No.61 フレディーと言う男
4人はメゲ王国へ到着した
門番「ユームさん達ですね。フレディー王がお呼びです。王宮へどうぞ」
ユーム「えっ。今回は紹介状とか言われてないのに...」
王宮へ到着し、フレディー王と謁見する
フレディー王「すまんな。グローム、ギャビ、ナギからおもしろい奴らが居ると聞いてな。会って見たかっただけだ。別に用事はない。くつろいでくれ。」
鬼族である。。伝承によると、裏の世界から来たと言う言い伝えさえもある。
フレディー王「そりゃそうよな。鬼族は珍しいよな。喰ってやろうか?」
キュカン以外の3人の顔が強ばり固まる
キュカン「フレディー、ダメだよ。みんな怖がっちゃう」
フレディー王「はははっ!冗談だ!取って喰ったりせんよ。でもそれが普通の反応だな。まぁ、鬼族はこのメゲにしか存在しないからな。個体数も限りなく少ない。」
ユーム「フレディー王。お目にかかれて光栄です」
ユームが恐る恐る言葉を発する
フレディー王「ワシはみての通り鬼族だ。まぁ、見た目は怖いのかもしれぬな。その分、多くの迫害も受けて来た。でもな。そんなワシだからこそ。なるべく平等を求めて来たつもりだ。ロックゼン連邦国が死刑を行わないのも、ワシの想いを汲んでくれた結果だ。」
フレディー王「のぉ、お前ら。憎しみはいつ消えると思う?」
ユーム「...俺には...分かりません...」
沈黙が続く
フレディー王「ワシにも分からぬのだよ。人が居て、罪を犯し、死罪で、命を持って償わす。罪を犯さざる負えなくなった罪人のその背景やこの根源は正されるのか?罪人によって奪われた側の気持ちは、罪人が死罪にされ、少しは晴れるのかもしれぬな。じゃあ、その罪人を死罪にし、この世から全く憎しみが消えるのか?序列称号保持者達はすぐに死罪にしたがる。別にそれが悪いと言っている訳ではないんだぞ?罪を死罪で償わせ、憎しみの連鎖を続かせない為に、断ち切る為にヤツらはその権限を行使して死罪を実行する。間違ってない判断だとも思う。」
更に沈黙が深くなる
フレディー王「鬼族はエルフ族やドワーフ族同様、長寿だ。ワシもかつて多くの罪を犯した罪人だ。」
場が固まる
フレディー王「かつて、この東の大陸は最弱の大陸と呼ばれておった。ワシは力に物を言わせ、多くの部族を力で制圧し、従えて来た。武力衝突の際、多くの命も奪って来た。じゃがの。ワシにもワシの正義があったんじゃよ。バラバラに力が分散し、小さな小競り合い、小さな覇権争いの続くこの東の大陸。誰かが統率し、1つの国となり、力を合わせねばいずれ全て滅ぶと思った。多くの魂と血と屍の上にこのメゲは立っている。見てみろメゲの国を。民は仕事を得て、家を持ち、家族を持ち、ワシには幸せそのものに見える。じゃが、この国を作る時に流した血は、消えた魂は、その戦争は、幸せだったのか?違うな。憎しみの塊じゃったはずじゃ」
キュカン「僕は僕が守るべき者を守るだけだよ」
フレディー王「そうじゃの。ワシもメゲを守る事で一生懸命じゃ。はっはっはっ!少し難しい話じゃったかな!お前達が旅をしているように、ワシもまだ旅の途中じゃ。多くを見、多くを知り、多くを感じ、自分の正義を貫くが良い。」
ユーム「貴重なお話、感謝致します。自分に何が出来るのか分かりませんが、旅を続け、フレディー王と想いを語り合えるまで知見を広げていきます!」
フレディー王「若いと言うのは、新鮮じゃの!はっはっはっ」




