表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
胸の傷と心の傷  作者: 乙女一世
46/100

第46話:私のこだわり

私たちは、バイクで、隆志のアパートに向かいました。


『そこの2階。』


「ここがそうなんだ。 結構古いよね。 あ〜、ごめん。」


『うん。でも家賃安いんだ。ちょっと待ってて、荷物、取ってくるから。』


隆志は、階段を上がり部屋に入って行きました。


私は、少し外で待っていたのですが、なんか気になって、こっそり入っちゃいました。


すると、部屋の中は、ふとんが引きっぱなしで、本や服が散らばっていて、


足の踏み場が無いというのは、このことかという状態です。


「何この本?・・・きゃーエッチー。


わーっ! これも。 これも。 みんなHな本だー。」


『なんだよ! 待っててって言ったじゃんか。』


「なるほどね〜。別に平気だよ。隆志はスケベだって分ってるからさ。


あっ!レンタルビデオ店の袋だ! 何借りたの?

 

どれどれ・・・うっ! 」


彼は、慌てて袋を取り上げました。


『男なんだから、しょうがないだろー。恋人なんて、居なかったし。


もてる遥には、俺の気持ちなんて分からねーよ。』


「ごめ〜ん。傷つけちゃった?」


『そう、傷ついたよー。だからさー。』


彼は、私に抱き着いて来ました。


「もー、やーだ。こんな本の上じゃ。それに、汗かいてるし。」


『そんなの、どうでもいいよー。』


「ちょっとー、ダメだってばー・・・。」


結局、彼は止まらなくなって、最後まですることに・・・。


なんか、彼は、Hの為に同棲したいのかな?

 

と、ちょっと不安な気持ちにもなりました。


「ね〜、ほんとに赤ちゃん出来たらどうするつもり?」


『だから、僕は、欲しいんだってば。』


「そんなこと言ったって・・・。」



回りも暗くなった頃に、彼のアパートを出て、


途中で、らーめんを食べて、私のアパートに戻ってきました。


汗をかいていたので、すぐに私はお風呂に入ることにしました。


私が、お風呂から出て来ると、後ろから、


彼が「ギャーオ〜。」とふざけて、飛び付いて来ました。


見てみると、頭に私のパンツをかぶって、「宇宙人襲来!」とか言っていました。


「もー何してんのよー。勝手にタンス開けないでよ。」


『違うよ! あそこ。』


彼が指差したのは、昨日の朝、部屋に吊るした、洗濯ハンガーでした。


ブラとショーツだけ、4つずつ干してありました。


『だけど、4つとも色が違うよね。ピンクにブルーに、グリーンにオレンジ。


それぞれデザインも違うし、なんか高そうだよね。』


「しまったー。何で今まで干してあったことに、気づかなかったんだろう? 


恥ずかしー・・・。


えっ? 値段? あ〜うん。ちょっと高いよ。


胸がこんなになったからだと思うんだけど、下着にこだわるようになって、


ブランドの服とかには興味ないんだけど、下着は、人よりも少しでも可愛い物、


きれいな物を着けたくて、お金掛けちゃってるの。


見られたくない傷を隠したい気持ち、


それを何とかおぎないたい気持ちが、そうさせるのかも。」


『なんとなく、気持ち分かるよ。』


「ありがとう・・・。」


『でも、これなんか、セクシーっぽくて、いいよね〜。』


「ちょっとー、せっかく洗濯したのにー、返してよ!」


『ほかには、どんなの有るの? ひもパンとかは?』


「調子に乗るなよー。 でも、友達に貰ったのが有ったかな?」


『見たい!見たい! 遥のひもパン姿見たーイ!』


「そんなの、はかないし、どこか行っちゃったよ。」


『じゃー、俺が探すよ! このタンスだよねー。』


「ちょっとー、やめてよー。信じらんない! 普通、タンス開けるか?」


『でも、どこだか分かんないんでしょ? それじゃ〜。』


「分かったよ。ちょっと待って・・・。」


次の展開が、想像ついていたので、どこかに行っちゃったと、言ったのですが、


出さない訳に行かなくなり、「有ったよ。」と告げると、結局、はかされることに・・・。


奥の部屋で着替えて、下着姿で出て行くと、恥ずかしがる私をじっと見て、


『お尻、丸出しじゃん!そんな子はおしおきだよー。』とか、言って襲ってきました。


嫌がる私の抵抗虚しく、また、されてしまった私。


でも、いったい彼は日に何度すれば、気が済むのだろう?


今まで恋人がいなかったことの反動?


こんなことを、毎日繰り返していたら、そのうち私とのHに飽きて、


もしかして、私のことを早く飽きてしまうかもしれないなーと、不安を感じてしまいました。



(つづく)(登場する人物・団体・場所の名前、名称は架空のものです。)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