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胸の傷と心の傷  作者: 乙女一世
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第15話:いじめ

「何で、池田君辞めちゃうの?」


私は驚いて、小林君に聞き返しました。

 

『なんか、いじめに遭ってるみたいだよ。』と、小林君。


「えー、どーして?」


『詳しい事は分からないよ。心配なら、TELすればいいじゃん。』


「えっ! 私が?」


『池田は、青山さんのこと好きみたいだから、


相談に乗ってあげれば、喜ぶんじゃねえの?』


「あ〜・・・。」


そんな話をしていたら、地域管理者の中村さんが、やって来ました。


『青山さん、この前のバイク通勤の件、OKだから。


ただし、入門証が変わるから、正規の物が出来るまで、これを見せて入って。』


「ワー、ヤッター、バイク通勤できる〜。」


うかれた私をしりめに、小林君が、池田君の事を聞きはじめた。


すると中村さんは、『現場の係長と話をしているところだから、今は、何も言えない。」


と言い、他の伝達事項の話を始めました。



午後の仕事も、北村さんに教えてもらいながら、難なく終わる事が出来きました。


私は、北村さんの優しい笑顔が好きになり、


「明日も一緒にお仕事が出来るといいなー。」と、思いました。



仕事が終わり、更衣室を出ると、中根君が待っていました。


『青山さん、池田の事、気になるんだったら、一緒に奴の家に行かない?』


中根君が、そんな事を言い出すとは、思っていなかった私は、返事に困り


「電話してみるから、それはいいかな・・・」と。


私は、正直、家に行くほど、気にしていたわけでもなく、


電話もしようとは、本気で考えていませんでした。


帰り道に中根君と、色々話をしていて、池田君や私の事を自分の事の様に


心配している中根君に後押しされ、私は家に着くと、池田君に電話をすることに・・・。


「もしも〜池田君〜 青山です。 みんな心配してるよ! どーしたの?」


『俺のこと好きでもないのに、迷惑なんじゃなかったっけ?』


「あっ。あの時は、ごめん。ついうっかり・・・。」


『青山にふられたから、仕事する気無くなっちゃってさ。』


「えっ! そうなの? 私のせい?」


『ば〜か。 ふられたから、確かに青山の前に顔は出せないけど、


仕事行かない理由には、なんねえよ。そんなの。』


「えっ・・それじゃー?」


『社員が何にも、教えてくれないんだ。何をすればいいのか、いくら聞いても、


シカトされちゃって。


訳わかんねーよ! だから、中村さんに言ったら


連絡するまで、家で待機しててくれって言われて・・・。』


「そーなんだ・・・。」



(つづく)(登場する人物・団体・場所の名前、名称は架空のものです。)

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