No.39 評議会
ユーム達が魔物とモンスターに囲まれている同時刻、とある島にて。
ビビア王「みんな忙しい中集まってくれてありがとう。なお、本日モフモフは留守番があるとかなんとかで来ないそうだ。」
イアン「ちっ」
序列称号10位、細身長身緑の長髪のイアンがうっすら舌打ちをした。モフモフが来ていない事が不満そうだ。
キング「まぁ、モフモフはいつも事だ。心配無い!ビビア王のお陰でこうして久しぶりの評議会が開かれた。良き事だ」
黄金色に輝くタテガミをなびかせ、獣人族おおよそライオンだろう。序列称号1位のキングが仕切る
ビビア王「本当は次の大戦争までワシが責任を持とうと考えていたのだが。歳には勝てんな。少し、体調を崩してしまった。」
グローム「能力の代償だ。ビビア王よ。尽力、感謝しておる」
三つ編みの口髭に岩の様な筋肉を蓄えたドワーフ族、序列称号4位のグロームが口を開く
ビビア王「みんなありがとう。次の王なのだが。末娘シンシアが継承する。いつまで続くか分からぬ大戦争。我ら王家は短命が約束されている。シンシアはまだ若いが、未来のため、世界のため。みんな支えてやって欲しい。」
マルロ将軍「うっく。俺たちのやる事はいつの時代も、過去も未来も何も変わらねーよ。うっく」
頬を赤らめお酒の匂いをさせながら、鎧を纏い口髭顎髭が無造作に伸びた序列称号6位のマルロ将軍が言った
マスケン「ローズさんさえ居てくれたらなぁ。王のご病気も...」
ちょんまげ姿の和装で細身だが、無駄を削ぎ落とした肉体の序列称号9位のマスケンが言う
ビビア王「ローズの話しをしても仕方がない。これは世界の為なのだから。ワシはどうなってもいいのだよ。世界が平和ならそれで。」
シンシア「みっ、皆さん!お久しぶりですっ!シンシアです!一生懸命頑張ります!よろしくお願いいたします!」
マリア「シンシア姫よ。そんなにかしこまらなくて良い。姫が赤ちゃんの頃から我らは見てきた。我らが何が起きようとも王家だけは必ず守る。だから何も心配するな。」
ビアン「そうよシンシア姫。王家が1度でも負けた事があるかしら?大丈夫。私たちが守りぬくわよ」
シンシア「皆さん!ありがとうございます!」
セナ「すまねぇ、話しは変わるが、最近腐った貴族共が目に付く。俺は腐った貴族を見つける度に粛清していく。このスタイルは変えない。粛清する度にシキには報告書を上げている。問題は無いな。」
シキ「ないよ。そのまま続けて良いよ。」
序列称号2位。世界の頭脳と呼ばれたこの男。セナ同様、一見戦闘向きではない体型をしている。黒髪で鷲鼻が特徴的な男前だ。
シキ「今のまま、序列の入れ替えが無い場合。」
シキが再び口を開く。
シキ「この島はキング、俺、マルロ将軍、ケイ様で守護する。」
「南のリシーヤ島周辺海域はマスケン」
「西大陸はビアン、モフモフさん」
「北大陸はマリア、なぽぽ」
「東大陸はグロームさん、イアン」
「多分、最前線にはキングとセナに向かって貰うと思う」
一同「問題ない。」
キング「他にはないか?」
キング「よしっ!評議会を終了する!解散!」




