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chapter,1 ラビュリントス

この小説はトリップのようなそうでないような、ホラーのような恋愛小説です。

「まじか」


正直舐めていた。嘘だと思っていたから。でもこの目の前に広がる光景は紛れもないホンモノだ。


私の目の前に広がるはボロっボロの学校。


学校の壁は彼方此方塗装が禿げていたり窓にヒビが入っている。ただ……不可解な事に内側からヒビが入っている。内側から何か強い力で割ろうとしたような印象を受けた。


整備されていないグラウンドは石ころが転がり、雑草は生え放題。

置かれている遊具も錆びて茶色く変色している。


これだけでも如何にもと言った風情漂う場所だ。しかも時折風もふいていないというのにブランコがきぃと軋むオプションつき。


これはもしかしなくても察しのいい人はとっくに気がついているだろう。


「おィ、どうしたァ妙寺(みょうじ)


「っ!?」


慌てて後ろを振り返ると男性が4人、女性3人が私に手を振っている。


私に声をかけたのはヤンキーくさい印象を受ける男。


「なーに?早いわね、アンタ。余っ程気合、入ってるのね」


今度はセクシーなお姉さんが長い髪を払いながら笑ってみせる。


「あの、みょうじって?ていうか、どちら様……でしょう」


「あァ?どうした?お前普段から不思議だったけどさらに変だぜ?俺ァ柚木。って、も、もしかしてここ来る前頭でもうったか?病院いくか!?」


ヤンキーなお兄さんがおろおろと私のことを見るが物凄く怖い。


なんじゃこれは。つーかこの面子もしかしてドッキュンな方々しかいないのでは……!!


「つぅ〜かぁ〜マジやばばば!ここ、超ウケる。とりま写メとってついったにあっぷろまじうけ。え〜っとぉ、ゆいめろ廃校舎なう、っとぉ〜!」


ヤンキーこと柚木の次はパシャーパシャーとフラッシュをたきながらギャル子が校舎を背景に裏ピースで小顔写真を撮っている。


ゆいめろて……最近の女子高生怖いですよくわかんねぇよ。


「あー、やっぱゆいお前鬼かわいーなぁ。さっそくふぁぼるわ」


「え〜まじ?やばば星〜」


「つーかまじここ出そうじゃね?べぇわーバイブスあがる」


「たっくんそれな〜」


俺様、ヤンキー、ギャルの次はチャラ男。この面子の中で生きていける気がしないのは私だけだろうか……。

チャラ男はたっくんというのか…そっとしておこう。


「み、妙寺さん…?大丈夫?頭、痛い?私里佳子。わかる?」


黒髪ロングストレート。如何にも委員長といった顔立ちの美少女が顔をのぞき込む。


「あ、えっと……里佳子ちゃん?ありがとう」


「いいえ!だって委員長だもの。当然だよ」


あっ、あ〜!!!???ドッキュンの中にも1人天使はいた!!ありがとう神様!あとやっぱ委員長だ!


「それで、みんなここで何を?」


「やっぱ頭打ったのではないでござるか。心配ですな。私は常乃(ときの)。ちゃんとその小さい脳みそで覚えていて欲しいんですな」


「!!!??」


太めの男の人がやれやれこれだから情弱はと首を降る。


なんすかこいつ情弱ってと怒りが湧く。ドッキュンな面子の中にもオタクの人はいるらしい。故にこれはなんの集まりなのかさらに疑問が出る。


さて、ここでみなさんが感じている疑問にお答えしようう。


自己紹介させてもらうがわたしはホラーゲームが大好きな一般人。無論、記憶喪失ではないしみょうじなまえのような夢小説のデフォルトみたいな名前をしている訳では無い……はず。


