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降霊術

作者: クロコ

あなたは興味本位で霊をこちらの世界に呼び出したことはありますか?

方法としては こっくりさん / ひとりかくれんぼ などがありますよね。

ただ、これらは興味本位でやると 恐ろしいことが起こるかも…しれませんよ?

あの日、僕たちは軽い気持ちで降霊術をやった。

こっくりさんみたいなものだ。

放課後、教室に残った数人で円を作り、紙とペンを置いて、

「出てきてください」なんて言葉を口にした。


正直、何か起きるなんて誰も本気で思っていなかった。

そして実際、何も起きなかった。


空気が抜けるように、全員が拍子抜けした。

期待していた分、落差が大きくて、

放課後わざわざ残ったのにっていう思いで俺はむしゃくしゃした。


その日はそのまま解散した。


俺は家に帰り、夕飯を食べたあと、

理由のわからない強い倦怠感に襲われた。

普段なら風呂に必ず入るのだが、その日は、風呂にも入らず、そのまま布団に潜り込んだ。


目を閉じた瞬間だった。


暗闇の奥から、何かが近づいてくる。

逃げ場のない闇の中で、

“それ”は最初から、こちらを向いていた。


表情のない女。

笑っても、怒ってもいない。

ただ、真顔のまま、ずっと見ている。


翌朝、俺は

「変な夢を見ただけだ」

そう思って学校へ向かった。


だが、教室に入った瞬間、異変に気づいた。


あの日、降霊術をしたメンバーが集まって、

ひそひそと話をしていた。


聞こえてきた内容は、

「夢に、真顔の女が出てきた」

それも、ただ見つめてくるだけの女。


それを聞いた俺は、思わず声を上げた。


「……俺も、それ見たんだけど」


その瞬間、全員の顔が凍りついた。


一人が突然、その現状に恐怖を覚え、教室を飛び出した。

すると、

「来るな! 来るな!」

と言っている声が聞こえた。


廊下の向こうから、

何かが転がり落ちるような音が響いた。


駆けつけた時、

その生徒は階段から落ちていて、即死だった。

その光景になぜか違和感を感じた。

その場瞬間。


――あと3人。

確かに聞こえた声。ただ、どこから聞こえたのかは、わからない。


その日は警察が入り、授業は中止になった。


その夜、俺の家に一本の電話がかかってきた。

降霊術をした、一緒にした仮にCとする。Cの親から、亡くなった、という一報だった。


聞くところによると、そのCは、

1人でいるのが怖くて、公園に遊びに行った。

そこで、複数人と「だるまさんが転んだ」をして、

鬼になった瞬間、目を閉じた。


次の瞬間、叫び声を上げて走り出し、

車に跳ねられた。とのことだった。


翌日も学校は休校だった。


それはそうだろう。連日2人の生徒がなくなったのだから…


その日、俺は、ともに降霊術をした Bに呼ばれ、会うことになっていた。

そして、Bの家に行くと、そこにはすでに両親がいた。


Bは、すべてを親に話していた。


両親は知人の霊媒師に相談したらしい。

電話口で何も説明しないうちに、

霊媒師はこう言ったという。


「今すぐ連れてきなさい。

 降霊術をした子はもう1人いるだろう?その子も必ず一緒に連れてくるんだ。」


指定された神社に着くと、

霊媒師はAとBを見て、静かに言った。


「自分たちに何が起きているか、本当にわからないのかい?」


そして続けた。


「目を閉じると、見えるだろう?」


その言葉と同時に、

親たちに向かって指示を出した。


「走り出すと危ない。体を押さえてあげなさい」


俺は目を閉じた瞬間、

昨夜と同じ“それ”が、目の前にいた。


今度は、笑っていた。


霊媒師が言った。


「見えただろう。

普通、霊は後ろにいるものだ。


でもね、そいつは違う。


鼻と鼻がくっつくくらいの距離で、

ずっと君たちの正面に立って、

真顔で、君たちを見ているんだよ」

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― 新着の感想 ―
真顔って怖いですよね……。
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