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調査対象、久遠ユウ。
観測された望み、および、異能力作用の結果。
望み: 友人、斑鳩ミナトのようなゲーム作りの才能。
結果: 斑鳩ミナトの手による作りかけのゲームが、久遠ユウの発案として認識される。
以降、斑鳩ミナトは一切のゲーム作りを行っていない。
望み: 学力テストの延期。
結果: 担当教官、鈴木光代が殺害される。テストは延期となった。
望み: 担当教官が、殺害された前教官、鈴木光代のような人であって欲しい。
結果: 担当教官が田中道子となる。中年、女性、独身など、鈴木光代と類似した特徴を持つ。
能力が作用する前の人物像は不明。
望み: 友人、芹沢トーマのような異能力の発現。
結果: 久遠ユウに血液操作の異能力が発現。代わりに芹沢トーマの異能力は消失した。
望み: 久遠ユウによる、友人、百瀬ましろへの告白を無かったことにしたい。
結果: 百瀬ましろという人物の存在、記録、記憶に至るまで全てが消失。
結月あかりの証言のみが、当該人物の証左となる。
以降は推察となる。
望み: ペットの犬と常に一緒にいること。
結果: 犬は病死。以降、久遠ユウはその遺灰をペンダントに入れて身につけるようになった。
望み: 友達が欲しい。
結果: 久遠ユウの脳裏にて、常時、ノクスという別人格の発言が、幻聴として聞こえることとなる。




