剣斗対友希 ①
『では、二試合目に出る人はバトル場で準備してください!』
俺達は一敗している・・・ここで俺が負けたら終わりか・・・
「準備はいいですか?」
アシスタントの人が聞く
「はいっ!」
そしてアナウンスが
『では準備が出来ました!では真田友希選手対宮本剣斗選手。第二試合目!』
『3・2・・1・・・』
カーンッ!
『ファイト!』
(先手必勝だ!!)
俺は、思いっきり走っていった。しかしいつもより遅い。属性のせいか!?
「ふふふ。遅いですよ」
ダンッ!
相手は勢いよくこっちに向かってきた
ドスッ!
峰の方で腹を殴ってきたが。それほど痛みを感じない。これも属性のおかげか・・・・
俺は一旦距離を取る
(ちくしょう!まだこのゲームがよく分からねぇ!)
特技『心眼』発動
「それはこちらもですよ?」
!!
俺の心を読みやがったか
「ふふふ。これであなたの攻撃は見切れます。さぁ?どうします?」
いちいち癇に障る野郎だ・・・
ダンッ!
また剣斗が地を蹴って距離を縮めてきた
下から、振り上げてきた。
(下かっ!)
俺は天照でガードしようとしたが、
ガスッ!!
上から剣斗の肘が振ってきた
(いって~!)
「そうです!もっと苦しみなさい!」
くそっ!
『もう頭にきたのじゃ!!貴様の体使わしてもらうぞよ!』
(え?どういう事だ?)
武器スキル『憑依<天照>』発動
ジュワアァァ!!!
うっ!体が熱い!良く見ると俺の体からマグマみたいなのが出てる・・・何でだ!?
『それはわらわの力だからじゃ』
って誰だてめぇー!!
俺の心に聞こえる声だ。やばい!体の感覚が無くなってきた。
ダンッ!
また剣斗が距離を詰めてきた
『貴様はあやつが刀を振ってきた場所を思うのじゃ!いいな?』
そんなん知るかって刀が来たし!
右から!
ガキィン!
あれ?俺、天照を左手に持って刀受け止めてる・・・・
ドゴンッ!
感覚の無い俺の右手が剣斗のみぞおちを殴っていた
『気に入った!貴様の体ここだけ使わしてもらうぞよ!』
何言ってんだ?だから誰だ・・おめ・・・
俺はとうとう意識も無くなった
ー??視点ー
うむ、やはりこの身体は使いやすいぞよ
レベル1にも関わらずこの力・・・天晴れじゃ!
「はぁ・・はぁ・・ちっくしょーーっ!!!」
もうこやつの理性は無いか・・・殺しては駄目なのじゃな・・・なら!
武器スキル『熔鉄』発動
ジュワアアァァ!!
「ぎ、ギャアアアァァァ!!!」
溶けていた鉄がこやつの身体を包む
「わ、分かった降参だーーー!!」
ふっ。やはりわらわは最きょ・・・
ズバンッ!!
「な~んて。嘘ですよ?しかしこれから本気を出します」
!!!
熔鉄を切った!?これは面白そうじゃな
友希に宿った何かと本気の宮本剣斗。果たしてどちらが勝つのか?
「何かとは何じゃ!何かとは!!!」