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俺の息子は別の生き物  作者: 9602
2/7

勘違い

なんとかモチベーションを保てました。

次週もアップできたらと思います。


 「これからどうしよう...」


シャワーを浴びながら考え事をしていた。久々の再会でユキ姉の裸を見てしまった。

しかもテント設営している息子も見られた。絶対に嫌われた、軽蔑されている。

正直ユキ姉はかわいい。部活動のおかげか体も引き締まっていてスタイルがいい。

さっきのことを思い出すといまだに興奮してしまう。息子が反応している。

もう、覚悟を決めていくしかない。風呂を出て新しい服に着替えた。

 食卓には夕食が配膳済みだ。俺はいつもの席に着く。

気を利かせているのかユキ姉は母さんの横に座っている。俺の斜め前の位置だ。

昔は俺の隣に座ってたが、今はこの位置がいい。

 

「ナツもこのお味噌汁好きだよね」

「俺はそうでもないよ」「これはユキ姉の好物だろ」

「いつも私の器から、エビを取ろうとしていたくせに」

「あの時は育ち盛りだったので」


他愛もない会話が続く。ユキ姉もさっきのことは怒っていないようだ。ホッとする。

高校に入ってから3年間もあっていないのだから募る話もあるだろう。

部活動の話や友達の話をする。寮生活の話はちょっと耳を塞いだ。俺には刺激が強い。

ただ、なかなか俺の方を見ない。俺も見ようとしないからお互い様か。


「ところで、ナツは本当に高校いってないの?」


不意に聞かれた。


「うん...」

「どうして?」

「特に理由はないけど...」

「...そうなんだ」


ばつが悪そうに返していると、ユキ姉も深くは聞いてこなかった。


「そうだ!後で一緒にゲームしようよ!」

「っ...」「いや、俺、一人用のゲームしか持ってないから」

「じゃ、じゃあ横で見ているだけでいいから」

「ごめん、一人で集中したいから」「ご馳走様」


俺は食器を片付けもせず、自室へもどる。去り際に見たユキ姉の顔は悲しそうだった。

ユキ姉は何も悪くない。自分ではどうすることもできない自分に腹が立つ。息子も立っている。

ユキ姉や母さんと一緒にいて話をしていたからだろう。俺の気持ちを汲み取ってくれやしない。


「こいつさえなければ」


息子を引き千切ってしまおうかとも考えた。でもそれはできない。

考えればわかる。多量出血で死ぬ。

自分の家族がナニを引き千切って死んだと知ればユキ姉や母さんは相当ショックだろう。

周りの人からも白い目で見られるに違いない。

俺一人の私情で家族を悲しませるわけにはいかない。

いろいろと考えているうちに冷静さを取り戻すことができた。

それに比べて、息子は冷静になれないらしい。

仕方がないからガタイの良い兄貴達の柔道の動画でも見よう。すぐに萎えた。

最初はクールダウンのために見ていた男どものスポーツ動画だがなかなかに面白い。

興味こそなかったものの動画を見ていると大体のルールーや戦術がわかってくる。


「コンコン」


誰かがノックをする。俺はすでに布団の中だからどちらが来ようが問題ない。

動画を止めて返事をする。


「はーい」

「ナツ、私だけど、入ってもいいかな?」

「お、おう、いいよ」

「さっきは、ごめんね」「ナツにもいろいろ事情があるんだよね」


ユキ姉が申し訳なさそうに入ってくる。こっちの方が申し訳ない。息子が起き始める。

毛布を着ているのでユキ姉には息子が見えていない。これなら、少しはまともに話せる。


「いや、ユキ姉は悪くないよ」「悪いのは俺の方だから」

「私やお母さんには話せないことなの?」

「うん、ちょっと言えないかな」

「私だけにでも話してくれない?」

「ごめん、それもできないかな」


ユキ姉は俺が引き籠っている理由をどうしても聞きたいようだ。

だが、言えることではない。女性を見るだけで勃起してしまうだなんて恥ずかしすぎる。

説明するために言葉にするだけでも羞恥プレイだ。死んでしまう。


「私じゃ助けられないかな?」「こう見えて強いんだよ!」


ユキ姉が涙目で迫ってくる。ユキ姉が俺のために涙を流して心配してくれている。

今までに見たことのない表情だ。不覚にもそそられてしまった。息子も大きくなる。

そして、ユキ姉は続ける。


「ナツをいじめる奴はとっちめてあげるんだから!」

「やめてよ、暴力はだめだよ」「それに、俺はいじめられていないし」

「へ?」

「え?」


ユキ姉の頭の上にクエスチョンマークが見えた気がした。

俺もなぜそんな反応をされたかわからない。

殴られたりけられたりしてないのかと問い詰めてきた。軽いボディチェックが入る。

ああ、なるほど。俺が外に出ない理由はいじめだと思ってたのか。

確かに弄られてはいたが、暴力や陰湿な嫌がらせとかは無かった。

むしろ男子たちは仲良くしてくれようとしたが俺が拒んだのだ。

ボディチェックと事情聴取が終わる。息子周りは死守した。

安心したのかユキ姉は泣き出した。

ここ1年間のことを母さんから聞いて心配していたのだ。

とても優しい姉だ。息子も頷いている。


「なんだ、私の早とちりだったのか」「でも、いじめじゃないならどうして?」

「だから、言えません」「ただ、俺個人の問題だから」

「そうなんだ」「話せるようになったら言ってね」

「うん、その日が来れば」

「じゃあ私部屋に戻るから」「おやすみ」

「うん、おやすみ」


ユキ姉はゆっくりと立ち上がり部屋を出ていった。

ユキ姉が先ほどまで座っていた場所は少し濡れていた。

それほど、泣いていたのだろう。嬉しさのあまり俺まで泣きそうだ。

今日はいい夢が見れそうだ。だけど夕方に見たあの夢はやめてくれ。下着が汚れる。

俺もいつまでも引き籠っているわけにはいかない。

これ以上、母さんやユキ姉たちに心配をかけないようにせねば。やはり、アレを使うか。

そうしてゆっくりと眠りにつく。



「ナツ...、ナツゥ...」「ごめんねっ...、実の姉弟なのに...こんなに」


ユキネは自室で一人、火照った体を慰める。

自分の指を体で一番熱い場所に這わせてうねるように動かす。

湿った指で突起を擦ったり穴を押し広げたりしている。


「んんッ///」


やがて、ユキネ絶頂を迎え天井を仰ぐ。広げた指と指の間には透明な粘液が糸を引いている。


「ナツの顔もまともに見れない」

「ナツにはバレてないよね?」

「うん、きっと大丈夫」


ユキネは自問自答する。そうでもしないと、不安を紛らわせないのだ。

平然を装いながら弟と暮らしていく。ユキネにとって1つの不安要素になっていた。

平常心であることを自分に言い聞かせながらユキネは眠りについた。

投稿する前に、一度誰かに呼んでもらっています。

今回はR-18ではないかと言われたのですが、そんなことはないと投稿しました。

消えていたらそういうことです。

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