女神ですよー信者を助けましょうかね
後半ブラックです
苦手な方はブラウザバックを推奨します
はいはいはいみなさんこんにちは
現在、楽しく第二の人生謳歌中の転生女神でーす
なんかねー
おうちにね?帰ってる途中に後ろからプスッと刺されて死んだみたいでねー
それで死んだ後普通、輪廻の輪に入って新しく生まれ変わるはずだったんだけど。
なんか私のことが大好きな(あ、親みたいな感じのね)神様が自分の領地あげるから女神になって!ってあまりにも必死に言うからおっけーしちゃったんだよね(遠い目)
てな感じで女神やりながら世界をのぞいてみたり、信仰の厚い子をいい子いい子したり、精霊たちと遊んだり、夫を拾ったりして人生(女神生)を謳歌してたわけですよ
で・す・が!
「アイリーン・フォン・ランベルト!お前の非道な行いにはもう我慢できん!よってザルバ王国第一王子、エレナート・ド・ザルバの名においてお前との婚約を破棄する!」
このボンクラは何を言っているんですか!
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遡ること30分前
私は今日、とある場所に夫と一緒に来ていました。
そう!学園の卒業パーティーというやつにきていたのです!(いえす!中世!)
色とりどりのシルクが蝶のように舞っていて、精霊たちがその周りをくるくると踊っているのが見えます。
あぁ、かわいい!私の子供達!(私の魔力が固まってできた子達なので実質子供ですよー)
「あ、めがみたまー」
「ほんとだ!おひさしぶりですー」
私に気づいた精霊がわらわらと私によってきて頰をスリスリしてきます
「うふふ、くすくったいですよぉ」
くすぐられているような抱きついているような感じですねぇ、楽し!
「こらこら、あまりくっつきすぎてはいけませんよ、オリジンは僕のだよ?」
すこし唇を尖らせて私を引き寄せるのは夫のアルバートです。
10年ほど前に私が拾ってから、ずっと熱烈に愛を伝えてくれて、つい半年ほど前に私が折れた(押し倒された)のです。
まぁ、私も一目惚れしていたんですけどね、人間とはやはり生きていけません。だから諦めていたのですけど、アルバートは諦めずにずっと探していて、先日ついに打開策が判明し、めでたく結婚という流れになったのです。
「あら、妬いてくれるの?」
「僕は君と出会ってから近づく男みんなに妬いてたよ?」
「ふふ、私もよ。おんなじね」
私がそう笑うとアルバートは腰に回した手をぐっと引き寄せて、ちゅっと額に唇をかすめる。
「あ、アルバート!」
誰が見てるかわからないのに!はしたないですよ!
顔を真っ赤にして、モゴモゴと文句を言うと、
アルバートはかわいいとさらにひきよせる。
「主、なんのためにここちきたのか忘れてないか?」
私の影からぼそぼそと注意してくる、闇の精霊王ルニーカ。
「………楽しすぎて忘れていました」
「ちっ、邪魔したな?」
「早く帰りたいんだよ」
今日は、私の1番の信者の方がここにいるから会いにきたんですよ!
毎日欠かさず神殿に祈りに来ては、国の繁栄と平和を願う子がここ数年いたんですよね。
水鏡越しには見たことがあるんですけど、会うことができてなかったんですが。
本日!ついに!会えるんですよぉぅ!
たしか、名前は
「アイリーン・フォン・ランベルト!」
そう!それです!
……ってなにしてくれちゃってんですか!
ここが冒頭のアレでした。
―――――――――――――
「婚約破棄?なんのことでしょうか、私は存じ上げません。」
「しらを切る気か!やはりお前は薄汚い女狐だったんだな」
穢らわしいと吐き捨てる……なんだっけ?まあいいでしょう。
「殿下ぁ、私怖かったですぅ」
アレの後ろからピンクゴールドのなんかが見えます。女の声もしました。
アレの後ろになんか張り付いてますね。
…………なんかドロドロとしたオーラがあの二人の後ろから見えるんですけど、なんでしょうか。
「オリー、あれ何?」
「あれは負のオーラじゃないか?」
うう、気持ち悪いとルニーカが吐きそうな声音で言う。
え?それって魔物が纏ってるやつですよね?しかもあれ上位の者しか纏えないようなものを人間が纏ってるんですか?
