吸血鬼
私にとって吸血鬼は永遠の攻めキャラなのよ! ってどこかで書いてから数ヶ月。
で、私的に攻めは美形じゃないと嫌なんですよ。だからね。吸血鬼は美貌の男。やっぱり清潔感は大切なので、棺で眠るのはともかく。棺に土は入れない。あと水は苦手じゃない。お風呂には入ってほしいのよ。新陳代謝がないとして汚れないかもしれないけど、外の汚れはつくだろうしね。それとモンスターだからね、できれば感情は薄くあってほしい。感情的に少し枯れぎみなのを受けが揺さぶる感じがいいな。いえ、以前間違って吸血鬼が受けの小説を買ってしまったことがあって、センシティブな吸血鬼にどうやって生きてきたんだろうって疑問が湧いちゃって困ったことがあるのよね。モンスターは感情が薄くてちょっとやそっとじゃ揺れないのがベストだと思うのよ。そこにぞくりときたりするんだけどね。個人的によ。
吸血鬼が霧やコウモリに変身するのも~って思っちゃうけど、配下であるはずの狼に変身する話をどこかで観たか読んだかしたような。狼ね。狼や狼男は個人的に受け属性だと思っているので、ちょっと吸血鬼が変身する対象としては微妙なんだよね。それほど変身する必要のない存在だと思うんだけどね。
はじめて認識したのは子どもの頃テレビ放映だと思う。所謂B級映画。もしかしたら白黒かもしれない。
当然犠牲者は美女。
濃いめの美男吸血鬼(クリストファー某さんか?)が美人さんを怖がらせて追い詰めて血を吸って~と、ザ・オーソドックス。
ありふれたストーリー展開でも脅かしシーンとか効果音つきだけあって結構ドキドキ。
子どもの頃は、ほんと怖かった。
それがなんとなく吸血鬼の弱点の多さやもろもろに、脅かしシーンにビクッとしながら楽しめるようになりました。
当時は洋物モンスターって狼男にミイラ男、半魚人とフランケンシュタインが吸血鬼以外に取り扱われていましたね。半魚人とミイラ男は最近見ない。フランケンシュタインもかな? 狼男は今もたまにあるけど、ちょっと路線が違う。破壊衝動メインだねぇ。で、まぁ、最後破滅。フランケンシュタイン(映画で直接見てないのよね。「蜜蜂の囁き」ってスペイン映画でさわりだけ。あとは和田慎二さんの「我が友フランケンシュタイン」だね。これが好きなの)は悲哀が付きまとってる気がする。半魚人はよく知らない(最近じゃクトゥルー神話のイメージね)けど。ミイラ男は90年代くらいに生け贄や生まれ変わりや惑星直列やらが絡んだので面白い映画があったんだけどタイトル忘れてるね。多分ミイラだったはず。で、これは退治されなかったね。とにかく基本モンスターは退治されて終わり。でも、まぁそこはかとなくロマンやロマンスはあるよね。最近はどうにも理不尽でロマンなんか欠片もないゾンビが多い気がする。ゾンビのロマンスは襲われる側メインだしねぇ。多分。
ともあれ。
衝撃の出会い。
萩尾望都さんの「ポーの一族」!
