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胸の傷と心の傷  作者: 乙女一世
62/100

第62話:事故の知らせ

なんとか、両家にご挨拶を済ませた私たちは、


次の休みには、結婚式場を回りました。


運良く中華街に近いホテルの2ケ月後の日曜日が、


キャンセルで空いていました。


ラッキーとばかりに、すぐに予約を入れました。


メルパルクなどの公共施設よりは、費用は高くなりますが、


もうそんなことは言っていられません。


式場が決まると、色々と決めなければならない事が、沢山出てきます。


また、打ち合わせのために、何度となく通わなくてはなりません。


これからの休みの日は、忙しい日々が続きそうです。


また、結婚を完全に許してもらったわけではないので、出来る限り


隆志の実家にも行って、分かってもらうようにしなければなりません。


そのうえで、私の家族ともお会いして頂いて、


結納の話にもっていかなくては・・・。


そんなこんなで、毎日のように、結婚式の話をしている私たちでしたが、


ある朝、引き出物の事で、口喧嘩をしてしまいました。


そして、隆志は、職場が遠くなった分少し早く、


無言のまま仕事に出掛けました。


私は、「あーかんべー」で、送り出しました。


私も少し遅れて、いつものように出勤しました。


仕事も、ほとんど誰にも聞くことも無くこなせるようになり、余裕が出来ました。


山口さんや西田さんとも、なんとか波風なく接していました。


お昼休みになり、いつものように、みんなの居る食堂に行きました。


セルフサービスで、A定食を取り、仲間の居るテーブルに着くと、


池田さんが居ないのに気が付きました。


「池田さんは、今日お休み?」


池田さんと仲の良い小林さんが返事をしてくれました。


『管理の中村さんと会わなかった?』


「うん。会わなかったよ。」


『さっきまで、ここで話してたんだけど、中根が事故ったんだってさ。


クレーンで吊っていた物の下敷きになって、


もしかしたら死んだかもしれないって。


中村さん真っ青になって、電話してたよ。


それで、池田が何を思ったのか、中村さんと一緒に、


中根の工場に行っちゃったよ。』


「うそっ! うそだよ、そんなの!」


私は、目の前が真っ白になりました。


(つづく)(登場する人物・団体・場所の名前、名称は架空のものです。)


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