ジム編
「どんな風になりたいのですか?」
「ジムで筋トレなんて言ってもムキムキマッチョは嫌なんですよ。
ダイエットみたいな気持ちです。
何て言ったら良いのかなぁ・・・簡単に言えば『あんまり走りたくない』んです。
いえ、ダイエットにはウォーキングやランニングが良い事は承知しています。
だけど・・・あんまり楽しくないじゃないですか、ひたすら走るだけって。
適度に筋トレしながら贅肉を燃やしたいんですよ」
「その考え方は間違ってません。
筋肉はカロリーを消費します。
筋肉をつけることこそが、太りにくい身体を作る事なんです。
ただ・・・ジムで行う事がランニングより楽とは思わないほうが良いと思います。
ジムでも腹筋やスクワットなど、持続力も必要とする厳しい運動もあります。
第一、ジムでも『トレットミル』・・・わかりやすく言うと『ランニングマシーン』を使って走りますからね。
・・・まあ、あなたの大まかな方針はわかりました。
『ダイエット目的のジム通い』ですね?
ちょっと細かく聞かせて下さい。
あなたはどの程度、筋トレしてダイエットをしたいんですか?」
「『どの程度』と言われても・・・表現しにくいですね」
「これは失礼しました。
言い方を変えます。
ここにはインストラクター、ジム通いされている方などが多くいます。
あなたはここにいるどの方と同じくらいに引き締まった身体になりたいですか?」
「あ、そういう意味ですか。
そうですね・・・ダイエットといってもガリガリになりたいんでも、ムキムキになりたいんでもないんですよね。
健康的な体型なら多少脂肪がついてても良いんですよ。
あ、あなたみたいな体型が理想的かな?
いや、失礼な事を言いました。
決してあなたが『脂肪がついている』と言った訳ではないんですよ?」
「いいえ、気にしないで下さい。
・・・そうですか。
『私のような体型が理想的』ですか。
ちょっと照れますね。
私もあなたと同意見です。
程よく引き締まった身体が理想で、あまり筋肉質にはなりたくない・・・ですよね?
そういう事でしたらお任せ下さい。
私には手に負えないトレーニングの方法をお望みの場合、他の専属のインストラクターを探すしかないのですが、あなたの希望でしたら、専属インストラクターは私でも問題なさそうです。
それどころか私でないとあなたの専属にはなれないでしょう。
ではまずこのカプセルの中に入って下さい。
え?『日焼けマシンみたい』ご安心下さい。
ここは日焼けサロンではありません。
このカプセルに入っても一切日焼けはいたしません。
え?『じゃあ酸素カプセルか?』・・・そうですね。
あなたの理想の肉体にするには必要不可欠なカプセルです。
男性のあなたが女性である私のような体つきになるためにはこのカプセルに入っていただかないと・・・」