………まぁ、とりあえずシールド貼りますね。私も吐きそうですから。
私はシールドを展開し、目の前の状況に意識を戻す。
「彼女は精霊の恩恵を一身に受ける聖女だ!」
「頭おかしいんですかね?」
「同感だよ」
あら、ついぽろっと出てしまいました。
アルバートが即座に肯定してくれたので安心しました。
でも面倒なことになってしまいましたね。
「貴様か!今口答えしたのは!」
アレが私たちに気づいてしまいました。
えー、あんな気持ち悪いのに話しかけられたくないです。鳥肌もんですよ
「おい、どうか言ってみろ!」
顔を伏せている私を見てどう勘違いしたのかわかりませんが、ドヤ顔をかまして、いきっているご様子。ひねり潰したいですね。
「そんなに死にたいか!わかった、あの女もろとも処刑してやる!」
「黙れ」
「っ!なんだと!」
「いくら弟でも許せんぞ」
あーぁ、アルバートが怒ってしまいました。
―――それもそうですね。アレに勝手に捨てられたんですから、女神の生贄としてマグマに。
私が助けなかったらどうなっていたかわかりません。……あれ?殺意しかわかないですね
ふふ、久しぶりに夫のために頑張っちゃいましょうかね!
私たちは張っていた認識阻害の魔法を解き、前に進み出ました。
まぁ、自分で言うのもなんですが絶世の美男美女ですからね。息を飲む美しさってもんですよ。
さぁ、始めましょうか。パーティーを
「アルバート!なぜ生きている!」
おバカさんはアルバートしか目に入っていないようです。好都合ですが。
アルバートが私と出会うまでのことを話している隙に、おバカさんを観察します。
………うん、魔物の一歩手前まで来てますね。あともう押しっていう感じなくらいです。
「――とまぁ大変な人生だったんだよ。」
あ、終わったようですね。どんな感じでしょうか。
「そんなことがあるわけがないだろう!お前が女神という空想と結婚したなど、ついに幻覚まで見えるようになったか!」
まぬけめ!と笑っていますが目の前にいますよーと言いたいですね
まぁ、とりあえず気づいてもらいましょうか
「ねぇ、アルバート。これは私への宣戦布告と見ていいかしら?」
アルバートにこてりと首をかしげて聞いてみる。
ちらりとおバカさんの方を見てみると、かおを真っ赤にして私をねっとりと見つめてくる。
……気持ち悪い
そもそも貴族とは腹芸ができないといけない人種じゃないんですかね?ましてや王族、アルバートを亡き者にまでしてなろうとした王でしょう?呆れますよ
「私の妻をみないでくれるかな?」
穢れる、と私を抱きついて覆い隠してしまう。
アイリーンに行ったことへの意趣返しがいいスパイスですね。
おバカさんがきぃきぃと騒いでいる間にアイリーンを呼ぶ
「アイリーン、こっちへおいで。」
先程からぽかんとこちらを見ているアイリーンに手招きをして、抱き寄せる。
「泣いてもいいわよ?よく頑張ったわね、私はずっと見ていたのです、今日だってあなたに会いに来たんだもの」
親である公爵に殴られても、学園でいじめられても、おバカさんに貶されても自分の役目を全うしようとひたむきに頑張っていた子を私は見ていたのよ。
でも、女神は安易に人の営みに介入してはいけないから。我慢していたけど、もういいわよね?
「っ」
こんなに静かに自分を殺す子がたくさんいる国なんて滅びて仕舞えばいい。
このために私は頑張ってきたのだから
「黙れ、愚か者め」
床をひび割らせながら、低く言い放つ。
「今までお前の勝手で死んだ者がどれだけいる?女神がお怒りだなんだとほざいておいて、ただ自分の気に食わない、至極まっとうなことを言っていた者たちを生贄と称し殺そうとしてきただけだろう」
「な、なんのことだ」
「へぇ、しら切るんだ」
大した神経だねぇ、とアルバートが呟く
「王子、いいことを教えよう」
私は冷笑を浮かべ言う
「わたしは、知っているんだよ?王家の、いやお前の秘密を」
ーーーーーがながれていないだろう?