つい先程までフリーホラーゲームを漁っていたのだが、面白そうなものを見つけ嬉嬉としてインストールしたのを確実に記憶している。


題名は『アッタッカメント・アリアドネー』。新着順で見たところ、まだダウンロード数が0で其れこそ私がアクセスした瞬間にアップロードされたもののようだ。


『リアルに体験したいあなたへ最高のスリルを。廃校に潜む闇と対峙し駆け抜ける疾走感!迷宮(ラビリンス)と化した校舎を探求し謎を解け!尚、プレイしての苦情は受け付けておりません。心臓の惜しい方はプレイをオススメできません』などという謳い文句のゲームを見てしまったらホラゲー好きな人たちはおっしゃやってやろうじゃねえかと思うだろう血が騒ぐだろう!私もそんなひとりだ。


だがダウンロードしてみて、開いたらこれ。ボロ校舎の目の前に自分がいたのだ。


何を言っているのかわからないと思うが言っておくけど私が一番わけわかんないから。さっきから頬をつねっても痛いし若しかしてこれは本当に夢じゃないのかもしれない。


「で、もしかしてここに……入るの?」


「もしかして、もう既に恐れをなしているんですか?ハッ、幽霊なんて非科学的なもの俺は信じてませんから」


でっ、でたー!!ホラゲーでありがちな科学大好きヒューマン!!理解出来ないものに出会った時「そ、そんな馬鹿な…こんな非科学的なことがあるはずが……!!」とか言っちゃう奴だよ〜。でも案外そういうのが主人公だったりするんだよな。