とにかくエドガーがねぇ。メリーベルがねぇ。一番好きなのは「小鳥の巣」だっけ。ドイツのギムナジウムが舞台の話ね。次はメリーベルの過去話。で、その次がエドガーが記憶喪失になる話。この三本がとにかく好き。
ロマンチックもきわまれり。
ドキドキの意味がそれまでのホラーとは違う。
吸血鬼ってこんなに綺麗で切ないんだ。
めちゃくちゃ嵌まりました。
閑話休題ですが、これ、私がこの漫画の存在すら知らなかったとき、ハイクラウンってチョコレートでポイントかなにかを集めて全プレか抽選かで「ポーの一族」のスカーフが貰えるってイベントがあったような記憶があるんですが。どうなんだろう。テレビのCMで見てスカーフのイラストが綺麗って思ったことを覚えているんですけどね。子ども過ぎてチャレンジすらできなかったのよね。ま。どうでもいいんですが。
それ以降、吸血鬼もの嵌まりましたね。
コメディでもない。ホラーでも怖いだけじゃない。そんな吸血鬼もの。
映画小説漫画。
見て読みました。
映画は基本ザ・オーソドックスでしたけどね。映画っていっても子どもだからテレビで見れる程度でしたが。
漫画だって今みたいに自由に読める時代じゃないから病院の待合室や散髪屋さん(美容室なんて洒落たとこじゃなく町の床屋さんですよ)にあるので出くわしたらラッキーって位だし。でもドラキュラが出るのって昔はコメディが多かった気がする。手塚さんの「ドン・ドラキュラ」とか、誰かのデビュー作のとか。タイトル忘れるくらい昔のよ。星川とみさんの作品もあったね。酒井美羽さんの「立ち枯れの森」とか雰囲気あってねー。これはシリアスでした。短編だったのだけど好きだったのよ。多分吸血鬼ものだったと思うんだけどね。「デイモスの花嫁」にも一本だったか絡むのがあったね。Jetさんの「倫敦魔魍街」。脳筋狼男な自称ホームズと理知的設定の吸血鬼ワトソンのホラー。これ好きなのよ。比較的最近「ヘルシング」っていう漫画が面白かったね。少佐だったか中佐だったかが出てからの血なまぐささでちょっと引いたけどね。ああ少女漫画で「ときめきトゥナイト」ってあったなぁ。
小説は基本学校の図書室利用でしたし。で、吸血鬼ものなんて置いてないし。だから小説は高校になってからよね。買いましたよ、ストーカーの「ドラキュラ」。高校になって頑張ったvv サンリオ文庫だったかどこだったかの「サキ短編集」と同時に読んでたような。あとは菊池秀行さんの「吸血鬼D」シリーズ。これはアメリカ(?)でアニメ化されたのが好きだったりする。
「吸血鬼カーミラ」は、まぁね。イメージが違ったなぁ。
もう少しいってからかな、「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」は。これは~でも、何度チャレンジしても読めなくて困ったのよね。結局映画で見ましたね、そういえば。
吸血鬼もので面白かったのが「フィーバー・ドリーム」って冒険活劇。タイトルの船の持ち主を雇って目的地に向かって川下りをする吸血鬼と彼を追いかける別の吸血鬼のバトルもの。で、不ロマンス的な友情もの。
キム・ニューマンの「ドラキュラ紀元」読もうと思って買ってるのにまだ読めてない。
途中で投げたのが「大吸血時代」。吸血鬼が人間にとって変わった世界の話だけど、「で?」って思ったのよ。なんかね。期待度が大きかっただけに残念への振れ幅が残念すぎた。
小野不由美さんの「屍鬼」。読めなくて困ったのよ。結局アニメをDVDで見て、漫画で補完したと言う。漫画のラストが好きかなぁ。ちょっとだけゆうきまさみさんの「薄暮のクロニクル」を思い出したのか、逆だったのか。
オーソドックスを継承しているキングの「呪われた町」はキングの小説で最後に読んだもの。映像も二本見比べてみたなぁ。
んで、「ノスフェラトゥ」DVDを買ってたのだけど、無声映画だっけ? 観終えていないんですよね。これ「ドラキュラ」ベースよね。違うかな。
「ドラキュラ」は原作準拠というか、ロマンス主眼の映画があった気がする。串刺し公のエピソードも入っていたような。
「吸血姫美夕」。と、「吸血姫夕惟」。
つい最近観たので「Mars Red」。面白かったけどお気に入りだった大佐が~。
多分も少しあるとは思うけど、たちまち思い出せるのがこれくらいかなぁ。
吸血鬼っていうのじゃなくって、ドラキュラ絡みの篠田真由美さんの小説があったね。ドラキュラ伯爵のモデル、ツェペシュの話。
とにかく。
吸血鬼は美形じゃないと話にならないとは思うんだけど、原作に出てくる彼はおじいちゃんのイメージが強いんだよね。なぜか。で、居城の外壁を這ってたシーンが印象に残っている。
澁澤龍彦さんのエッセイとかで入手した要らない吸血鬼の性質。
地面に豆? 麦? が落ちていると拾わずにはいられないーーーだったかな。どこか日本の小豆洗いにかさなってせつない。
あと、吸血行為後の牙と牙の幅から犬歯じゃなくて実は前歯が延びているんじゃないかーーーって誰かが書いていたのを読んだ記憶が。
招かれないとはいれないーーーこれ最近何かの映像か小説系で知ったのですが昔からこの性質あったっけ? ちょっと疑問。