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勇者の血を継ぐ者  作者: エコマスク
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【43話】 山中の課外授業

家屋から占有者を追い出してからは、数日、大工仕事等の補修を行い、予め山中を安全調査していた。施設に怪しい者が戻って来た様子もない。大型の野生動物に気を付けていれば、楽しいキャンプ。

その後、生徒達到着の日に移動の護衛を行い課外授業の護衛の開始。生徒20名、引率は森の精霊使いとプリーストの2名。生徒達の到着した日はそのままお休み、次の日から生徒たちは薬草等の採取をリリア達はグループに分かれて護衛するのだ。


初日

リリア達はいったん下山、最寄りの村まで来た生徒達と合流して施設まで移動。

この日は施設に到着したら、大掃除、注意事項ミーティングしてそのままお休み。

夜はBBQとキャンプファイヤー、自己紹介と親睦会。

“すごい!学校ってメッチャ楽しい!”村の教会でしか勉強したことないリリアは感動。


二日目

食事係りのリリアの朝食を食べて、採取散策開始。

「今回も食事はいまいちだな」「お前、期待してたのか?」言われ放題。

“貴族の子ガキどもめ、嫌なら家返って食ってこい”リリアはご立腹。

いくつかのグループに分かれて、それぞれ引率する。

17歳のリリアだが、生徒達の中でも若い方、孤児が多いこの時世では良くあること。

リリアも散策の護衛を和気あいあいと行う。一言、楽しい!

騒ぎながら散策するので、よほどの攻撃的な野生動物以外は近づいてこないだろう。

結構、仕事としては楽勝ムード。


三日目

引き続き採取散策。

「リリア、夢見花ってどこに咲く?」「あの実を射落としてよ」「テーブルダケ探してるんだけど…」

山育ちのリリアは知識豊富、頼りにされる。リリアはちょっと得意。

森の精霊使いファビアノがここは自然が豊かだと妖精木魂を呼び出して見せてくれる。

“わぁ、物語にあったとおり!可愛い! あら、逃げた…”木魂には警戒されたがリリアは感動。


四日目

朝は昨晩からの雨。散策は中止で、生徒達は勉強と設備を使って調合の練習。

「飯、相変わらずだな」「切りかたが雑だよね」「出汁から作ってない」「私後で保存食たべよ」

“言いたい放題だなこの野郎、全部聞こえてんだよ、嫌なら断食でもしろ!ラマダンだ”リリアは怒る。

夕方から雨が上がったので、夜はBBQ。リリア達護衛組と引率者は特技を披露。

ジギンは剣の演武、プリーストのトレビアは光のオーブでジャグリング、ファビアノは森の精霊オームを召喚、クルネは弓とアクロバットを披露した。皆すごい!

リリアも弓を披露。腕の良さは伝わったらしいが「芸被ってる」と言われる。順番の問題だろ!


五日目

散策開始。今日は午前中で終了し、午後からは自由時間、夜は肝試しの予定。

生徒が山中をうろつく「動く案山子」を捕獲。

魔法で動き回り野鳥やら野生動物を追い払うあれだ。範囲を指定するが、なぜか指定範囲から出て、そのまま行方不明になる事があり、こんな形で発見される事が多々ある。

人は攻撃しないので安全だが、なぜか「案山子バーサーカー」等に悪堕ちすることもある。

午後は動く案山子相手に、レクリエーション。

案山子は輪投げ大会の的や、格闘大会の相手をさせられる。案山子も大変。

適当に遊んだ後、トレビアが解呪してあげてお勤め終了させてあげる。

夜は皆で肝試し。リリアはルートの安全確保とどっきりを仕掛ける側。やぶ蚊に襲われながらで大変だが、生徒達を弓であっちこっち音を立てて驚かしてみたり、「わ!」っと脅かしたり結構楽しい。

生徒達は逆にリリアを脅す予定だったが、気配を消すのも気配を読むのもリリアが断然上。

“リリアは生粋のハンター、素人には負けないわよ!”リリアも肝試しを堪能。


六日目

待ちに待った、大根足捕獲大会!

好きな人と組んで、朝から昼までで大根足を沢山捕まえた者の勝ち。

リリアは一人で断トツトップ。皆からちやほやされる。“どうよ、リリアの実力!”

「そもそも、複数人数で話しながらガサガサ探したら見つけもしないわよ」リリアは言う。

この日はリリアとクルネで鹿を仕留めたので、最後の夜は鹿BBQパーティー。

大根足も食べる分を調理して、残りはリリース。

「どうだ!生け捕り大根足の味は、美味しいでしょ?」焼き大根足を皆で楽しむ。


最終日

朝食後、全員で大掃除、荷物を馬車に積んで、ルーダ・コートの街に向け出発。

とりあえず、事故も問題も無く課外授業は終了。


リリア曰く

「学校ってあんな楽しいところだったのね。学生さん達楽しそうだったし、事故が無くて本当によかった。来年も護衛したいわ」だって。


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