「で、でもさ…「お、おィもう帰ろうぜ!」


必死に帰ろうと止める私の言葉に被せてきたヤンキー柚木。


「!?」


私はその聞き覚えのある言葉に目を疑う。それ、よく聞く死亡フラグのセリフだよ。


「え〜ゆずぴビビってんの?超ウケる。うちのかれぴっぴは全然ビビってないんですけどぉ」


かれぴっぴ!!!???う、うーんビビるのはしょうがないよな。ここはだってやばそうだもん。


「うっうるせェ!じゃあさっさといってこいよブス!」


「はぁ〜?ブスとかイミフなんですけど。まじTBS。いこ、たっくん」


「ゆずーお前でもゆいのことブスとかいうときれっかんな。ビッグバンテラおこサンシャインビーナスバベルキレキレマスターだわ」


「じゃあお前ら言ってこいよォ!10分後くらいにも行ってやる!」


柚木がそういうと2人は腕を組みながらさっさと学校の中に入っていく。


くそ、止められなかった。ていうかここ、ほんとになんか出そう。私がダウンロードしたのホラーゲームだし、出ないはずないんだけど。


「みょーじ、アンタほんとに記憶ないの?」


セクシーなお姉さんが私のおでこに触れながら心配そうに顔をのぞき込む。


「え?う、うん……そうかも」


「じゃあ改めて言っとくわ。アタシは萌木。同級生よ」


「よ、宜しくね萌木ちゃん。すごくセクシーだから年上かと」


「んふ、良く言われるわ。ま、でも確かにペッタンコのアンタよりは大人っぽいと思うわ」


「ぺっ、ぺったん!!??」


「あっは、ごめ「きゃああぁぁぁあああァァあぁあぁあ!!??」


10分も立たないうちにゆいめろの悲鳴が響き渡った。

尋常ではないその叫びに、残る6人にも俄に緊張が走る。


「お、おィ……やばいんじゃねェ?たっ、助けに行くぞお前らァ!」


「馬鹿馬鹿しい。どうせゆいが虫か何かに驚いた声でしょう。あの女は虫が大の苦手だ」


「拙者気が進まないでござるが…致し方ないようですな。しかしあの女昔から問題ばかりこれだからDQNは……」


焦る柚木に対し冷たい2人。2人は全く霊だとかそういう可能性を微塵も考慮していないらしい。


まあ普通は幽霊なんて信じていないのだろうが。そして3人は嫌々中へと入っていく。これは私たちも入らなくてはならないのだろうか。


「あの、刀利くん。私たちは……」


どうやら科学大好きヒューマンは刀利というらしい。里佳子は不安げに彼を上目遣いで見つめる。


「いや、君たちは危ないから残っていてください。俺たちは直ぐに戻ってくる」


そういうと彼は振り返らず廃校舎に消えていく。


ここで状況を整理したい。

現時点ここにいるのは男4人女3人合計7人だ。


男はヤンキーの柚木、チャラ男のたっくん(?)、科学大好き人間の刀利、オタクの常乃。


女は委員長の里佳子、セクシーお姉さんの萌木、ギャル子のゆいだ。


まず間違いなくゆい、又はたっくんは逝ったかなにかに遭遇しただろう。そうなれば……


「ねぇ、里佳子ちゃん…萌木ちゃん…いいの?」


「う、うーん……そうよね。やっぱり妙寺ちゃんもそう思う?」


「アタシもちょっと不安ね。アイツら童貞だし使えないし」


「どっ!?そ、それ関係ないよね萌木ちゃん!?わ、わたしここ、嫌な予感がするの」


「嫌な予感?」


2人は顔を見合わせ眉を寄せる。


「うん」


嫌な予感、それはこれがホラーゲームだから。絶対に何かがここには居る。


「やっぱり追いかけよう。今なら多分間に合うかも知れない」


意を決して彼女たちに伝える。ここがゲームの世界かもしれないだとか死んでしまうかもなんて言っていられない。人として誰かを見捨てることはできないそれだけだ。


「妙寺さん……わかった。いきましょう。いいかな、萌木さん」


「オーケー。妙寺の言うことは嫌に当たるのよね。信用するわ」


玄関まで着くと崩れたアスファルトの隙間から雑草が生え放題。何故かガラスも混じっている。


押戸式の扉を開け、中に入る。靴棚が並ぶそこは普通の学校としか言えない。一体彼らは何故ここに来たのか。そういえば聞いていなかったことを思い出す、


「ねえ、なんでここに来たの?」


「え、なんでって……ここ、私たちの母校だよ」


「母校?」


「アンタやっぱ記憶喪失?それにしもまだ、そんなに立っていないのにこんなに荒れ果ててんのね。ここは小学校と中学校が人口減少のために一緒になっている学校だった。アタシたちはここに、高校三年の今思い出にって来たワケ」


改めて自分の服装を見下ろすとセーラー服だ。そういえばなにか装備していないだろうか。


肩にかけていたバッグを開けると懐中電灯が入っている。幸い買ってきたばかりの電池も束になって入っている。


「あ、わたし懐中電灯持ってるみたい」


「私もよ妙寺さん。みんな1個ずつ持ってくる予定だったじゃない」


「そ、そうだっけ?」


「そーよ。さ、早く探してここから出るわよー」


「そうだね」


一歩踏み出すとジャリ、と細かいガラスの破片を踏む。やはり先程からこの破片がきになる。


あたりを見渡すとひしゃげた傘、ボロボロのバットも転がっている。


「ねえ、これ…」


里佳子に声をかけると彼女も不思議そうな顔でそれを見る。


「変ね。傘立てはあそこよ。こんな入口に何個も転がってるなんて…まるで何かに叩きつけたみたいな……」


そう言って私たちが傘に近づいた時だった。


きぃ、きぃ。

突然音を立てて扉が閉まる。


「!?」


慌てて近づき引っ張るもびくともし無い。何か特別な力で押さえつけられているのを感じる。そしてふと顔を上げて気がつく。扉の上の部分はガラスになっているのだがそこに微かなヒビが入っている。