「はっ、え?そ、んな」
脂汗をだらだらと垂らし、真っ青になってうろたえる王子。
あぁ楽しい、予定ではもっと遅くするつもりだったんだけど。でも当然の報いたよ?アルバートを、アイリーンを、精霊たちを傷つけたのだから。
ああ、でもまだ終わっていないんだよ。
「アルバート様!助けてください!
私、エレナート王子に脅されていて、助けてくれる人を待っていたんです!」
お前をどん底に落とすまで続くんだよ、これは。
「な、どういうことだ、キャシー!」
「話しかけないでください!」
手を伸ばした王子をパシッと振り払いこちらに駆け寄ってくる、女
アルバートに触れるか触れないかのところでひょいと避けられ、顔面から転んでいた。
「ど、どうして避けるんですか!!!」
痛かったですぅ、と泣く女。
「だって、アレと繋がった子に触りたくないもの」
アルバートが嫌悪と軽蔑を表しながら私に擦り寄る。
その一言で周囲がざわめいた。
それもそうでしょう、未婚の、神に認められていないままで関係を持つなんて罪だものね
「わ、私は無理矢理迫られて、」
「嘘はやめなさいな、言っているでしょう?全部見ていたと」
私は諭すように言うが、違うとずっと言い、アルバートを欲を持った目で見つめる。
………救いようのない痴女ね
「じゃあいいわ、もう自分で言いなさい」
私は手を振って魔法陣を展開する。
女を吊るし上げ、自白させる陣をね
「あなたは何をしにこの学園へ来たの?」
「ゲームに決まってるじゃない!
王子に宰相子息、魔術師団長子息に騎士団長長子息、隣国の王太子に隠しキャラの女神の愛し子、アルバート様!みんなみーんな私を好きになるために生きてるのだから、行ってあげなきゃかわいそうでしょ?」
「で?」
「みんなを攻略しようと思ったのに!アルバート様が全然現れてくれなかったの、一番好きなのに。でも今いる!やっぱり私に愛されたかったんでしょ?やっぱり結ばれる運命だったのよ!」
「王子はいいの?」
「だって、ブスだもん、アルバート様捨てたのこいつだし。でも、いい駒だったなー特別な力が欲しいって行って行ったら精霊持ってきてくれたもん、食べろって言われたから、お料理にして食べ、いぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁああ」
突然断末魔が響き渡る。
女の方を見てみれば顔が燃えていた精霊たちが恐ろしい形相で女をいたぶっていた。
「許さない許さない」
「僕らの兄弟を食ったのか」
「死んでしまえ」
「いや、いたぶってやろう」
「永遠の苦しみを」
「「ふふふふふ」」
いつもニコニコと笑っている精霊がここまで起こっているのを見たことがない。
でも、私もそれは同じ。
「私もお手伝いするわね」
指を鳴らして呪いをかける。
女の魂に輪廻から外され、死ねない体にしておいた。
「ありがとう!」
「どういたしまして、持ってっていいよ」
「うん!」
女と精霊たちがいなくなった。ルニーカが魔力を使っていたから何かしらの檻ができているのだろう。どんなものか知らないけれど。
まぁ、王子の心を壊せたからいいか。
でも決定事項だからこれは言っておかないと。
「この国の精霊は、天界に帰してもらいます。
この国の国民は南の国の国民となりました。戦争をその国に仕掛けようものなら相応の報いを受けてもらいます」
「それじゃあ行こうか、オリー」
「ええ、それでは皆様御機嫌よう」
生きてけるといいですね
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あれからあの国は滅びました。
貴族しかいない国など意味がないですしね。南国の国に殴り込みに行って返り討ちに遭い、隣国に逆に戦争を仕掛けられ国を無くし、働かず自分の人生を嘆きながらのたれ死んでました。
自分勝手に生きていった傍迷惑なものたちの魂は回収していないので今も彷徨い続けているでしょう。
「おかーさまー」
とてててっと駆けてくる愛しい息子の頭を撫でながら私は、皆様に言いたいことが一つあります。
後悔のない人生をお過ごしください
私はいつでも見ておりますから
人気だったら連載したい