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No.4 実は過保護のクポ村長

朝食を食べ終え、ブンブンと2人でクポ村長の家へ向かう。


ブンブン「クポ村長、なんて言うかなぁ?」


ユーム「どうだろう。いつもの感じじゃない?笑」


ブンブン「だよなぁ。どうせ「お前らみたいに弱いガキが島から出て生きて行けるか!! 」って言われるぜ笑」


ユーム「だよなぁ笑俺たち、島から出た事無いし、外にどんな魔族やモンスターが居るかなんて知らないもんなぁ笑」


クポ村長の家に着き


2人「クポ村長〜クポ村長〜!おはよーございまーす!!」


ガチャ

玄関の扉が開き、少し小柄な、少し腰が曲がり、杖を突いて歩いて出て来た、真っ白で地面まで着きそうな程長い髭を蓄えたドワーフ族のクポ村長が出てきた


クポ村長「なんじゃお前ら、稽古もせんとワシの家に来おって。そうやって、稽古サボると島の外に出た時にお前らは弱いいじゃから死んでまうぞぉぉ!」


俺はブンブンと顔を合わせながら少し笑ってしまった。


クポ村長は昔、ビビア王家を守護する部隊でそれなりの地位の武人だったらしく(今は面影も無く口うるさい村長だが)、「強くなれ」「鍛錬を怠るな」が口癖だった。

実際、見かけや言動によらず、本当に地位と人望があったらしく、序列の称号を持つ方たちもクポ村長に会いに島へ訪れていた。

クポ村長「んで、何の用事じゃ」


ユーム「村長、俺もブンブンも、もう15歳になりました。1度島の外へ出て、世界を見て周り、自分達がこの世界で何をすべきかを考える旅に出ようと思います」


クポ村長「もう、そんな歳か。お前らなんぞ、弱すぎて、すぐ死ぬと思うがの。まずはどこへ向かうつもりじゃ?」


ユーム「まずはリファ姉さんの居る西へ、水の都アクセイランへ向かおうと思っています。そのままマリア姉さんの居る北のベビウス軍国家へ、その後はフィリップ兄さんの居る東のロックゼン連邦国へ向け旅をしようと考えてます」

俺には長男のフィリップ、長女のマリア、次女のリファと言う兄姉が存在する。


クポ村長「水の都アクセイランか。初めての旅にはちょうど良いかもしれんの。良いか。島の外は多くの危険がある。獣、魔物、姑息な盗や野盗。」


ユーム「分かっています。クポ村長と父さんに鍛えてもらっていましたので、そんなに簡単には死なないかと思います笑」


クポ村長「ユームよ。お前の「能力」はまだ不明じゃ、何度も言うがワシも初めての経験じゃ、能力が分からない。と言う事が。しっかり自分を見つめて旅をしなさい。そして、ブンブン、ユームをしっかり支えなさい」


ユーム「はい、ありがとうございます」


ブンブン「分かってる、あたりめーだよ」


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