まさか……


「ね、ねえ……これ、まさか……」


「や、やめて妙寺さん……そんなはず……!!」


これは閉じた扉を何とかして開けようと扉に物をぶつけた跡なのではないか、無言のうちに2人はそれを理解してしまった。


そして目線を下げた先に、先程まで気が付かなかったものがある。赤黒くこびり付いたこれは、扉を開けようとしたのか血だらけの指でなぞった様な跡がついていた。


ゾッと背筋が凍る。人が血だらけになるだけの何かが……此処には居る。もしくは何かがあったと証明されてしまった。


扉閉じたからって逃げないとか意味わかんない窓開けて逃げろよなんて笑っていた自分よ、馬鹿。幽霊が簡単に扉開けたくらいで逃がしてくれるはず無いじゃない。それなら誰だってそうする。私もそうする。


まあここまでは予想していなかった訳ではない。大丈夫、焦るな私。


だが実際コントローラーを操作するのと動くのは違う。此処でのゲームオーバーは即ち死に直結する。コンティニューなど無いのだ。


「アンタたち…ちょっとアタシ思い出したんだけど、いい?」


「え?」


それまで黙っていた萌木は二の腕を摩りながら青ざめた顔をしている。


「……迷宮遊戯(ラビュリントス・ゲーム)


「ラビュリントスゲーム?」


首を傾げる私に対し里佳子はハッとした顔でぶるぶると震え始める。


「嘘、だってこれは……これは!!」


「此処に時間の概念は無い。出られるまで時は動き出さない……ミノタウロスから逃げろ、だったわよね」


ミノタウロスって、確か神話の半人半牛だったような……。


「なにそれ?」


「あ、のね…これは、このゲームは……っ!?」


突如里佳子は口を抑える。シン、と静まった玄関になにものかの息遣いが木霊する。


はあ、はあ、という息遣い。そしてむっとするような匂いとぼたぼたと何かが垂れるような音。


獣のようなその息遣いは明らかにさきほど入っていった5人のものではない。

私たちは静かに靴箱の影へと隠れる。見つかってはならないと全神経が警鐘を発していた。


私たち3人は身を寄せあい抱きしめ合う。里佳子はガタガタと可哀想になるくらいに震えており、萌木は自分がなんとかしなくてはと気を張っているのか鋭い目つきなのは変わらないが微かに足が震えていた。


荒い息遣いの獣はやがて何処かへ行ってしまう。


「不味いわ。これがあのゲームだとするなら、ミノタウロスを倒すか出口を見つけるしかない。ここが開かないなら体育館から。若しくはここの鍵を手に入れる他ないわ」


「でも、ほかの5人は……」


「ごめんね、妙寺。でもこれ、ほかのヤツらを気にしてる暇なんてないかもしれない。気を緩めると…………死ぬわよ」


萌木の言葉に里佳子は身をすくめる。


「……わかった。ここに書きおきしていこう。きたら名前を書くこと、此処に定期的にくることを書こう」


私は鞄から紙を取り出しペンで扉があかないことや実情をかいつまんで書く。それを扉にマスキングテープで貼り付けた。


「じゃあいきましょう」


「ご、ごめんなさい二人とも。私もしっかりしなきゃいけないのに震えが止まらなくて」


「しょうがないわよ。ね、妙寺」


「そうだね。みんな怖いし、しょうがないことだよ」


なるべく音を立てないように廊下を歩く。廊下は彼方此方汚れており、土が落ちていたりする。私たち以外にも人通りがあったらしくそれ程ほこりがたまっている印象は受けない。


