No.51 信仰の町トルボン
ニガーの町を出発した4人はロックゼン連邦国を目指す
湿地帯が終わりを迎え始めたのか、
大きな岩が少しずつ目に付くようになって来た
ブンブン「なぁリーナ。ロックゼン連邦国ってどんな国で、あとどれぐらいで到着出来るんだ?」
リーナ「ロックゼン連邦国は3つの国と、そのそれぞれの国が持つ複数の州の集合体で、
ロックゼンを1つと考えると、とても大きな国と言う事になるのよ。
なので、あと1ヶ月もすればロックゼン連邦国には入るけど、3つの国の中心部に定められた首都みたいな所へ行くには、もう少し掛かるかしらね」
キュカン「3つで1つ」
リーナ「キュカン、そうよ。面白そうでしょ!?」
キュカン「楽しみぃ」
ロックゼン連邦国手前にあるトルボンの町に到着した
ユーム「やっと町らしい町だね!」
ブンブン「やっと宿屋でゆっくり眠れるぜ!
さぁ!飯だ飯だ!」
乾いた大地を旅してきたブンブンはいつもより喜んでいた
昼食を済ませ、路銀を稼ぐ為ギルドへ向かう
ユーム「さて!今日はどんな依頼をやろうか!」
キュカンが1つの依頼を指さした
ブンブン「なになに?トルボンから徒歩2日、教会までの護衛依頼。道中魔物多し。か!」
キュカン「人助け」
ユーム「キュカンもこう言ってるし!
今回はこの依頼にしよう!すみませーん!」
次の日、トルボンの町入口にて依頼者と待ち合わせ
青年「ユームさん達ですか?」
ユーム「そうです!依頼者のカチャさんですか?」
カチャ「そうです。今回の旅、よろしくお願いいたします!
私は農業系の能力しか持ってなくて。
道中のモンスターの対応お願いいたします。」
ブンブン「任しとけ!」
カチャの依頼で5人での小さな旅が始まる。
リーナ「カチャさん、教会へは何をしに?」
カチャ「あぁ、叔父が神父で、定期的に僕が育てた野菜や食料、日用品を持って行っているのですが、
大戦争が近ずいているせいか、最近モンスターの数も魔物の数も増えて、そろそろ1人で教会へ行くのは怖いなぁ。と」
ブンブン「そうだったのか。大丈夫、俺達が付いてるから安心してくれよな!」
カチャ「助かります!」
ユーム「トルボンの町って、ロックゼン連邦国と結構近い位置にありますよね?
ロックゼン連邦国には加盟されていないんですか?」
カチャ「…トルボンの町は、世界で嫌われていますから」
苦笑いをしながらカチャが答える
リーナ「え?そうなの?どうして?」
カチャ「んー。なんて言ったら良いのかなぁ。
トルボンの民はみんなプライドが高いと言うか。
歴史もなんだかあやふやで。過去の偉人はトルボンの出身者だ!ってなんの証拠も無く言い張り続けた歴史があったり。
ロックゼン連邦国に加盟しなかったのも、2代前の領主が、トルボンがロックゼン連邦国に属するにはトルボンを1つの国として認めろ。と言ったとかで。」
恥ずかしそうに苦笑いするカチャ
ブンブン「へー、そうなのかぁ」
カチャ「トルボンの町は僕が生まれ育った町なので大好きなのですが、なんだか町の外の人に会うと、トルボンの民って言うだけでどう思われてるのかな?
とか考えて、少し恥ずかしくなったりしちゃったり。」
ユーム「俺は2年前に始めて生まれ故郷の島から出て来たばかりで、あまり世界の事を知らないっていうだけかも知れないけど、
トルボンの町なんて聞いた事も無かったから、俺みたいにトルボンの悪い噂や歴史を知らない人も居ると思うから、そんなに恥ずかしがらなくても良いんじゃないかなぁ?」
カチャ「そうですかねぇ?なんだか、変に励まされて、自信出て来ちゃいますよ?アハハハハ」
カチャが明るく笑う
リーナ「ユームとブンブンは本当に世間知らず過ぎるけどね!」
リーナが茶化しながら笑う
実際、トルボンの町は嘘付きの町とレッテレを張られ、
悪い意味で世界的に見ても嫌いだと言う人が多い町であった。




