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夫婦仲良く異世界転生したので生産を楽しみます  作者: 牧野りせ
転生したら旦那に囲われました
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ギルドを回ろう

お越しいただきありがとうございます。


言ったはずなのにいきなり更新遅れ!申し訳ございません!!(スライディング土下座)

個人的なことですがぎっくり腰やってましたww


この度ブックマークが150達成しました!!

ありがとうございます!50話目指してまだまだ頑張ります!


 今後の予定についてポンポンと会話をしつつ、穏やかに昼食を食べ進めていく。人が作ってくださる料理とはどうしてこうもおいしいのか。


 「ケートスって何だろうと思ったけど癖のない鯉みたい。でもふっくら蒸し煮になっているから歯ごたえはあるのにほろほろでおいしい。魚介類なのね。」


 手元の皿をフォークですくいながら口に運ぶ。


 「白身系の魚ってこと?俺食べたことないなぁ……。」


 「食べてみる?おいしいよ。」


 ナイフで器用に一口大に切分けてからフォークの上に乗せて、じぃっとシンの口の動きを観察する。口内の物を嚥下したのを確認してからフォークを口元に差し出す。


 「はい!」


 「……ん。ん~確かに歯ごたえあるムニエルって感じだな。」


 「ね、ね!おいしいでしょ!……ミノタウロスおいしい?」


 「最初から一口もらうつもりだったでしょ。はい。」


 お返しに柔らかく煮込まれたミノタウロスの肉がスプーンに乗って向けられて、私は何の迷いもなくぱくりと口に含んだ。


 「すごい!溶けた!おいしいね。次はこっちにしよう。」


 パンとサラダにメインも食べ終えて、店から近い商業ギルドへと小道を向かう。


 まだ片手で数えるしか商業区には来ていないがこの街は何度見ても異国感が満載でワクワクしてしまう。それも大好きな人が手を引いてくれるのだから楽しくないはずがない。


 前回は疲れて食事中に寝落ちするといけないから。と、シンに抱き上げられてくぐった商業ギルドの扉を手をつないで進む。


 幸い前回担当してくださった方がこちらに気づいてすぐに寄ってきてくれた。


 「いらっしゃいませ!シン様ロサ様お住まいの調子はいかがでしょうか?」


 「こんにちは。おかげさまで快適ですよ。」


 「こんにちは。先日はお世話になりました。またお願いしますね。」


 「ありがとうございます。どうぞこちらのカウンターにお座りください。」


 案内されてカウンターに腰かけると、女性職員さんがお茶を出してくれた。


 「それで本日はいかがなさいましたか?邸宅の不備とかでしょうか?」


 「建物は問題ありません。実はあの周辺の土地の購入を考えているんです。住んでいる限り周辺の土地は使っている様子がないようなので、できれば買えるだけ買っちゃいたいというか。」


 「買えるだけ?ですか?あの辺りは地価も暴落してて購入する金額自体はお手軽ですが、あそこは農業区なので家屋以外の土地を購入する場合住居以外の使用方法の申請を農林海ギルドへ申請する義務があります。」


 「花卉をしようと思っているので大丈夫だと思います。ちなみに、このあたりの土地は農業以外の使用は禁止ですか?」


 「十年前までは原則農業のみだったんですが、現在は緩和されて住居以外でしたらある程度は認められています。」


 「つまりお店でも構わないんですか?」


 「そうですね。その場合は自己生産物以外を扱うようでしたら、商業ギルドへの開店申請も必要になります。」


 「その場合は開店の段階で申請ですか?それとも建設段階で申請ですか?」


 「建設段階でお願いします。その場合は完成日や開店日はおおよその見込みでかまいません。」


 「わかりました。」


 「では地図をお持ちしますね。少々お待ちください。」


 担当さんは奥の大きな分厚い宅地地図のようなものがたくさん並ぶ棚を探し始めた。


 「ところでロサどれくらい買うつもり?」


 「個人的には見渡せる場所全部買ってみたい。確保さえすれば使い道は色々あるでしょ?せっかく温泉湧いてるからそれも活かしたいし。」


 「温泉ねぇ。そうなると人材もいるんじゃない?」


 「確かに……。スーパー銭湯か離れの立ち並ぶ高級旅館風にしてみたい!」


 「あ~ロサそういうの好きだったよね。」


 「スーパー銭湯は近くになかったから行ったことないけど温泉とか旅館業務なら経験あるから日本式のおもてなしをやりたい!というか私がされたい!」


 「基本は自分ありきなのね。」


 「楽しんでできないことに意味はないと思うのだよ。でも伝手がないからすぐにどうこうはできないなぁ。」


 「ま、ちょっとずつね。」


 そんなことを話していると担当さんが地図を持って戻ってきた。


 「現在こちらは特に申請もありませんので先日購入された屋敷の左右それぞれ3ブロックと道を挟んだ向かい側それぞれ4ブロックの34ブロックあいてます。」


 「ちなみにそれ全部でいくらですか?」


 「全部ですか?」


 カウンターの下から取りだしたのは懐かしき算盤である。


 「大体これくらいですかねぇ。これだけのものをまとめて購入して下さるのでここまでなら下げられるかと。」


 弾かれた玉の数を追っていきながらさらにひかれた数を見てロサは思わず右手を上げた。


 「買った!」


 「全部ですか?」


 驚く担当さんが向かいのシンに目配せするものの、しょうがないと言わんばかりに肩を竦めた。


 「わかりましたこちらは購入申請用紙です。ご一緒に農林海ギルドに出す書類もお渡ししておきます。それからこちらの土地は国の持ち物となりますので、購入には審査が必要です。審査に合格したのちこちらからお知らせをし、入金という運びになります。ちなみに10年後に土地の利用実態調査が国から入ります。この時までに使用が確認されていない土地は国へ返還となりますのでご理解ください。」


 出された書類にどっちが書く?とシンに確認してからロサが申請者として記入した。ちなみにシンが保証人となってくれたのでその場で申請が完了し、農林海ギルドへ出す書類を持ってカウンターをあとにした。


 さ、次は冒険者ギルドに行かなきゃね!



ご覧いただきありがとうございます。


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