「ここからどうする?」


私の問に2人は微妙な顔を見せる。矢張り具体的な策は何も無いのだろう。


「取り敢えず鍵を探したいわね。玄関の鍵、または体育館の鍵」


「そっ、そうだね!でもその二つとももしかしたら職員室にあるんじゃないかな?」


「成程職員室…何処にあるかわかる?」


「ええ、丁度ここから真っ直ぐ行った突き当たりのところよ。あいてればの話だけど」


靴棚の影から出て先程まで何かがいた所を照らすとなにか液体が落ちている。


しゃがみこんでみると異臭がする触ってみると粘り気がある。


「もしかして、これ」


「ええ、これ…きっとさっきの『なにか』のものね。唾液のようにも見えるわ……でも、なんでこんな……」


萌木や里佳子は何かを知っていそうだったが、先程の出来事があってから固く口を閉ざしている。よほどの事があったのだろう。あとで時間をおいて聞くしかない。


それから突き当たりを目指し歩いていた時だった。張り詰めていた緊張の糸を更に締めるような音。


ぽた、ぽた……と水滴が床に落ちるような音がする。先程の怪物ではないのは分かるが一体何の音なのだろう。


「??」


私は首を傾げその音のする方を指さす。


「そっちは職員室じゃないわ。まっすぐ行けば職員室、左にそれると図書室よ。どうする?それを確認してから行く?」


「そ、そのほうがいいと思います。何があるかわからないし……」


職員室の前に左へ曲がり、進んでいく。ぽたり、ぽたりと水滴の音は大きくなる。先程の何かがいた時の垂れる音とは違うようだ。


ライトを照らして辺りを見渡す。するとそこには……胸に大きな穴が二つ開いた死体が無残にも転がっていた。壁に若干もたれかかるようになっていた為、体から血が滴っていたようだ。


「な、に……これ、いや、いやぁ!」


里佳子は死体を見て両手で顔を隠しよろよろと後ろに下がる。そして一目散に走っていく。


「!?ま、まって里佳子!妙寺!後で玄関に行くわ!私追いかけてくる!」


「え!?あ、えー…………い、いってしまった……単独行動のターンか」


里佳子は凄惨な死体に遭遇したショックなのか走っていってしまった。萌木もそれを追ってしまったし……ここは私が調べよう。


死体を注意深く見ると胸に穿たれた穴は丸く突き抜けているのが伺えた。

男がもたれかかっている壁が見えてしまっている。もっとも突き抜けたそこも血で真っ赤になっているが。


手首に触れるとまだかすかに暖かい。もしかしたら私たちが来る直前に死んだのかも知れない。


腹は何かに食いちぎられたように肉が乱暴にむしり取られてる。内臓も外にだらりと露出していた。


倒れているのは男。だがチャラ男ではないし二人の知り合いでもないようだ。

肌は浅黒くスキンヘッドで剃りこみを入れている。顔は引き攣ったような表情で目は恐怖に見開かれている。私は手を合わせ彼の目をそっと閉じた。


腰にはごついシルバーの飾りがついたチェーンその先をたどるとバタフライナイフが入っている。


「な、ナイフ!?なんでこの人のポケットからナイフが……一応持っていった方がいいかも。何が起きるかわからないし幽霊にナイフ効くかわからないけど」


刃を出すと血がついているようだ。血のついたバタフライナイフを手に入れた。

他にもなにかないか見ると男の傍にくしゃくしゃになった紙が落ちている。


『〇月〇日。…………をした。隠れ家に…い……仲間が言…ので廃校に……。それが間………った。ここには……………がいる。もうダメかもしれない。母さん…父さん許し……』


所々血がにじんでいてうまく読めない。ホラーでよくありがちな虫食い文字りおそらくここには化物がいるとかそういう事だろう。だが、化物の名前かもしれない。読めたら良かったのだが……一応持っていこう。


鞄の中に紙をしまいすぐ取り出せる様胸ポケットにバタフライナイフをしまった。


これで今回分かってしまった。この廃校舎には『なにか』が、居る。闇の中に荒い息遣いと共に現れるそれは完璧に私たちに害なす存在であることは確かだ。


このゲームはいつ終わるのか、私はどうしてここにいるのか疑問は尽きないが……一先ずはここをいち早く出なければ…。決意を新たに、職員室へと歩を進める。



乙女ゲーム脳なので出てくる男キャラほぼ全員にエンディング考えながら書きます。


ホラーゲーム全般大好きなのですがホラーで恋愛ってあんまりなくね?ないなら書くわということで書きました。ホラーゲームのネタに気づいた方、友達になりましょう。よろしくお願いします。

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