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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

桜前線、高校生に転生して初めての骨折でも治らなくていい、この片想いが消えなければと願う、とある陰陽師の独り言!

作者: 摩周 璃玖

ボーイズラブの片想いをエッセイ風にした1090字程度の短編です。

4月の東京、どこもかしこも桜が満開。


やって来た、来た、お花見シーズン♪



なのにボクは事故で左足の指を骨折、しかもギプス装着なんて、有りえないんですけれど(号泣)



生まれて初めての骨折……


うひゃぁ、この不快で不自然で不具合な状態が早く治ってくれよぉっていう気持ちが半分しかない。


いや、半分の気持ちがあるだけでもスゴい!と自画自賛してしまう。



まあ、その気になれば骨折なんて呪術で治せなくもない。


が、自然治癒に任せてみようかなっとか、思ってしまった。



だって恋しちゃったんだよぉ、整形外科医のK先生に(滝汗)


K先生、大学生のときに雑誌のモデルをやってたらしい。


一目(ひとめ )見て()れた。


まさに運命とはこのこと、マジで一目(ひとめ )()れってあるんだな……


と、ボクは切なく実感。



事故が学校、で、偶然に学校の隣りが整形外科で診察にきたわけ。


初めて待合室に入って患者が、女・女・女で、おやっ?とは思った。


あ、ちなみにK先生はメンズです(笑)



K先生は彫刻へ変え部屋に飾ってもいいぐらいのイケメンだ。


しかし、イケメンの言葉を用いてもよいものか、イケメンの単語が浮くほど、イケメン過ぎるとしか形容しようがない。


K先生の愁いを帯びた瞳がボクを見つめる。


にこやかに微笑むその御口元(おんくちもと )から発せられる、たったのひとこと。



「お痛みは有りますか」だけで、ボクの心臓が破裂しそうなほどドキドキ、うずく。



診察が終わったあとも、K先生と会話した、ひとコマ、ひとコマが心の中で再現シーンに変わる。


診察後、受付でもらった診察券の裏には「次回 /4月7日 午前11時」と書かれていた。



ちっ、なんだよ、次は来週かよ、まったく早く、来やがれ、来週の診察日よぉっ。


まあ、その気になれば、呪術ですぐにでも来週に変えられる。


が、来週の水曜、4月7日の午前11時になるまで待ちわびよっかなぁと思った。



病院の外では街路樹の桜並木から桜の花びらが舞い地面へと落ちていく。


ボクの恋のひとコマたちも一目惚れの深い井戸へ、降り積もるんだろう……


K先生への片想いを、どうかこのまま井戸の中へ永久(とわ )に封じ込めてくださいと祈る。


まあ、ぶっちゃけ、祈らなくても呪術で惚れさせることぐらい、ボクにとってはお手の物だ。


が、K先生に会いたい……ただこの片想いの至福なひとときを味わいたい。


そのために自然の流れに任せ、ぐっと我慢している。



以上、片想いのボク、高校一年生の蘆屋(あしや )道満(どうまん )16歳の(ひと )(ごと )でした。



追記 確かに平安の世で陰陽師と言えば安倍晴明だけがカッコつけまくりの超絶な人気で、ボクの方は悪名だけ目立ちましたよ。でもいまは転生した令和で普通に男子高校生をやってます〇←ここは、大きなマルを希望。

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陰陽師の蘆屋道満が昭和に転生して登場する「鴉金屋の娘」も連載中です。こちらもよろしくお願いします。

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