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俺の息子は別の生き物  作者: 9602
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再会?

突如父親の存在がカミングアウトされるナツキ

今まで父親がいないと思っていたが実は存在していた。

どんな人物で何をしているのか少しづつ明らかになっている。

 「実はね...」「明日お父さんが帰ってくるの」

「!?」

2人は突然のことに顔を見合わせる。

俺たちに父親がいる?確かに俺たちが生まれているのだから存在はするだろう。

昔、父親のことを訪ねようとしたがずっと濁されていた。

ユキ姉と相談した結果もう触れないでおこうと決めていた。

既に別かれているものだと思っていたからだ。

「別れていたんじゃないの?」

「え?私そんなこと言ったかしら?」

「いや、父親の話を聞こうとするといつも濁されていたから」

「あぁ、それにはなかなか話ずらい事情があって...」

「事情ってなんだよ!」「なあ、ユキ姉?」

ユキ姉の方を見るとユキ姉が申し訳なさそうに目を逸らす。

はっ、ユキ姉も父さんがいることを知っていたのか。

「二人してなんだよ」「俺を除者にしやがって...うわあああ」

父さんがいることを俺だけが知らなかった。

そのことがショックで俺は自室へ逃げ込む。すごく悲しい。

何で2人は俺に教えてくれなかったんだ?ユキ姉はいつから知ってたんだ?

怒りと悲しみで気持ちがかき乱されて疲れてしまった。気づけば落ちていた。



 「お母さん、やっぱりナツにも話した方がいいんじゃない?」

「そうね、ここまで来てしまったら話しておくしかないわね」

「ところで、お父さんは急にどうしたの?」

「ナツキの力を封じたのがバレちゃったみたい」

「バレちゃったて...」「なんでそんなことがわかるの?」

「私たちの力を感知していたみたいなの」

「感知?向こうから?」

「そう、あの人の力を見くびっていたわ」「でも、流石だわ」

「お父さんって何者なの?」

「私もだけど、あの人も立派な皇族の血筋なのよ」

「こうz...えっ!?」

「だから、余計に話ずらくて...」

お母さんは再び頭を抱えてしまった。

私の両親はものすごい存在なんだと急に明かされてしまった。

ナツもその力のせいでいろいろ苦しんでいたに違いない。

余計に可哀そうに思えて来る。

「ナツキには明日は無そうと思う」

「わかった」「私はまだ黙っておく」

「うん、ありがとう」「夕飯にするからナツキを呼んでくれる?」

「うん」

私はナツの部屋に向かう。ノックして声をかけたが返事がない。

たぶん相当ショックだったんだと思う。

仕方なく、夕飯は2人で食べることになった。ごめんね、ナツ...。



気付いたら朝になっていた。普段は起きることのない時間に起きた。

ちょうどいいから散歩にでも出て頭を冷やそうと思う。

俺だってもう精神的には大人のつもりだ。

2人には言えない事情があったんだろう。今だから理解できる。

近くの公園のベンチに座って少しぼーっとする。

夜のお仕事からの帰りだろうか、色っぽいお姉さんが歩いている。

息子は反応しない。なぜなんだ?

これも母さんたちは何か知ってるんじゃないのか?

女性を眺めていると急に倒れた。飲みすぎたのだろうか?

介抱のために急いで駆け寄ろうとする。

近くに誰かが立っていることに気づく。男性のようだ。

男性は頭に角を背中に翼を付けている。何かのコスプレか?

男性が倒れた女性に気付いたのか慌てている。

途端に男性の体が淡く光る。みるみるうちに角と翼が消えていく。

次に男性は女性に手をかざす。

すると女性は起き上がり、何事もなかったかのように歩き出す。

俺はいったい何を見ていたんだ?

走って近づいていたこともあり、男性は俺に気付く。

男性はしばらく俺の方を見ると全力で走ってきた。

なにこれ怖い!俺も走って逃げようとすると...

「ナーツーキー!」「会いたかったぞこの野郎!!」

その男性は俺の名前を呼んだ。思わず立ち止まる。

「お前の気配が急に消えたから心配したんだぞぉ」

立ち止まったせいで捕まり、抱き着かれた。

どうも、俺のことを知っているようだ。だが、俺は知らない。

「すいません、どちら様でしょうか!」

思わず突き放してしまう。

「なんだよう、パパのことを忘れちゃったのか?」

パパ?この人がそうなのか?じっくり顔を見てみる。

顔立ちは整っていてすごいイケメンだ。俺にはわかる。

こんなイケメンが俺の父さんなわけがない。

「すいません、人違いだと思います」

「えぇ!?」「もしかして怒ってるぅ?」

「いえ、俺の父親がこんなイケメンなわけがないので」

「イケメンだって...て、照れるな」

イケメンだと言われて嬉しいのか、ニヤニヤモジモジしている。

なんかキモイ。怖いからとっとと帰ろう。

無言で家の方へ歩き出す。男性も付いて来る。

「すいません、家に帰るのでついてこないでいただけますか?」

「いやいや、俺も帰り道こっちだから」

帰り道なら仕方ない。気にせず家へと向かう。

家に着いた。男性も後ろにいる。ストーカーかよ。

一応チャイムを押す。

「あら、ナツキ出かけてたの?」

「うん、ちょっとね」「で、今から警察呼んでくれない?」

「警察!?どうして?」

「公園からずっとストーカーがついてきてて」

「ストーカー?」

急に後ろの男性がカメラに映りこんでくる。

「よお、ハルカただいま!」

「!?」「...ちょっとまってなさい」

直ぐに玄関の戸が開けられる。

母さんはいつもとは違い、冷たい目をしている。後ろの男性を見ているようだ。

話さないといけないことがあるから2人とも入りなさい。

2人とも?ストーカーも中に入れてしまうのか?

男性はニコニコしながら家の中に入る。

俺はリビングの方に呼ばれて席に着く。

「なあ、家の中だから返送説いていいか?」

「こちの世界ではその姿でいて頂戴」

「誰からも見られないから大丈夫だろ」

「その姿でいて頂戴」

母さんは普段からは考えられない表情で男性を睨む。怖い。

そして、母さんは大きなため息をついた後話始める。

「ナツキ...」「その人があなたのお父さんなの」

「俺のお父さん?」

俺は父親だと言われる男性の方を見る。

「俺がパパだぞ!」

その男性は満面の笑みで父親であることを宣言するのだった。

最後まで読んでいただきありがとうございます。


2022年内に完結を目指しておりましたが執筆の時間が取れなくなったことと今後の展開を迷走しだしたため今回で打ち切りとさせていただきます。

ご愛読されていた方がいましたら大変申し訳ありません。

気が向いたら短編のみで執筆するかと思いますその時はまたよろしくお願いいたします。

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