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カウント5
---- High school girl side ---------------
私はその光景を珍しいと感じた。
「…あぁ、わかった」
目の前の彼は部屋の隅で携帯電話に出ている。その光景を新鮮と感じた。私が知る限り彼がスマホを電話として使っている様を見たことがなかった。
彼の家で生活するようになってから五ヶ月ぐらい経っただろうか?
その間電話をつかっていなかったと改めて思うと不思議な話だ。
五ヶ月…気づけばそんなに長く彼の部屋に居座っていながら彼のことを全く知らずに居た。
長身の彼は電話の最中私の方を何度か見てくる。
見た目二十代の彼、名前は"的場"という。それ以上彼のこと私は知らない。
私は五ヶ月前”神待ち”という行為を行った。
良くある話だ。高校に入ってから親と不仲となり、口喧嘩を経て家出をした。無計画で行く当てもなく、途方に暮れていた私は噂に聞いていた神待ちという行為に出た。半ば自暴自棄だった。
教室でそういうことをしていると話しているクラスメイトがいた。私が連んでいるグループでもなく彼女自体良く思っていなかったけれど、その話はなんとなく記憶に残っていた。
思い出してライフラインの一つであるスマホで検索したら簡単に引っかかった。




