センドリレポート 人間暦仁仟參伍〇年 6月7日(火)~
はじめまして、しなもんといいます。
SFを書きたいな~と思って始めたものです。と言っても、SFっぽくなくなっていくかもしれませんが。
初回である今回は、プロローグのようなものです。たぶん、思いついたら、日記のように更新していきます。
ですが、レポートと呼ぶほうが正しいかもしれませんね(笑)
多分、主人公以外の視点で語られていく世界だと思っていただければ正しいかと(笑)
では、ゆっくりとお楽しみください。これからもよろしくお願いします。
人間西暦仁仟參伍〇年 6月7日(火)
それは悪魔だった。天才でありながらも悪魔であった。そこに、神が介入する余地はなく、ただ悪行を募らせ恨みを人々に埋め込んでいった。或者は悶え苦しみ、また或者は、戦おうとし、そして負けた。敗戦を帰した。悪魔には戦略があった。その叡智と悪意で、世界を滅ぼしていった。その悪魔は、悪行を募らせるうち、人間の儚さ、貴さに気がついた。……気がついてしまった。悪魔に必要のない感情を、いや、存在しない感情を、自ら創造した。叡智に溢れているがために、自らのよくを満たしきったあとには何も残らなかった。結果的に次の5つの感情が悪魔に宿った『優しさ』『思いやり』『尊び』『喜び』…そして、『あこがれ』。この5つの感情が、悪魔に宿ってしまった。かくして彼、元悪魔は人間とほぼ同等の存在、悪魔人間となり、世界を徘徊、善行を重ねていった。
そして今現在となる。悪魔人間となった彼は、更なる善行を重ねるために、『ゲート』という組織を作った。彼のもともとの知識………もとい悪意は、善意へとかわり、どんどん強大な組織へと『ゲート』を成長させていった。『ゲート』の規約は主に3つ。異世界の下へ赴き、人を助けること。2つに、扉の存在を浸隠すこと。3つに、所属する中でいくつかのチーム(2人以上5人以下を言う)またはギルド(5人以上を言う)を築くこと。ただ、容認した場合に限り1人で活動することを許す、だ。
彼は、組織の中でこう名乗った。「私の名は『阿合』だ。仮の名だ。好きの読んでくれて構わない。」と。
以上で、彼が、異世界保全組織『ゲート』設立までの、いきさつ………もとい経緯である。
これにてレポートを終了する。
ぼちぼちこの回は更新していきます。たまに見に来てくださいね。