかもとっくに仲間とは逸れている。しかも両手には模擬店で買った串系の糧食を数本ずつ握ったままである。ハイティーンの少女としては低い身長でも、周りからはむしろ、ローティーンにしては背が高くて大人っぽいと見られるため、意外と人に助けてもらえない不遇の娘でもある。

 初秋とはいえ、学園祭日和すぎる快晴である。人々の熱気を太陽の光が炙り、会場全体が巨大な暖房器具のようになっている。

 一応外部からの来校者が多数あることを意識して珍しく辛抱強く大人しくしていたノカであったが、さすがに限界だった。

「ああーっ、もう、太陽のばかやろーっ!!」

 思い切り叫んだが、窮地を切り抜ける足しにはまったくなっていない。

 かと思いきや、ノカの声を聞きつけたリーンが人々をかきわけかきわけ現れて、無事にノカを回収した。

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