再会
初めまして。
9602(クロオニ)です。
処女作で連載物にしてしまいました。大した物語構成もなく、そのときの思い付きで書いています。
続きを書けるかどうか正直不安です。
必ずしも続きが上がる作品ではありません。
ご了承上読んでいただけるとありがたいです。
物心ついた時にはそうだった。
いくら触っても抓ってみても触られているという感覚がない。
だが、トイレの時に液体が通っているという感覚ははっきりとある。
そして、朝立ちもする。そう、ナニの話だ。
女の子が視界に入った時や成人向けの雑誌を読んでいるときにもしっかりと起き上がっている。
中学になったころ自家発電を試みたが一向に昇天しない。
それもそうだ、感覚がないのだから。
何度自家発電に挑戦しても結果は同じで達したことは一度もない。
それが理由なのかはわからないが最近、女性への興味がなくなってきている。
俺の気持ちとは裏腹に息子は正直だから、女子たちの前ですぐにテントを張りやがる。
小学校の頃は大きさとタイトなズボンでごまかすことができたが、さすがに無理だばれてしまう。
そんなものだから女子から距離を置かれ、男子たちからも弄られる。
俺はそれが嫌になり、中学を卒業と同時に自宅警備員に就職した。
うちは母子家庭で俺と母と姉の3人家族だ。
高校にも入らず働きもしない俺のことを心配して母さんは声をかけてくれる。
いくら母さんでもこんな恥ずかしいことは話せない。
朝昼晩三食は共にしているが食事のあとは逃げるように部屋に戻る。
不覚に勃っているのだ。母さんにこいつを見せるわけにはいかない。
中学時代読んだ雑誌の中に近親○姦モノがあった。
俺は当時の自分を恨んだ。なんてものを読んでしまったんだ。
幸いなのはユキ姉が高校の寮に入っていて家にはいないことだ。
ユキ姉とは2つ年が離れていてユキ姉の高校入学以来顔を合わせていない。
ユキ姉の学校は部活動が盛んで長期休みも遠征やら合宿やらで帰ってこない。
たまに母さんが試合の応援に行くくらいだ。
お互い小学校のころまでは一緒にゲームをするくらい仲が良かった。
中学に上がった時から部活に打ち込むようになり、遊ぶ回数が減っていった。
今は横にいられるだけでヤバい気がする。それもあの雑誌のせいだろう。
「ナツキ、夕飯できてるよー」
母さんの声だ。ゲームばかりしているせいで、時間の感覚がわからない。
俺はむさくるしいおっさんのプロレス動画を見てから1階へと降りる。
さっさとご飯を食べて2階に戻ろう。
「そうそう、お姉ちゃん明日帰ってくるんだって」
「へぇ…」「え?」
「卒業式終わったら一緒に帰ってくるから」
すっかり、忘れていた。自宅警備員になってから1年になる。だから、ユキ姉も卒業だ。
「それから、お姉ちゃん大学は家から通うことになったからまた一緒に暮らせるわね」
まずい状況になってきた。俺はユキ姉とまともに話せる気がしない。
「ご、ご馳走様!」「きょ、今日もおいしかたよ」
明らかに動揺を隠しきれていない。食器は重ねるだけで流し台にはもっていかない。
俺は逃げるように部屋に戻る。ゲームを再開して、明日以降どうしたらいいのか考える。
気付けばいつもより遅くまでゲームをしていた。結局何も思いつかないまま布団に入る。
最悪の場合、アレを使おう。半分あきらめた俺は眠りについた。
「ナツキ、朝ごはん作ってあるからちゃんと食べるのよ」
俺は母さんの呼びかけで起きた。いつものように朝食を食べに1階に降りていく。
母さんは卒業式の準備で忙しそうだ。母さんを横目に朝食を食べる。
今日は一段と綺麗だ。息子が反応する。やめてくれ。
「卒業式が終わったらすぐ帰るから、夕飯までに戻ると思うわ」
「う、うん…」
「じゃあ、いってきます」
「行ってらっしゃい」
朝食を食べながら見送るわけでもなく返事だけした。
今日は母さんがいないから食器洗いくらいやっておこう。食器洗いも中学校以来だ。
あの頃の感覚を思い出せず、食器を落としそうになりながらもなんとか遂行した。完璧だ。
普段見慣れない母さんの姿を見たせいだろうか、息子がまだ元気だ。
最近あきらめていた自家発電を試みる。
やはり感覚はない。むしろ、自分の今の行為のせいで息子は元気をなくす。
そして、いつもの姿に戻る。昨日遅くまでゲームをしていたせいかすごく眠い。
今日は寝て過ごすことにした。
「ナツ、いつまで寝てるの?」「コッチのナツはもう起きているのに…フフッ」
「ユキ姉?」
「いつまでも起きないと食べちゃうぞ」
目に映ったのはユキ姉が俺の息子を握り、咥えようとしている。
抵抗しようにも、もう遅い。
ユキ姉の唇が俺の息子に触れる…
「!?」
俺が体を起こすと、そこには誰もいない。夢オチだ。
そんな夢を見たせいなのか息子も起き上がっている。透明で粘性のある液体が糸を引いている。
夢の中とはいえ、実の姉との行為に興奮してしまった。申し訳なさと罪悪感で圧し潰されそうだ。
この興奮が冷めてしまわぬ内に息子を握る。
もちろん感覚はなく、手と下着をカウパーで汚しただけだった。
気持ちが悪いからシャワーでも浴びて着替えることにした。
部屋を出た瞬間いい香りが漂う。『ウチワエビの味噌汁』だ。
この味噌汁はユキ姉の好物だ。なかなかに癖の強い好物だと思う。絶品なのはわかる。
「あら珍しい、もう起きてたのね」
1階に降りたことに気づいた母さんが声をかける。
「今夕飯作ってるからもう少し待っててね」
「はーい」「その前にシャワー浴びてくるから」
俺は股間の気持ち悪さから早く解放されたくて風呂場に急ぐ。
もう少しだ。ドアのとってに手をかけた。
「あ、今はお姉ちゃんがいるかr…」
母さんの忠告は一足遅かった。俺は勢い良くドアを開ける。
目の前には、懐に小ぶりのメロン2つと腰に大きな桃を携えた美少女が立っていた。ユキ姉だ。
二人とも突然のことに身動きが取れない。唯一動いていたとしたら俺の息子だけだ。
もちろん、ユキ姉の視線も息子に行く。さらに、いきり立つ息子。
先に我に返ったのはユキ姉だった。
「ただいまナツ、とりあえずドアを閉めてくれるかな?」
「あ、うん、おかえりユキ姉」「ご、ごめん!」
俺は、勢いよくドアを閉めて自室へ戻った。
見てしまった上に見られてしまった。俺は服を着ていたが、ユキ姉はありのままの姿だった。
息子も全然落ち着かない。気のせいかカウパーはさっきよりも増えた気がした。
いろんな感情が渦巻く。3年ぶりの再会は最悪な形となってしまった。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
前書きでも説明した通り続きを書く要諦が立っていません。
それでも最後まで読んでいただいたこと心より感謝します。
また、新人の身なのでいろいろ至らない点があります。
コメントなどいただけるとありがたいです。