【14.5話】 ギルドのシステムとリリア
大陸には大小さまざまな冒険者ギルドがある。大きいギルドは大陸で必ず名が通っており、それだけ支部も多く存在する。小さギルドは数名のメンバーで成り立つようだが、傭兵等の即戦力となる集団でもあるので国で認めるギルドを作るには、厳しい基準をクリアしなければならず、小さいギルドだから乱立しているかというとそうではない。毎年査定があり、ギルド内の人材、活動内容等の質が基準を下回ると廃ギルドとなる。
リリアもギルド活動を開始するにあたり知ったことだが、仕事依頼、遺跡、ダンジョン等のクエストは依頼主から個人への指名が無い場合以外、全て冒険者の酒場等で公募、依頼を受けられ、ギルドの大小、有名無名で差がでることはない。冒険者は全てにおいて個人の自由で活動するべきという哲学の元、ギルド間のパワーバランスで仕事独占することは総意に反すると考えられているらしい。
仕事内容、活動内容の範囲に差が出ないのなら、大きなギルドのネームバリューとしがらみの中で活動するか、メリットもデメリットも少ない小さなギルドで自由に活動するかだ。
リリアは性格的に後者。
活動に差がないのであるならとリリアは体験入ギルドを初日で辞め。
“メンバー急募!活動自由、住み込み可、私書箱付き”と書いてあるギルドに行ってみた。
ギルドであり、メンバーになれ、手紙を受け取れるならそれだけで十分、その上住み込み付きなら申し分ない。後は自分でクエストをこなすだけ。完全実力主義とはこのこと。
リリアがそのギルドの建物を訪れると吟遊詩人らしい、少女がカウンター越しに出迎えた。どうやら、このギルドの建物は1階に数席のバーになっていて、二階の空き部屋を使えるらしい。そしてこの少女がギルマスらしい。リリアが入ギルド希望だというと、簡単な説明を受け、書類を書き、あっさり入ギルドが決まった。ビジネスライク、こうでなきゃ。
リリアのギルド契約は以下の通り
冒険者ギルド:ルーダの風
入ギルド費:0
月ギルド費:100G
部屋代(毎月):100G(私書箱込み)
活動:自由(たまに指示がある)
リリア17歳、ギルド・ルーダの風メンバーになりました。




