No.52 嘘か誠か
遠くにカチャの叔父が神父を務める教会が見えてきた
カチャ「あそこに見えるのが僕の叔父や住んでいる教会だよ」
教会を指さしカチャが言った
ユーム「トルボンは色々な宗教が盛んな町だと言っていたね」
カチャ「そうだね。教祖と呼ばれている人は多いね。僕はこれと言って信仰している宗教は無いんだけどね」
ブンブン「叔父が神父なのに、カチャは興味ないのか?」
カチャ「うん。そうだね。夢だけど。僕もユーム達の様に、世界を旅して、自分の目で色々な物を見て感じて、自分の信じる道を探したいなぁ。なんて夢を持ってるんだぁ。僕には農業の能力しかないから、難しいかな?あははは」
カチャが寂しそうに笑う
リーナ「出来るんじゃない?農業の能力があるのだから、行商人とか!」
ユーム「そうだね!カチャにもきっと出来ると思うよ!」
カチャ「そうかな?ちょっと真剣に考えてみようかな?」
カチャは前向きで明るく男だ
教会へ到着し
カチャ「叔父さーん!僕だよ!食料と日用品を持って来たよ」
扉が開き、神父が出てくる
神父「おぉ!カチャ!いつもありがとうな!ん?今回は護衛付きか!皆さんありがとうな!さぁ、中へ入っておくれ」
神父さんに案内され、教会へ入る
ユーム「とても立派な教会ですね!」
神父「そうだろう!当教会はなんと言ってもあの「ローズ様」を神とし、信仰している!ローズ様はトルボンの英雄だからな!」
リーナ「ローズ様って、大戦争で多くの戦地を救った、あの治癒魔道士のローズ様よね?トルボン出身だなんて初めて聞いたわ!?」
神父「そうだろう!でも、ローズ様は紛れもなくトルボン出身の治癒魔道士さ!私は幼き日のローズ様をトルボンの町で見た事があるんだ!幼きローズ様は、年齢に関係なく、ただならぬオーラを醸し出していたものさ!トルボンの町は色々言われているが、世界の為に1番貢献してるんじゃないか?と。世界の目は節穴だと私は思っている!」
神父は自信満々に言う
ブンブン「ふーん。そうなんだ。まぁ、人それぞれ、信じる物があって良いと思うけど。」
キュカン「僕は…モフモフ…大好き」
ユーム「あははっ、そうだね!それじゃキュカンはモフモフ教だね!」
神父「ロボットの君はモフモフ様の知り合いかな?ローズ様と肩を並べ、戦地を駆け巡るモフモフ様もまた素晴らしき魔道士だね!」
カチャ「おじさん、それじゃまた来るよ!」
神父「カチャ、いつもありがとう!気をつけて帰るんだよ!」
トルボンの町へ向け、5人は帰って行く
カチャ「家に無事帰るまでが旅だと良く聞く!みんな、帰り道もよろしくね!」
ユーム「うん!任せてよ!」
リーナ「でも、ローズ様がトルボン出身だなんて初めて聞いたわ!驚いちゃった!」
カチャ「正直、嘘か本当か分からないんだ。トルボンの町には、キング様はトルボンで生まれた!って言うのを信じて信仰している人も居るし。もちろん、これまでに存在した英雄称号を授与された過去の序列称号保持者達もトルボン出身だ!って信じて疑わない人も多く居るのが実情なんだ。」
ブンブン「なんだそりゃ?」
カチャ「でも、人の信仰や信じる物って簡単に否定できないよね。それが心の拠り所だったり、生きる糧だったりするから。でも、真実って言うのも、それと同じぐらい必要かな?とは僕的には引っかかる部分ではあるんだけど。」
こうして5人旅は無事に終わり、数週間をトルボンの町で過ごし、4人はロックゼン連邦国を目指し旅を再開させる




