No.66 小人の島
小人のおじいさん「おーい…つんつん…おーい…つんつん…」
小人のおじいさんがユームのほっぺたを木の棒で突っついている
ユーム「…う…うーん、ここは…?」
ユームが目を覚ます
ユーム「みんな!起きて!助かったよ!」
ユームがブンブン達の肩を揺すりながら起こす
小人のおじいさん「おー、生きとったか!」
満面の笑みの小人のおじいさん
ブンブン「助かった…小人族か…ここは?」
小人のおじいさん「ここは小人族の島、アーブル島じゃよ」
ユーム「アーブル島?初めて聞く名前の島だね、おじいさん、ありがとう!」
小人のおじいさん「ワシの名はトットじゃ。
とりあえず、ワシらの村までおいで。
村で少し休むと良い」
トットじいさんに連れられ、
島中央にある村へとたどり着いた
リーナ「小人の村って初めて!家も全部小さいのね!」
リーナが村を見渡しながら言う
ブンブン「でも、あそこに大きい家があるぜ。
俺たちみたいな普通サイズの民族も居るのか?」
中央にある大きな家を指指してブンブンが問う
トットじいさん「あぁ、あれはワシの息子の家じゃ。
息子と言っても血は繋がっておらん。
ある日、赤ちゃんがお前達のように漂着しての。ワシらで一生懸命育てたんじゃ。
自慢の息子じゃよ、ほっほっほっ」
トットじいさんは嬉しそうに言った
トットじいさん「ちょうど今、息子が里帰りしてくれとってな。
おーい!ジゾ坊!ジゾ坊やっ!」
トットじいさんが大きな家に向かって息子を呼ぶと大きな、
まん丸な身体に坊主頭の幼さの残る顔立ちの少年が出て来た
ユーム「…っ!!ジゾ坊さんっ!」
リーナ「ユーム、知り合いなの?」
ジゾ坊「あれれ、ユームとブンブンじゃないか。
どうしたの?僕の島に何か用事があった?」
ジゾ坊は目を丸くして尋ねた
トットじいさん「なんじゃ、ジゾ坊の知り合いか?
浜辺へ漂着しとってな。今、村へ連れて来た所じゃ。」
ユーム「東の大陸から西の大陸へ魔道船で移動中、エヴィリー海賊団に襲われてしまって、漂着しちゃったみたい。」
ジゾ坊「あぁ。キングさんが言ってた海賊団か。
この近くに居るんだね。
じゃあ僕もそろそろ帰らなきゃいけないかな。」
ユーム「あぁ、リーナ、紹介するね。この方はジゾ坊さん。
序列称号1位、キングさんの副官のジゾ坊さんだよ」
リーナ「…っ!キング様の…副官…!」
ジゾ坊「あははっ、見えないよね!
僕、あまりパッとしないし、キングさんがとても目立っちゃうからね笑
僕は攻撃型の能力も持ってないし、目立たないから笑」
満面の笑みで、恥ずかしそうに笑うジゾ坊
ジゾ坊「ユーム達も大変だったね。僕はそろそろビビア王の島へ帰るけど、そこまでなら、船に乗せて行ってあげれるよ?」
ユーム「良いんですか?すごく助かります…」
ジゾ坊「大丈夫だよ。ビビア王の島から、民間の船も出てるから、西の大陸まで行けるはずだよ。
明日の朝、出発しよう」
トットじいさん「ジゾ坊や。明日、仕事へ戻るのか…」
とても寂しそうにトットじいさんが言う
ジゾ坊「じぃちゃん、仕事だからしょうがないよ。
大丈夫だよ。じぃちゃんや村のみんな、アーブル島に何かあったら、僕が必ず守りに来るからね!」
その夜、小人族の歓迎の夕食を頂き、ジゾ坊の家で眠りについた
翌朝
ジゾ坊「じぃちゃん、行って来るね!
また時間が作れたら、顔出すからね!
みんなも風邪引かないようにね!」
トットじいさん「ジゾ坊。無理せず、元気で過ごしてくれよ。
じぃちゃんはお前が健康で生きていてくれるだけで幸せなのだから。愛する息子よ。行ってらっしゃい」
トットじいさんは寂しそうに送り出す
ユーム「みなさん、本当に助かりました!ありがとうございました!」
ジゾ坊の船に乗り込み、ビビア王の住まう島へ向かうのであった
ジゾ坊「アーブルの島から船で3日もあれば到着するよ。さぁ、行こう!」
ジゾ坊はいつも満面の笑みである




