No.67 神の島 ラトゥーザ島
ジゾ坊の船に乗せてもらい3日
ビビア王の住まう島「ラトゥーザ島」に到着した
北側にビビア王家の住まう大きな城を構え、
城から島の最南端まで長城が続く
長城の中間地点と最南端に大きな見張り台らしい建造物がある
長城の城下には民家や商店、協会などが所狭しと入り乱れている
ジゾ坊「着いたよ!ラトゥーザ島だよ!」
ユーム「ここがビビア王の住まうラトゥーザ島か!
初めて来たよ!」
ユームは城下町を見渡し、巨大な長城を見上げて興奮気味に言った
リーナ「凄いわね!この長城、どれほどの距離があるのかしら!?」
長城の基礎部分は、所々アーチ状になっており、
長城の東西の町が繋がっている
ジゾ坊「結構長いよね!長城の通路は許可された人以外は立ち入りが出来ないから、勝手に入らないようにね!」
ジゾ坊が長城を指差しながら注意を促す
ジゾ坊「それじゃあ、僕はキングさんの所へ戻るから!
ユーム達も西の大陸へ気をつけて行ってね!またね!」
ニコやかで、朗らかな気分にさせてくれるジゾ坊は、
笑顔で手を振りながら長城へ登る階段へと向かって行く
ブンブン「西の大陸へ行く船をまず探さないとな!」
ユーム「そうだね!町の観光もしてみたいしね!」
リーナ「ブンブンはまずご飯でしょ?」
リーナが笑いを誘う
「おーーいっ!ユームじゃねぇーか!?」
どこからか大きな声がユームを呼ぶ
ユーム「ん?どこだろ?」
ユームは首を横に振り、周りを見渡し、声の主を探す
「上だよ!上っ!」
声の主が、長城の最南端の見張り台らしい建造物の大きな開口部から顔を覗けている
ユーム「あっ!マルロ将軍!!」
驚いた顔で序列称号6位のマルロ将軍を見つけるユーム
マルロ将軍「こんな所で何してるんだ?
まぁ良い!今から下へ迎えを寄越すから、ここまで上がってこい!」
数分後。
長城へ続く階段下まで、やせ細った、目のまん丸なチョビ髭の男が現れた
ユーム「わぁ!セバスチャンさん!お久しぶりです!」
セバスチャン「ユームくん、大きくなったね。
マルロ将軍が呼んでるから、上へおいで。
仲間のみなさんも、さぁ、どうぞご一緒に」
チョビ髭のセバスチャンが落ち着いた声でエスコートしてくれる
ブンブン「リーナ、キュカン、マルロ将軍の副官のセバスチャンだぜ」
リーナ「マルロ将軍の副官...!」
ひょろひょろなセバスチャンを見て驚くリーナ
マルロ将軍の所まで階段を登る一同、
数分後
ようやくマルロ将軍の居る見張り台まで到着する
マルロ将軍「久しぶりだなユームとブンブン、可愛いお姉ちゃん連れての旅か?憎いのぉ!」
ワインを片手に無造作な口髭顎髭をはやした鎧を身にまとったマルロ将軍が言う
マルロ将軍「むむむ。おめぇ、バルフームじゃねぇか。
東の大陸の守護神獣が、どうして大陸から出て来てんだよ」
目を丸くしてキュカンを覗き込むマルロ将軍
キュカン「マルロ、久しぶりだね。
今はユーム達と旅をしてるんだよ。
大戦争が始まったら、僕は東の大陸へ帰るけどね。
力はその時まで温存してるよ。
今はユーム達との旅を楽しむんだ。
ギャビもナギもフレディーも許してくれたから大丈夫だよ。」
マルロ将軍「バルフームが大陸から出るなんて。
こんな珍しい事もあるもんだな。
で、ユーム、どうしてラトゥーザ島に来てんだ?」
ユームは西の大陸から旅を始め、東の大陸へ行き、海で海賊に襲われ、ジゾ坊に助けられた経緯を話した
マルロ将軍「はっはっはっ!
助けてくれたのがジゾ坊で良かったなっ!
うちのセバスチャンに助けられてたら全滅だったなっ!」
大口を開けて笑うマルロ将軍
セバスチャン「そうですね。私が助けて貰う立場ですので笑 いかんせ、私、戦闘能力皆無ですので!あははっ!」
真面目そうなセバスチャンも軽快に笑う
リーナ「…!?えっ!セバスチャンさん、マルロ将軍の副官なのに戦闘能力が無いのですか?!?」
リーナが目を丸くして質問した
セバスチャン「はい。私は一切戦闘出来ません。
多分、戦場へ全副官が出揃えば、
私がいの一番に殺されますね!絶対にっ!」
セバスチャンは笑う
マルロ将軍「はっはっはっ!
セバスチャンの能力は(ソムリエ)だからなっ!
俺に美味い酒を作る為だけに存在しておる!はっはっはっ!」
リーナ「!?えっ!?そんな事ありえますか?!」
リーナは更に驚く
セバスチャン「私は、お茶係ですよ。
マルロ将軍は部隊を持ちません。
私はお茶係。
要するに、マルロ将軍は1人で攻守の全てをこなします笑 私を守りながら笑」
セバスチャンは笑いながら、真面目に言う
マルロ将軍「セバスチャンが死んでしまったら困るからなっ!美味い酒が飲めなくなる!はっはっはっ!」
マルロ将軍も至って真面目に笑う
ユーム「セバスチャンさんは、お酒だけじゃなくて、どんな飲み物もとても美味しく振舞ってくれるんだ!」
ユームが興奮気味にリーナへ説明する
リーナ「...副官...とは.....」
リーナは混乱している
マルロ将軍「さぁ!お茶会だっ!
セバスチャンっ!美味い酒と美味い茶を振る舞えっ!」
マルロは酒が飲みたいだけである
セバスチャン「YES!SIR!!」
セバスチャンは張り切ってお茶会をスタートさせる
ブンブン「仕事とか無いのかよこの人...」
マルロ将軍の自由奔放さに呆れるブンブン
豪華な食事と美味しいお酒、お茶が並び本当にお茶会がスタートした




