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勇者の血を継ぐ者  作者: エコマスク
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【36.5話】 クレジットの腕輪

「よっしゃあぁぁー!」

王国からリリアの下に傭兵の給料が届いた。働いた実感が沸く。血沸き肉踊り、リリアも小躍りする。

「へぇ、凄いですね。傭兵期間は2週間程度でしたけど… その他よくある手当がついて…上位階級執務手当ついてますけど… それでは傭兵混成部隊から弓兵隊に編入された分ですね。高所作業手当… どこか高い場所上がって、何かしました?… 櫓の上に上がった分ですね。 単独ミッション遂行手当… あ、これが弓で的を落とした分ですか。これは恐らく相手がいたのなら一騎打ち手当に相当する手当ですかね。そして、第一勲功手当(3級相当)、当該人工物防衛(3級相当)、部隊救出手当(5級相当)。初めて見ましたが、これが凄い金額出てます。ちなみにギルドから派兵しているのでギルドにも給料が入ってます。リリア様さまです」

「これで、正しいわけ?」リリアが見ても全然わからない、王国からの書類をコトロに見てもらっている。金星、雷の勲章も本当に届いた。授賞式をするかどうかはまだ決まっていないが、勲章が実際来た事自体に感動するリリア。

「正直、私にもわからないですが、間違いないと思います。税金と組合費が凄いですね… 来年の税金大変ですよ」

「これ、今までギルドから借りたお金、この前のストーンヘンジの経費を引いても相当残るでしょ? ね!今夜はリリアが皆を連れてぱぁっと行こうよ!ぱぁっと!」リリアはホクホクしている、何せ見たことない金額が手に入っている。

「やったピョン」とラビは飛び跳ねる。「嬉しいニャン」とネーコは目を細め丸くなる。

「ありがたいですが、リリア、冒険者は不安定な職なんですよ。失敗、不調、大けがして長期離脱、リリアの様に実力も無いのに名前が売れたら、名指しで仕事が入ってきます。個人で人を雇ったりを考えると、楽観視できる物ではないですから」コトロは冷静。

「とは言え余裕は出ました。現金化する方法は?… でしょうね、それでは一緒に口座を作りに行きましょう。それとこの機会に現金化アイテムを購入です」

そんなわけで4人連れだってお出かけします。コトロちゃんさすが!リリア頼りにしちゃいます!さっき薄っすらディスっていたけど許してあげるわ!



リリア達は商人ギルド・リアルゴールドの支店に来ました。

コトロの説明では、大きな商人ギルドに口座を持てば、そのギルドの支店、契約冒険者酒場等で貯金、引き出しが可能だそうだ。リアルゴールドはルーダリア地方を含む、大陸の東地域なら問題無し、現金持たずに冒険可能!なんか途端に冒険者らしくなってきたよ!


そして、コトロおすすめの目玉アイテムが、クレジットの腕輪。

この腕輪、魔法で情報の入力可能、持ち主の情報、貯金額を刻むことで証書要らずで口座取り扱いの魔法使いさえいれば、いつでも取引可能らしい。

クエスト中に証書の紛失、損傷に気を使わなくて済む上、詐欺事件等の悩みからも解放される。腕に装着すると本人の意思無しでは脱着不能。注意事項は田舎過ぎると取り扱える魔法使いが支店にいない場合があるとのこと。

「腕輪ごと盗むには、腕ごと切り落として、裏魔法使いに解呪を頼まない限り腕から外せません」だって。頼もしい!けど、本気で狙われたら残酷!


商人ギルドの人曰く

「こちらは腕が良い冒険者と言うだけでは所有できないアイテムでございます。実力とともに稼ぎ、財力がなければなかなか所有できません。装着するだけで社会的ステータス、少なくとも弊ギルドでは、かなりの信用を取り付けられます」とのこと。

「便利だし、自尊心をくすぐってくれるけど… 高い!たっか過ぎない? ウッソ村なら土地と上物と一緒に蔵まで建っちゃうよ…」金額にびっくりするリリア、このアイテム購入だけでも今回の貯金はだいぶ減る。とは言え、コトロの言う通り今購入しないと一生買えなくなるかも、思いきりも肝心。



腕輪装着完了のリリア。皆と一緒にギルド支店を出る。

「毎度あり!くれぐれも腕ごと切り落とされませんように」とにこやかな声を背に聞きながら出てくる。


なんか… 何とも言えない優越感! エッヘン!リリアは今日からハイステータスの仲間入りよ!リリアちゃんの腕、見て見て!凄いのよ!エッヘンアッハン!

いつも見飽きた町の色まで今日は明るく見えてくる。

“あら!あなた、あなたも、あなたも、あなたも、クレジットの腕輪無いのね、残念ね!あら!あなた着けてるじゃない!仲間よ!リリアの仲間!いやぁ、仲良くしましょうねぇ!”リリアは何だか町行く人たちにハグして回りたい気分、ウルトラ単純巨乳女。

「さぁ、コトロ、ニャン子、ピョン子、リリアちゃんがご馳走しちゃいます!美味しいお店にレッツゴー!」


足取り軽く和気あいあいと歩き去る四人組。とっても楽しそうな後ろ姿。


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