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俺の親友が突然死んだからと言って、俺はアンタの息子じゃないよ!

作者: 七瀬
掲載日:2023/03/17








・・・俺の親友が死んだ!

突然、交通事故に巻き込まれたのだ。

飲酒運転をしていた車に彼がぶつかった。

アクセルとブレーキを踏み間違えて猛スピードで彼を一瞬で轢き殺した。

彼を轢き殺した運転手は今は、“刑務所に居る!”

【終身刑】この男は死ぬまで刑務所の中で生活を強いられるのだろう。

だが彼はもう返って来ない!

子供の頃から誰よりも仲が良く俺は彼を一番の親友だと思っていた。

なんでも話せる、“たった一人の俺の親友。”






お通夜の日、彼のお母さんが俺を見るなり俺に抱きつき泣き出した。

俺を見る目は、“どこか死んだ彼を見ている目に俺は見えた。”

彼は俺が言うのもなんだが、“かなりのマザコンで......。”

いつも母親の事を俺に自慢していた。

“いつかお母さんみたいな奥さんを見つけて結婚したいんだ!”

彼の言葉が今も俺の心に残っている。







 *






・・・彼が亡くなって1ヶ月後。

彼のお母さんが俺を訪ねてきた。



【ピンポン】


『はい!』

『雄一君? 一真のお母さんよ、開けて!』

『あぁ、はい! 少し待ってください。』

『えぇ、』




俺の部屋に入ると? なんだか亡くなった彼の事を思い出すらしく

ずっと部屋をウロウロしていた。




『また雄一君がよければ、遊びに来ていい?』

『勿論、いいですよ!』

『ありがとう。』






・・・その時は、そう言って帰って行った。

そのうち、1週間に1回、3日に1回、毎日俺の部屋に来るようになる。



亡くなった彼の事が忘れられないのは分かるが、俺はアンタの息子じゃない!

俺に好きな女の子が居るのかとか? 彼女が居れば一度私に会わせなさいとか

言うのだ!

いつの間にか、俺の部屋のスペアキーも作っていた。

仕事で家に帰ると? 何故か部屋の電気がついている。

俺が玄関のカギを鍵穴に入れてノブを回すと鍵がかかる。

俺はもう一度、カギを入れノブを回すと玄関のドアが開いた。

部屋に入ると? やっぱり電気がついており、いいニオイがする。



『お疲れ様、お腹空いたでしょ! ご飯できてるわよ。』

『えぇ!?』

『それとも? 何処かでご飯でも食べてきた?』

『・・・い、いや?』

『さあさあ、自分の部屋なんだからサッサと入れば?』

『なんで勝手に俺の部屋に入ってるんですか?』

『これよ!』

『“鍵?”』

『この部屋の鍵よ、勝手に作ったの。』

『いい加減にしてください! “貴女の息子さんはもう死んだんですよ。”』

『“何言ってるのよ! 息子ならここに居るじゃない!”』

『・・・・・・』

『これからもお母さんが貴方の面倒を見るわ。』

『しっかりしてください、お母さん! 彼はもう死んだんです!』

『“ああ~私の愛しい息子わがこ。”』

『・・・・・・』








彼が突然亡くなって、彼のお母さんは頭が変におかしくなったのだろう。

彼はマザコンだったし、彼のお母さんも彼を激愛していたに違いない!

愛する我が子を失った母親の気持ちは俺には分からない。

でも? 悲しみで、どうにかなりそうな気持はよく分かる!

俺にとっても彼は大事な人だった。

あれだけ信頼できる親友はもう二度と現れないと思う。





・・・だが、確実に彼のお母さんの目は俺を“息子を見ている目だ!”

まだ彼が亡くなった事をどこかで認められていないのかもしれない。

だからといって、“俺は彼女の息子じゃない!” 俺はマザコンでもない!

彼には申し訳ないが、彼のお母さんを“母親”だとは思えない。

あまり俺を本気で息子扱いするようであれば、、、?

仕方ないが、彼のお母さんを“精神科病院で診てもらおうと思っている。”




【コンコン】


『一真! お母さんよ、開けて! 一真!』


『おいおい? 今何時だと思ってんだよ、夜中の4時だぞ!』

『・・・・・・』

『一真! お母さんよ、』

『もういい加減にしてください!』

『一真、会いたかったわ!』

『・・・・・・』





今日は仕事を休んで、彼のお母さんをとうとう精神病院で診てもらう

事に俺は決めた!

症状が悪ければそのまま病院に預けて俺は家に帰るつもりだ!

“一真、すまない! 俺はお前のお母さんの面倒まで見れないんだよ。”



最後までお読みいただきありがとうございます。

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